アメリカ海軍 BB-59 マサチューセッツ
「アメリカ海軍 BB-59 マサチューセッツ (プラモデル) (トランペッター 1/350 艦船シリーズ No.05306 )」です
●第2次世界大戦時におけるアメリカ海軍の戦艦「BB-59 マサチューセッツ」を1/350スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●1942年に竣工した新鋭戦艦としてヨーロッパ方面、太平洋戦域において活躍した戦艦「BB-59 マサチューセッツ」を再現、近代的な搭状の戦闘艦橋を持つ均整が取れたシルエットを表現した内容となっています【 「BB-59 マサチューセッツ」について 】
●「BB-59 マサチューセッツ」はサウスダコタ級の3番艦として、1942年5月に竣工しました
●このサウスダコタ級は、前級となるノースカロライナ級の改良型として防御力が強化されており、その重要区画の防御力は、同等の火力(40cm砲)に耐え得る能力を持ちました
●また、第2次世界大戦の開戦後に竣工した艦として対空兵装が充実しており、副砲として高角砲を兼ねる12.7cm連装両用砲を装備、これに長射程と威力の大きさを誇る40mm 4連装機関砲、短距離での目標追尾能力の高い20mm単装機銃とが組み合わされていました
●「BB-59 マサチューセッツ」は、1942年の後半に北アフリカ上陸作戦「トーチ作戦」支援のために地中海へと進出、11月には戦艦「ジャン・バール」を主力とするビシー政府のフランス海軍艦隊と交戦します
●この交戦により「BB-59 マサチューセッツ」は「ジャン・バール」や陸上砲台からの砲撃を受けますが、反撃に転じて命中弾を与え、「ジャン・バール」を戦闘不能に陥れる戦果を挙げます
●また、フランス海軍の駆逐艦2隻を砲撃で撃沈、陸上砲台もその主砲で破壊し、「BB-59 マサチューセッツ」はその戦闘能力の高さを誇示しました
●北アフリカ方面のフランス軍が連合軍に降伏すると、「BB-59 マサチューセッツ」は地中海を離れて太平洋方面へと移動、1943年3月にアメリカ海軍の根拠地「ヌーメア」に到着します
●太平洋戦域に投入された「BB-59 マサチューセッツ」は、機動部隊の護衛と上陸作戦支援に従事、その強力な砲撃力は各島嶼の制圧に威力を発揮しています
●「BB-59 マサチューセッツ」は1944年10月にはレイテ上陸作戦、そしてレイテ島沖海戦、台湾砲撃、沖縄上陸作戦と転戦、日本陸海軍の抵抗が沈静化した1945年7月には日本近海へと進出します
●「BB-59 マサチューセッツ」は、日本第2位の製鉄規模を持つ岩手県の釜石市の工場地帯を砲撃、強力な火力によって工業地帯を壊滅させる戦果を挙げます
●続いて、静岡県の浜松沖に移動して石油コンビナート施設を砲撃により破壊、日本本土に大きな打撃を与えたのでした
●そのまま、「BB-59 マサチューセッツ」は終戦を迎え、アメリカ本土へと帰還、1947年には退役しましたが、記念艦として係留保存されています
【 「アメリカ海軍 BB-59 マサチューセッツ」のキット内容について 】
●この戦艦「BB-59 マサチューセッツ」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●トランペッター社の艦船シリーズのフォーマットに沿って、主要パーツは一体成型としつつも、船体上のディテールは細かなパーツ構成により、対空兵装を針ネズミのように装備した「BB-59 マサチューセッツ」を再現した内容となっています
●「BB-59 マサチューセッツ」は、喫水線以下も再現されたフルハルモデルと、喫水線から上の部分が再現されたウォーターラインモデルとを選択して作製することができます
●「BB-59 マサチューセッツ」の船体部は上下分割式で、これに上甲板、上部構造物、各艤装類を取り付ける構成となっています
