イギリス戦車 センチュリオン Mk.3
「イギリス戦車 センチュリオン Mk.3 (プラモデル) (タミヤ 1/25 戦車シリーズ No.30614 )」です
●戦後第1世代となるイギリス軍の主力戦車「センチュリオン Mk.3」を1/25スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●朝鮮戦争や中東戦争などにおいてイギリス戦車らしい堅牢さから高い信頼を得た「センチュリオン Mk.3」を1/25のビッグスケールで再現、第2次大戦時のイギリス戦車を払拭する洗練されたスタイルが表現されています【 「センチュリオン Mk.3」について 】
●イギリスは第1次世界大戦で近代戦車を世界で初めて開発し、その後も戦車の開発技術で世界をリードして行きましたが、1930年代において定められた「歩兵戦車」と「巡航戦車」というカテゴリー分けにより事態が変化します
●この2種の区分は、当時としては間違ったものでなかったものの、第2次世界大戦が始まると「歩兵戦車」は機動力の不足、「巡航戦車」は防御力の不足が欠点となり、大戦時に登場したイギリス製戦車は汎用性に劣り、戦車部隊の主力車両はアメリカ製が占めるようになりました
●イギリスの戦車開発陣はこの状況に苦慮、「巡航戦車」シリーズを拡大させる形で「A41」を開発し、その最初の量産車である「センチュリオン Mk.1」を戦線に送り出しましたが、結局戦火を交えることなく、戦争は終結します
●「センチュリオン Mk.3」は、主砲を「20ポンド砲 (口径84mm)」へと換装、「センチュリオン Mk.1」とは砲塔形状も変更されており、その後の「センチュリオン」シリーズバリエーションのベースとなります
●「センチュリオン Mk.3」は、「朝鮮戦争」や「印パ戦争」「中東戦争」などに投入され、主砲の威力と装甲の厚さ、そしてイギリスの戦車技術を結集した信頼性の高い足周りにより高い評価を獲得しました
●この「センチュリオン」により世界の戦車開発のトップレベルへと再び返り咲いたイギリスは、その後「チーフテン」「チャレンジャー」などの傑作戦車を生み出すことになるのです
【 「イギリス戦車 センチュリオン Mk.3」のキット内容について 】
●このイギリス軍の主力戦車「センチュリオン Mk.3」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●1972年に発売され、再販にあたり履帯を組立て済みとしたものとなります
●製造年は古くありながらも、実車取材に基づいて「センチュリオン Mk.3」を忠実に再現した名作キットで、基本のフォルムはもちろんのこと、細部のモールドはシャープ、現在においても色褪せない魅力を持っています
・ 1972年に誕生したキットながら、金型管理に最新の注意を払っており、復刻版キットに有りがちなヒケや、金型に傷みによるパーツの荒れも見られず、一流のプラモデルメーカーはかくあるべきだという姿勢を実感させてくれます
●キットは、モーターライズキットが当たり前の時代において、完全ディスプレイ版として内部も再現、インテリアだけで約100点のパーツを駆使しており、砲塔内部や操縦席はもちろん、エンジンやラジエターまわりまで高い精度で表現されています
●連結式履帯と、内部再現により、1/35スケールよりも上位クラスとして君臨していた「センチュリオン Mk.3」、当時の模型少年の憧れの対象だったビックスケールモデルが甦ります
・ 当時このキットは内部再現のためにパーツ数が多く、価格も1/35スケールのキットよりも高価だったために高級キットとして位置付けられていましたが、現在の1/35スケールのニューキットと比べると構成するパーツ数は少なく、さらに履帯は組立て済みとなっていますので、ビッグスケールの魅力を気軽に楽しむことができるでしょう
●「センチュリオン Mk.3」は、「砲塔」「車体」の2ブロックで構成されており、それぞれが内部再現を重視した下層より積み上げて行く方式となっています
【 砲 塔 】
●「20ポンド砲」の砲身は左右分割式で、砲口部分は別パーツとなっています
・ 防盾は防塵カバーが付いた状態と、付いていない状態とが用意されており選択して使用します
