M1126 ストライカー 装甲兵員車
「M1126 ストライカー 装甲兵員車 (プラモデル) (AFV CLUB 1/35 AFV シリーズ No.AF35126 )」です
●「M1126 ストライカー 装甲兵員車」です
●現用のアメリカ陸軍の装輪式装甲兵員輸送車「M1126 ストライカー」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●現在のアメリカ陸軍を代表する存在となった「M1126 ストライカー」を再現、先鋭的なマッシブなフォルムと同車が持つ機動性と重厚感を兼ね備えた独特のスタイルとが表現されています【 「M1126 ストライカー」について 】
●第2次世界大戦時のアメリカ軍は「M2/M3ハーフトラック」を大量に装備し、機甲歩兵の主要車両としていました
●ただし、半装軌式の「M2/M3ハーフトラック」は、短期間において大量に装備させる必要と、全装軌式車両のノウハウが確立していない状態で採用されたもので、戦訓により本格的な車両としては装軌式で密閉型の車体が望ましいとされます
●第2次世界大戦が終了して、長期間で兵器を揃えることができるようになると、各国は装軌式の兵員輸送車を開発、アメリカ軍でも「M113」装甲兵員輸送車を採用し、1980年代にはその後継として歩兵戦闘車「M2ブラッドレー」シリーズが生まれました
●しかし、装軌車両は単価が高く、整備上のコストも多く必要であり、徐々に道路の整備状況が良くなると、戦略的機動力の観点から各国で装輪式の装甲兵員輸送車の開発と生産が行なわれ、西ドイツ連邦軍の「フクス」やフランス軍の「VAB」など、各国の陸軍では装軌式と装輪式の2系統で装甲兵員輸送車の配備が行われます
●もっとも、このような状況下にあっても、2大国による冷戦構造下における豊富な軍事費からアメリカ軍の装軌式装甲車の装備体系はゆるぎないものでした
●ただし冷戦終結後、軍事費の削減が命題となり、更には東西冷戦構造が崩れた結果、世界各地で小規模な紛争が増加し、従来型の重装備の師団編成ではなく、戦略的な機動力に優れた師団編成が求められるようになります
●一方で、紛争地帯においては最前線と後方という明確なラインをひくことができず、ソマリア紛争などに介入したアメリカ軍は本来後方のみに使用されるソフトスキン車両に被害が続出、機動力に優れた「装甲化」車両の必要性が高まりました
●そこで、アメリカ陸軍では、スイスの「モワーグ」社が開発した輸出用の装輪式装甲車「ピラーニャ」に注目、その機動性能と汎用性の高さ、そして様々なニーズに応えるオプションパーツの豊富さによりその8輪型を「ストライカー装甲車」として採用することを決定、ただし「ピラーニャ」をそのまま採用するのではなく、自軍用として改良が行われています
●「ストライカー装甲車」(基本型は「M1126 ストライカー」)は、350馬力のディーゼルエンジンを搭載、不整地最高速度60km/h、路上最高速度100km/hの高い機動力を発揮、1個分隊(9名)の兵員を搭載する能力を持っています
●アメリカ陸軍は、各歩兵師団内にこの「ストライカー装甲車」を主装備した「ストライカー旅団」を編成(各師団は通常の場合3個旅団で構成される)、同旅団は本体の主力部隊が到着するまでの緊急展開部隊として位置付けられています
●「M1126 ストライカー」は、同旅団の中心的な車両であり、同車をサポートするために旅団には「ストライカー装甲車」をベースとした各種系列車両が装備されており、火力支援型、指揮通信型、工兵車両、対戦車型、迫撃砲搭載型、化学戦車両など様々なタイプが存在しています
●この「M1126 ストライカー」は現在のアメリカ陸軍の顔としてその存在感を増しており、同軍が進める機動能力向上の象徴となっています
【 「M1126 ストライカー 装甲兵員車」のキット内容について 】
●この現用のアメリカ陸軍の装輪式装甲兵員輸送車「M1126 ストライカー」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●AFVクラブ社のディテール表現力により「M1126 ストライカー」を再現、現用車両ならではの細かな造形とディテールとがスケールに沿って詳細に表現された内容となっています
