ドイツ 兵装運搬車 グリレ17 (17cm72式カノン砲搭載 大型兵装運搬車)
「ドイツ 兵装運搬車 グリレ17 (17cm72式カノン砲搭載 大型兵装運搬車) (レジン) (マツオカステン 1/144 オリジナルレジンキャストキット (AFV) No.MATUAFV-006 )」です
●第2次世界大戦末期におけるドイツ軍の重自走カノン砲「グリレ 17」(「809号兵器器材」)を1/144スケールで再現したレジン製組立キット
●戦車車台を用いた車両としては第2次世界大戦時における最大の自走砲となる「グリレ 17」を再現、「キングタイガー」の足周りを利用し、長大な砲を装備した迫力あるフォルムを表現した内容となっています
【 「グリレ 17」について 】
●第2次世界大戦におけるドイツ軍は、火砲を移動式とした自走砲の優位性を他国に先駆けて見出しており、歩兵砲を自走砲とした「グリレ」、榴弾砲を自走砲とした「ヴェスペ」「フンメル」などの自走砲を戦線に投入、大きな戦果を挙げています
●しかし、ドイツ軍は自走砲化にあたって一つの理想像を追い続けており、火砲は全周射撃が可能で、その火砲は積み下ろしができることが求められました
●結局、そのような機能を持たせることは複雑化と生産コストの上昇を招き、数々の試作車は失敗、あくまでも暫定的な自走砲として制式化されたのが「ヴェスペ」と「フンメル」でした
●ところが、このような自走砲としての理想像の追求はそのまま継続され、「キングタイガー」の足周りを利用して大型の火砲を搭載する自走砲用車台が開発、この車台に「170mmカノン砲K72」を搭載したのが「グリレ 17」です
・ 他に「210mm臼砲」を搭載した「グリレ 21」、「305mm迫撃砲」を搭載した「グリレ 30」が計画されていました
●この「グリレ 17」は、車内に軌条が付けられた車体に「170mmカノン砲K72」をそのまま搭載する方式で、この砲は積み下ろしを行うことが可能でした
●また、ドイツ軍が求めた全周射撃能力は、車体後部に装備された回転式台座に積み降ろした砲を載せるという方式が採られています
●車体は、「キングタイガー」の足周りと基本デザインを踏襲しながらも自走砲としての性質から装甲は大きく低減され、大きな車体の割りには重量は軽く、「キングタイガー」と比べると機動性能は高いのが特徴となっています
●この「グリレ 17」は、試作車1両が完成した時点で終戦となり、その真価を発揮することはできませんでしたが、ドイツ軍の自走砲の頂点に立つ存在としてその巨体を誇示したのでした
【 「ドイツ 兵装運搬車 グリレ17 (17cm72式カノン砲搭載 大型兵装運搬車) 」のキット内容について 】
●このドイツ軍の重自走カノン砲「グリレ 17」を再現したレジン製組立キットです
●レジン成型の特性を活かし、「グリレ 17」の全体のフォルムとディテールとを、パーツ数を抑えながらシャープに再現した内容となっています
●1/144スケールながらも、細分化されたパーツ構成と繊細で立体感のあるモールドにより、「グリレ 17」のディテールとその機能が細やかに再現されています
●「グリレ 17」は、「砲」「車体」の2ブロックで構成されています
【 砲 】
●「170mmカノン砲K72」の砲身は、マズルブレーキも含めて一体成型となっています
・ 揺架、上部の駐退複座装置は各1パーツにて再現
・ 砲架は左右分割式で、横方向の各フレームを挟んで接着させます
・ 下部の平衡器は2連式に一体成型されています
【 車体 】
●車体は、車体下部をベースとして、上部パネル、戦闘室の各パネル、左右の足周りなどを取り付けます
●車体下部は戦闘室下部側面を含めてバスタブ式に一体成型されています
・ 戦闘室内部には特徴的な桁、フレーム構造などがモールド
●上部パネルは一体成型で、エンジン点検パネル、エンジングリルは別パーツです
・ エンジン、トランスミッション、隔壁、前部座席を含むフロアパネルがパーツ化、エンジン点検パネル、エンジングリルを開いて内部の状態を展示することができます
●戦闘室上部は各パネルを貼り合わせる箱組み方式となっています
・ 各パネルには内部の補強板などが再現されています
●足周りは、各転輪、起動輪、誘導輪、履帯が一体成型されています
・ 履帯には接地部分の滑り止めパターンが彫刻
●車体後部のフレームは、5パーツで構成されています
●原型製作 : マツオカステン
【 「ドイツ 兵装運搬車 グリレ17 (17cm72式カノン砲搭載 大型兵装運搬車) 」のパッケージ内容 】
・ 「グリレ 17」(「809号兵器器材」) ×1
【 「ドイツ 兵装運搬車 グリレ17 (17cm72式カノン砲搭載 大型兵装運搬車) 」の組立て上のご注意 】
●レジン製キットですので、組立てる前にファインモールド社製「ご機嫌クリーナー 」などを使用して表面に付着している離型剤を洗い流して下さい
●また、パーツの接着には、瞬間接着剤もしくはエポキシ系瞬間接着剤を使用して下さい