・ 防塵カバーが付いた状態は固定式、付いていない状態は上下可動式とすることができます
●砲塔は左右分割式で、天板部分は別パーツです
・ 天板内側の溶接パネル部分は別パーツで、取り外しが可能です
・ 装填手ハッチは別パーツで、開閉可動式です
・ 砲塔側面の雑具箱は上下分割式です
・ 薬莢排出ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ スモークディスチャージャーは個別にパーツ化され、先端部は開口処理されています
・ アンテナ基部、消火器、ジェリカンラック、リール、予備履帯ラックなどがパーツ化
●車長キューポラは上下分割式で、回転可動式となります
・ ペリスコープは一体成型されています
・ ペリスコープガードがパーツ化
・ 車長ハッチは別パーツで、開閉可動式です
●砲塔内部は、以下の構造と各種装備が詳細に再現されています
・ 砲尾
・ 同軸機銃の機関部
・ 防危板
・ 旋回ハンドル
・ 砲塔バスケット
・ 無線機
・ 車長用の座席、砲手用の座席
・ 砲塔旋回装置
・ 空薬莢受け
・ 砲弾弾薬架
・ 機銃弾弾薬箱及び弾薬箱ラック
・ ペリスコープ
など
【 車 体 】
●車体は、バスタブ式に一体成型された車体下部に内装、車体上部の各パネル、フェンダー、足周りなどを取り付ける構成となっています
●各サスペンションユニットは、実車構造に基づき、金属製のバネなどで構成されるショックアブソーバーに各アームを取り付ける方式となっています
・ サスペンションユニットは、各12~16パーツで構成 (全6ユニット)
・ サスペンションユニットのアームは金属のネジで固定する方式で、各アームは上下に可動します
・ 起動輪、誘導輪、転輪は左右分割式で、ポリ製のハブキャップにより回転可動します
●車体上部は各パネルとエンジンデッキとで構成されています
・ 操縦手ハッチは別パーツで、開閉可動式です
・ ペリスコープがパーツ化
・ 排気管は前後方向に4分割式
・ 牽引ワイヤーはポリ製パーツで再現
●フェンダーは左右各1パーツで構成されています
・ フェンダー上の雑具箱は左右各1パーツで構成
・ 車載工具類は固定具が一体成型されています
・ サイドスカートは左右各1パーツで構成され、着脱が可能です
●車体内部は、以下の構造と各種装備が詳細に再現されています
・ 操縦席
・ 操行レバー及び各種レバー
・ メーターパネル
・ 消火器
・ エンジン
・ 補助エンジン
・ 燃料タンク
・ ラジエター
・ 戦闘室のフロアパネル
・ エアクリーナー
など
【 履 帯 】
●履帯は連結可動式履帯が付属しており、組立て済みとなっています
【 フィギュア 】
●車長、操縦手、歩兵3体の合計5体のフィギュアが付属しています
・ 服装は、車長と操縦手は戦車服、歩兵は野戦服を着用、ベレー帽を被った姿です
・ フィギュアは、上半身、下半身、両腕のパーツ構成です
●各フィギュアのポージング
・ 車長のフィギュアは、車長キューポラから上半身を出して、片手を挙げて合図しているポーズ
・ 操縦手のフィギュアは、操縦席に座り、操行レバーを持っているポーズです
・ 歩兵のフィギュアの1体は、立った姿勢で両手でライフルを持っているポーズ
・ 歩兵のフィギュアの1体は、立った姿勢でライフルを射撃しているポーズ
・ 歩兵のフィギュアの1体は、片膝を付いてライフルを射撃しているポーズとなっています
●付属している装備品類
・ 「エンフィールドライフル」 ×3
・ 水筒 ×3
・ マガジンポーチ ×6
・ 背嚢 ×3
・ 拳銃ホルスター ×1
【 塗装とマーキング 】
●「センチュリオン Mk.3」のマーキングとして、6種類の塗装例が説明書に記載されています
・ イギリス第1機甲師団 所属車輌
・ イギリス第6機甲師団 所属車輌
・ イスラエル軍 所属車両
・ ベルリン駐在旅団 所属車輌
・ 朝鮮戦争時車輌
・ イギリス本国使用車
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、部隊マーク、重量表示、車台番号などを再現したデカールが付属しています
●再販アイテム