・ 本キットはAFVクラブ社の「ストライカー装甲車」シリーズのベースとなるキットですが、後の同シリーズのキットではパーツの細分化によりディテール表現を重視しているのに対して、本キットではモールドでの表現が重視されています(ただし、現用車両ですので、パーツ数は一定のボリュームがあります)
●「M1126 ストライカー」は、「機銃架」「車体上部」「車体下部」「後部パネル」の4ブロックで構成されています
【 機銃架 】
●機銃架は、「銃架本体」「揺架」「武装」の3ブロックで構成されています
●銃架本体の主要部は3分割式となっています
・ 銃架基部に装着するポリキャップにより銃架は左右に旋回します
・ スモークディスチャージャーは2個組みでパーツ化、先端部は開口処理されています
・ 発煙弾がパーツ化、装着の有無を選択できます
●揺架の主要部は7パーツで構成
・ 揺架の前部に装備される照準カメラはレンズの部分がクリアーパーツで、上部のフードはエッチングパーツとなっています
・ 揺架は完成後も上下可動式とすることができます
●車体上部の武装は、「M2重機関銃」と「40mm擲弾発射機Mk.19」が用意されており、選択して使用することができます
・ 「M2重機関銃」は左右分割式で、機関部の蓋、グリップ部は別パーツです
・ 「40mm擲弾発射機Mk.19」は左右分割式で、上部パネルは別パーツです
【 車体上部 】
●車体上部は、前部と天板部が再現された基本躯体に側面パーツを貼り付ける構成となっています
・ 車長ハッチ、兵員室のハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 車長ハッチ周囲のペリスコープは別パーツで、クリアーパーツとなります
・ 車体上部のフレームは別パーツで、その上部には細かなフックがモールドされています
・ 車体側面のバスケットは5分割式、上下に存在する細かなフックがモールドで再現されています
・ 前後のワイヤーカッターは、立てた状態を再現
・ 前照灯ユニットは6パーツで構成され、前照灯とウインカーのガラス部はクリアーパーツです
・ サイドミラーは、ステー部分を含めて3パーツで構成
・ 先端部の牽引ワイヤーの巻上げ装置は6パーツで構成されています
●操縦手ハッチは17パーツで構成され、複雑な構造が再現されています
・ 操縦手ハッチは、基部のカバー形状により閉じた状態となります
・ ペリスコープはクリアーパーツです
【 後部パネル 】
●後部パネルは一体成型となっています
・ 後部のランプとドアは別パーツで、ランプは開閉可動式、ドアは開閉選択式です
・ 尾灯は2パーツで構成され、ガラス部分はクリアーパーツです
・ 左側のジェリカンラックは5パーツ、右側のジェリカンラックは2パーツで再現されています
・ ジェリカンラックに装備される樹脂製のジェリカンを再現したパーツが4個付属
【 車体下部 】
●車体下部は、バスタブ式に一体成型され、車体前部の各装甲パネルは別パーツとなっています
・ 車体下部に存在する動力伝達装置、サスペンション部が細かく再現
・ 前方4輪の操行機能が別パーツで再現されています
●タイヤはホイール部とゴムの部分とが別パーツとなっています
・ ゴムの部分はラバー製で、複雑な形状のトレッドパターンが表現されています
【 アクセサリーパーツ 】
●アクセサリーパーツが付属しています
・ 「M4カービン」自動小銃 ×1
・ 「M203」グレネードランチャー付き「M4カービン」自動小銃 ×1
●前照灯、尾灯のガラス部、ペリスコープ、照準カメラのレンズ部などを表現するクリアーパーツが付属しています
●エンジングリル部のメッシュなどを再現するエッチングパーツが付属
【 塗装とマーキング 】
●「M1126 ストライカー」のマーキングとして、アメリカ軍仕様となる1種の塗装例と5種のマーキング例が説明書に記載されており、部隊表記、車両表示、各部の注意表示などを再現したデカールが付属しています
●2007年 完全新金型