日本海軍 イ-54型潜水艦 イ-56 & イ-58 (回天搭載型)
「日本海軍 イ-54型潜水艦 イ-56 & イ-58 (回天搭載型) (プラモデル) (ピットロード 1/700 スカイウェーブ W シリーズ No.W122 )」です
●太平洋戦争時における帝国海軍の潜水艦「イ-56」と「イ-58」の「回天搭載型(後期型)」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット。
●太平洋戦争の戦時急造艦として建造された潜水艦「イ54型(巡潜乙型改2)」の「イ-56」と「イ-58」を再現、偵察用の航空兵装を撤去し、人間魚雷「回天」を搭載した「後期型」の姿を再現した内容となっています。
●「潜水艦 イ54型 後期型」用のパーツを2隻分セットしていますので、潜水艦「イ-56」「イ-58」の2隻を組み立てることが可能です。
【 日本海軍 イ-54型潜水艦 イ-56 & イ-58 (回天搭載型) (ピットロード 1/700 スカイウェーブ W シリーズ W122) プラモデルの内容について 】
●日本海軍の潜水艦「イ-56」と「イ-58」の「後期型」を再現したプラスチックモデル組立キットです。
●ピットロード社が長年培ってきた小型艦を中心とした艦船モデル技術と実艦への深い造詣を反映して潜水艦「イ-56」「イ-58」を再現、排水口や木甲板、艦橋窓枠などの船体上の細かなディテールを繊細なタッチのモールドで再現され、1/700スケールに沿って日本海軍の代表的な潜水艦を再現した内容となっています。
イ-54型潜水艦 後期型 (イ-56 & イ-58) の全体構造
●「イ-56」と「イ-58」は同型艦であり、「イ-56」と「イ-58」を2艦を同時に再現できるよう、パッケージ内に同一ランナーを2隻分セットしています。
●「イ54型(巡潜乙型改2)」の後期型となる「イ-56」「イ-58」の船体部は、上下に分割したパーツ構成、上甲板は別パーツ化して再現しています。
・ 喫水線以下も再現したフルハルモデルと、喫水線から上の部分を再現したウォーターラインモデルとを選択して製作することができます。
●船体部のパーツには、ビルジキール、デッドウッドを一体成型化しており、魚雷発射管、錨、フェアリーダー、上部の排水口などを凹凸を交えた繊細なモールドで再現しています。
・ スライド金型を使用して下部の吸水口も再現。
・ 推進軸、スクリュー、舵、前部、後部昇降舵を別パーツ化して再現しています。
●上甲板は、一体成型のパーツで再現。
・ 甲板上には、滑り止めや木甲板表現の他、各種ハッチ、「回天」搭載架台などのディテールをモールドで再現しています。
●上甲板上の構築物となる「艦橋部」は、個別にブロック化して構成、甲板上に取り付けて完成させます
イ-54型潜水艦 イ-56 & イ-58 (回天搭載型)の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています
●艦橋
・ 艦橋は上下に分割したパーツ構成。
・ 艦橋の窓枠、艦橋甲板の木甲板表現、側面の梯子、扉などは繊細なモールドで再現しています。
・ 艦橋部分を構成する潜望鏡、測距儀、電探、双眼鏡(×2)、25mm連装機銃、逆探などを別パーツ化して再現しています。
●対空機銃「25mm連装機銃」 ×1
・ 機銃は連装式に一体成型した銃身部と銃架との2分割したパーツで再現しています。
●人間魚雷「回天」 ×6
・ 「回天」は、1本1本、独立したパーツで再現しています。
●その他の艤装を再現したパーツとして
・ ボラード
・ 艦尾 プロペラガード
などを独立したパーツで再現しています。
ディスプレイベース
