ドイツ 3号突撃砲 G型 (初期型)
「ドイツ 3号突撃砲 G型 (初期型) (プラモデル) (タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.197 )」です
●「ドイツ 3号突撃砲G型(初期型)」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●ドイツ軍の機甲戦力の重要な要となった「3号突撃砲G型」を再現したキットです
●キットは、「3号突撃砲G型」の低いシルエットと、低い位置に配置された迫力在る主砲、中世の騎士の鎧のような側面のシュルツェン、そして「初期型」の特徴であるボルト止めされた増加装甲板など、本車の魅力を存分に表現した内容となっています
●キットは、タミヤテイストである精密感と組み易さが両立されており、パーツ数は抑え目でありながら、ポイントとなるディテール表現はしっかりと押さえられています
●また、一体化が進められた車体のパーツ構成により、全体形の歪みなどが発生することが無く、「3号突撃砲G型」のフォルムと雰囲気をビギナーからベテランモデラーまで幅広く楽しめるキットとなっています
●「3号突撃砲」とは、当初は歩兵を支援する兵器としての役割を持つ車両としてドイツ軍により開発されました
●この「3号突撃砲」は、「3号戦車」から砲塔を撤去、戦闘室に直接に砲を搭載することで、狭い砲塔に積むよりも大型の砲を積むことができました
●この為、「3号戦車」と比べて車高が低く、砲塔を持たない関係で、生産コストが安いというメリットも有りました
●「3号突撃砲」は、「突撃砲大隊」の主装備として戦場に登場、当初の目的通りに歩兵の支援に活躍しました
●また、装備する「24口径75mm砲Stu37」は、単砲身ながら或る程度の対戦車能力を持ち、対戦車戦にも存在感を表し、特にその低シルエットは戦車戦に有効であることが注目されることとなります
●そこで、より対戦車能力の高い長砲身砲を搭載した「3号突撃砲F/8」が生産、そしてより進化した「3号突撃砲G型」が作られます
●この「3号突撃砲G型」は「48口径75mm砲StuK40」を搭載、最大装甲厚は80mmと、ソ連軍の「JS-2」重戦車を除く連合軍戦車に対し、有利に戦える能力を誇っていました
●「3号突撃砲G型」の生産は1942年12月から始まり、敗戦時までに8400両余りが作られ、突撃砲部隊はもとより、戦車不足の戦車部隊にも配備され、ドイツ機甲部隊戦力の重要な一翼を担いました
●また、本来の歩兵支援任務向けに、より大口径砲の「105mm榴弾砲」を搭載するタイプも作られ、これは「突撃榴弾砲StuH42」と呼ばれ、各「突撃砲大隊」に分散配備されています
・ この「105mm榴弾砲」は、装甲貫通能力の高い「成型炸薬弾」も用意されており、対戦車戦闘も可能でした
●この「3号突撃砲G型」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●キットは、「75mm砲」を搭載したタイプと、歩兵支援の為の「105mm砲」を搭載したタイプとが選択して作製でき、それぞれ側面のシュルツェンを装備の有無も選べるようになっています
●キットは、フェンダーの滑り止めパターン、フェンダー支持架など清潔感の在る細かなモールドが彫刻され、エンジングリル上の通気口カバーの質感、そして各所に彫られた溶接跡の表現など、メリハリの在る表現力が感じられる内容となっています
●砲身は左右分割式で、エラの無い前期型のマズルブレーキタイプの砲身が再現されています
・ 砲身は上下、左右に可動します
・ 砲身基部は、防盾裏側の部分まで再現され、砲身基部を含めた砲架部は、車体上部と下部を接着した後に取り付けるようになっています
●車長用キューポラは上下2分割となっています
・ 砲隊鏡のパーツが付属しており、取り付けの選択が可能となっています
●車長ハッチは砲隊鏡用の前部ハッチとの2分割式で、それぞれ開閉を選択して作製可能です
・ ハッチ裏側の車長頭部保護パッドは別パーツで立体感在る仕上がりです
●装填手ハッチは別パーツ化され、開閉状態が選択できるようになっています
●機関銃用の防盾は、別パーツとなっています
・ 説明書には記載されていませんが、機関銃を付けないで防盾を倒した状態にもでき、その場合は前後どちらの方向でも良いようです(実車写真では圧倒的に前に倒している例が多い)
・ また、防盾は構造上、装填手ハッチ前側を開けることで立てた状態へとロックされる仕組みとなっています
●車体上部は、戦闘室天板を除き一体成型、左右のフェンダーも車体上部と一体となっています
・ 車体前面のトランスミッション点検ハッチ、エンジンルーム上の点検ハッチは別パーツです
・ エンジン吸気グリルの出っ張り部分は別パーツとなっています
●戦闘室前側面に取り付けるスモークディスチャージャーのパーツが付属しています
・ 板状のベースと、3つの発射筒の計4パーツで構成されています
・ このスモークディスチャージャーは、一部の車両に取り付けられていたもので、小火器弾の被弾により発火してしまう事例が多発してしまい、取り外された場合も多かったようです
●車体下部は、後面を除きバスタブ式の一体成型、サスペンションアームは別パーツとなっています
・ サスペンションアームの固定ピンを切り取ると、地形により動いた状態のサスペンションアームが再現可能です
●キャタピラは、接着、塗装が可能な素材によるベルト式タイプが付属しています
●後部の排気管は、左右のパーツが一体成型されており、排気口は開口処理済みとなっています
●シュルツェンは、「3号突撃砲G型」の「初期型」の特徴である装甲板が連なったタイプを1枚のパーツで再現
・ 実車の構造通りに、後方から折り重なった状態が表現されています
・ また、実車では中央上部は2枚組みとなっており、その状態が細かなモールドにより再現されています
・ シュルツェン架は、パーツの端に向かって薄く成型されており、実物の構造のような薄さが実感できるようになっています
●実車で良く見られた、後部の予備転輪上に突き刺されたキャタピラの接続ピン(予備)のパーツ10本が付属しています
・ これは、用法上の必然性が在るという訳では無く、ただ単に、接続ピンの置き場所として予備転輪の穴が適していたからです
●2体のフィギュアが付属
・ 装填手は、ハッチ部分に腰掛け、両手で子犬を抱いているポーズ
・ 車長はキューポラから身を乗り出して、その子犬に餌を与えているポーズで、「将校帽」もしくは「野戦帽」を被る将校が再現されています
●マーキングは、3種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 国防軍 第303突撃砲旅団(ノルウェー・ラップランド / 1943年)75mm砲型
・ 国防軍 第237突撃砲旅団(ロシア / 1943年)75mm砲型
・ 所属不明(イタリア / 1944年)105mm砲型
●説明書に記載された塗装例に基づく、国籍マーク、部隊マークなどが再現されたデカールが付属しています