●船体部には、フェアリーダー、ホースパイプなどが再現、特徴的な舷側部の凹みも表現されています
・ ウォーターラインモデル用の船体下を塞ぐ平らな船底パーツと、フルハルモデル用の艦底部が再現されたパーツが付属、再現したい状態により選択して使用します
・ フルハルモデル用の船体下部のシャフト、プロペラ(スクリュー)、舵がパーツ化
・ フルハルモデル用の展示スタンドが付属しています
●上甲板は、前部、後部、シェルター甲板の3分割式です
・ 甲板上には、木甲板表現、主砲塔台座などの基本躯体の他、ボラード、昇降口、アンカーチェーンなどの細かなディテールが再現
・ シェルター甲板の側面は別パーツで、舷窓、扉などがモールドされています
●上甲板上の構築物となる「中央構造物」「戦闘艦橋部」「主砲部」「カタパルト部」「後部側距儀部」などを個別にブロック化して構成、それぞれを甲板上に取り付けて完成させます
「BB-59 マサチューセッツ」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています
●中央構造物
・ 中央構造物は、各パネルと甲板部とを貼り合せる箱組み方式です
・ 各パネルには、司令塔の窓、窓、扉、ラッタルなどがモールドされています
・ 中央構造物前部の羅針艦橋部は塔状のパーツと、艦橋窓枠のパーツで構成されています
・ 中央構造物に配置される、12.7cm連装両用砲(×6)、40mm4連装機関砲(×4)、20mm単装機銃(×9)、Mk.37射撃指揮装置(×4)、探照灯(×2)などがパーツ化
●戦闘艦橋
・ 艦橋は3パーツで構成され、各スポンソンは別パーツです
・ 戦闘艦橋の窓枠がモールドされています
・ 後部の煙突はトップ部分が別パーツで、スリット状に開口処理されています
・ 艦橋部分を構成する、測距儀(×1)、探照灯(×2)、レーダー(×1)などがパーツ化されています
●後部マスト
・ 後部マストは、マスト本体、フラット、下部支柱、トップで構成されています
・ 後部マストに装備されるレーダー(×1)が付属
●カッター用クレーン
・ クレーンは基部、トラス部分、ビーム、アームとで構成され、上下と側面のトラス構造はモールドにて再現
●カタパルト
・ カタパルトは左右分割された上部のトラス構造部と下部のベースとで構成され、トラス構造がモールドされています
●航空機用クレーン
・ 航空機用クレーンは3パーツで再現、トラス構造がモールドされています
●主砲塔部 「45口径 40.6cm 3装砲」 ×3
・ 砲身部分は1本づつの分割式で、砲口部分が開口処理され、基部の防水布は別パーツです
・ 砲塔は上下分割式で、側面パネルは別パーツにて再現
・ 測距儀は別パーツとなっています
・ 側面に装備された救命ボートがパーツ化
・ 主砲塔は旋回可動式です
●副砲 「38口径 12.7cm連装両用砲」 ×10
・ 副砲は、3パーツで構成された砲塔に、1本ずつ分割された砲身を接着します
●対空機銃 「40mm 4連装機関砲」 ×15、「20mm単装機銃」 ×28
・ 4連装機関砲は、連装式に一体成型された砲身部2個と砲架とで構成
・ 単装機銃は一体成型です
・ 機銃のブルワークは個別にパーツ化
●その他の艤装を再現したパーツとして
・ 錨
・ ケーブルホルダー
・ 波除け
・ 機銃弾薬箱
・ パラベーン
・ リール
・ ラッタル
・ カッター類
などがセットされています
●艦載機 「OS2U キングフィッシャー」 ×2
・ 艦載機は、左右分割式の胴体、主翼及び水平尾翼部、メインフロート、補助フロート、プロペラの構成となっており、クリアーで成型されています
●艦尾の星条旗(直線タイプとなびいている状態の2種)、艦首と艦尾の艦番表示、艦載機の国籍マークなどを再現したデカールが付属しています