カチューシャ BM-13-16N 並列ロケット砲車
「カチューシャ BM-13-16N 並列ロケット砲車 (プラモデル) (ICM 1/35 ミリタリービークル・フィギュア No.35512 )」です
●「カチューシャ BM-13-16N 並列ロケット砲車」です
1/35のスケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●第2次世界大戦時におけるソ連軍の間接支援用ロケット砲「BM-13-16N(カチューシャ)」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット、アメリカから供与された「スチュードベーカー」トラックにロケット砲発射機を搭載したタイプを再現した内容となっています【 「BM-13-16N(カチューシャ)」について 】
●ソ連軍はドイツ軍と並んで、地上戦において多くのロケット砲を使用しました
●ソ連軍のロケット砲の開発は古く、1920年代から行なわれたと言われています
●ロケット砲は、発射時の反動が無いために複雑で重い砲架を使用する必要が無く、通常の火砲と比べて生産コストが安く、自走砲化も行い易いのが特徴でしたが、弾体の速度が遅いので、風などの影響を受け易く、命中精度が低いのが欠点でした
●そこで、ソ連軍は多連装式としてタイプを集中的に使用することで、この欠点をカバーする方式を採用しました
・ ロケット砲は、命中精度の低さから誘導による精密射撃はできず、主に攻撃前の制圧射撃に使用されました
・ ソ連軍のロケット砲は開発時から「カチューシャ」と呼称されています
●「BM-13-16」は、132mm径のロケット砲のタイプで、1933年から開発が行なわれました
●この「BM-13-16」は、ソ連軍が最も多く使用したロケット砲で、レールによる射撃方式を採り、上下装填式の8連式のレールを装備した16連装式となっています
・ このロケット砲は、最大射程8km~10km(弾種によって異なる)で、ドイツ軍が使用したロケット砲よりも長い射程を持っていました
・ この「カチューシャ」を使用した制圧射撃は前線のドイツ軍将兵から「スターリンのオルガン」を呼ばれ、その飛翔音や徹底した集中射撃により忌み嫌われています
・ ソ連軍内には、この132mmタイプの他に82mm、280mm、300mmなどのタイプが存在しました
●このロケット砲は、各種トラックに搭載されて運用されましたが、その中でも多用されたのがアメリカから供与された「スチュードベーカー」トラックです
●この「スチュードベーカー」トラックは、当時のソ連の国内産トラックよりも優れた性能を示し、ロケット砲のプラットフォームとして最良なものとして利用されていました【 「カチューシャ BM-13-16N 並列ロケット砲車」のキット内容について 】
●この「BM-13-16N(カチューシャ)」を「スチュードベーカー」トラックに搭載したタイプを再現したプラスチック組立てキットです
●キットは、「スチュードベーカー」トラックを詳細に再現、ロケットランチャー部は独特な肉抜き穴が開けられたレール、そしてこれを支えるフレーム部などが質感高く表現されています
●キットは、ICM製「アメリカ スチュードベイカー US6 カーゴトラック 」をベースに、ロケットランチャー及び防御板を追加した内容となっています
●「BM-13-16N(カチューシャ)」の車体は、シャーシ、キャビン部、ロケットランチャー部の3ブロックで構成されています
●シャーシのメインフレームは、縦方向のアングル材に横方向の桁が付いている構造を細かなパーツ分割により再現、これに板バネ式サスペンションパーツ、ドライブシャフトとデファレンシャル、予備タイヤ、排気管パーツを取り付ける構造です
・ 複雑な構成のドライブシャフトとデファレンシャルは基本構造が一体成型となっています
●タイヤは、アメリカ車両らしい大きなトレッドパターンの入ったプラ製パーツが付属、 前輪2輪、後輪ダブルタイヤ4輪と、予備タイヤの合計11つが付属しています
・ タイヤは可動式とすることができます
●キャビン部は、前面パネル、底板、フロント部と一体となった天板、後板、そして左右のドアのパーツで構成されています
・ ドアの内側は開閉ハンドル、ウィンドー昇降ハンドルなどがパーツ化されています
・ ドアは開閉状態が選択できます
・ アクセル、クラッチ、ブレーキのペダル類、変速、サイドブレーキなどのレバー類も細かく再現
・ メーター類を再現するデカールが付属
・ ワイパーはプラ製で、フロント部とは別パーツとなっています
・ ウィンドーは、クリアーパーツが用意されています
・ キャビン中央部の外側に付けられた防御板は別パーツで、フロントウィンドー部の防御板は開閉状態が選択できます
●エンジンルームは、側面板、天板、ラジエターグリルのパーツで構成されています
・ 特徴的なラジエターグリルは、実車同様にライトガードも含めて一体成型され、細かなスリット表現が施されています
・ エンジン本体も再現されており、ラジエター、冷却ファン、ファンベルト、バッテリー、ミッション部などもパーツ分割により細部に渡って表現しています
●ロケットランチャー部は、ランチャー本体、下部のフレーム構造、架台の3ブロックで構成されています
・ ランチャー本体は、上下のレールと中央のプレートの3パーツで構成され、これを8個並列に接続させます
・ 下部のフレームは6パーツにて再現
・ 架台は、20余りのパーツで細かく表現され、照準器、操作ハンドルなどもパーツ化されています
・ ランチャー部は左右旋回が可能です
・ ロケット弾16個が付属しています
●マーキングは、4種類の塗装例が説明書に記載されています
・ ソ連陸軍 (ポーランド / 1944年8月)
・ ソ連陸軍 (1944年)
・ ソ連陸軍 (ドイツ / 1945年春)
・ ソ連陸軍 (モスクワ・戦勝パレード時 / 1945年6月24日)
●説明書の塗装例に基づく、親衛マーク、車体番号などを再現したデカールが付属しています