●完成後に見栄え良く飾ることができるプラスチック製の「展示台 (ディスプレイベース)」(×2)が付属。
・ 展示台は飾り脚を含めた一体成型のプラスチック製パーツ、黒色の成型色です。
・ 長方形の台座部分に、プレート状のジョイントパーツを取り付けるパーツ構成となっています。
・ 展示台のサイズ : 65mm × 25mm
【 日本海軍 イ-54型潜水艦 イ-56 & イ-58 (回天搭載型) (ピットロード 1/700 スカイウェーブ W シリーズ W122) の塗装・マーキング 】
●組立説明書内に、カラーの「マーキング・塗装ガイド」が印刷されており、「イ-54型潜水艦 後期型」の塗装例2種を掲載しています。
・ 展示台用のにも使用できる「1/700 日本海軍潜水艦 伊56」「1/700 日本海軍潜水艦 伊58」のネームプレート用紙をプリントしています。
●「塗装・マーキングガイド」を反映した、艦橋の日章旗マーク、艦名表示(イ54・イ56・イ58)、軍艦旗、展示スタンド用の艦名ネームなどを再現したデカールが付属しています。
●2009年 一部新金型
【 日本海軍 駆逐艦 島風 最終時 (ピットロード 1/700 スカイウェーブ W シリーズ W161) のパッケージ内容 】
・ イ-54型潜水艦 後期型 ×2
・ ディスプレイスタンド ×2
・ デカールシート ×1
・ 組立説明書 ×1
【 「潜水艦 イ54(巡潜乙型改2)型」について 】
●帝国海軍は、艦隊決戦によって戦争の雌雄を決するという思想が強く、イギリス、アメリカに比べて艦艇数に劣るために、潜水艦は偵察行動の他に、艦隊決戦に至るまでに敵艦の損害を与えてその戦力を削ぐ役割を持たされました。
●帝国海軍の潜水艦の主力として建造されたのが、長い航続距離を持つ「巡洋潜水艦(巡潜)」で、このクラスは他国の潜水艦と比較して大型で、その大型の船体から魚雷の搭載数も多く、帝国海軍が理想とした潜水艦でした。
●太平洋戦争が開戦すると全ての艦艇の建造が戦時急造体制となり、潜水艦もこの例外ではなく、「巡潜型」の戦時急造型が「巡潜乙型改2」です。
●この「巡潜乙型改2」では機関が製造が行いやすい「艦本22号式」へと変更、速力は5ノット近く低下するという結果となりましたが、燃料タンクの容量拡大により航続距離は向上、魚雷の搭載数も増え、鋼材の変更により安全潜航深度も深くなりました。
●「巡潜乙型改2」は、「イ-54」「イ-56」「イ-58」の3隻が建造され1944年に竣工、当初は偵察用としてカタパルトや航空機格納筒などの航空兵装を装備していましたが、その後の潜水艦作戦の変化に伴いこれを撤去、人間魚雷「回天」を搭載できるように改造が行われました。
・ この改造後の「巡潜乙型改2」は「後期型」と呼ばれ、改造が行われる前に戦没した「イ-54」以外の2隻(「イ-56」と「イ-58」)がこの改装を受けています。
【 「潜水艦 イ-56とイ-58」について 】
●潜水艦「イ-56」は、1944年6月に竣工、訓練後はフィリピン方面に投入され、アメリカ軍の輸送艦やの護衛空母に損害を与えるという戦果を挙げます。
●1944年12月には、「回天」を搭載して訓練を開始、この「回天」での攻撃を行うために1945年3月に沖縄方面へと出撃、その際にアメリカ駆逐艦の爆雷攻撃によりその姿を消したのでした。
●潜水艦「イ-58」は、1944年9月に竣工、同年12月には「回天」搭載用の改造が行われ、12月末にはグアム島方面に投入されました。
●その後、硫黄島海域やマリアナ海域での偵察や攻撃任務に出撃、1945年7月にはグアム島とフィリピンのレイテ島とを結ぶ海域へと進出、この海域において単独で行動していたアメリカの重巡洋艦「インディアナポリス」を捕捉し、雷撃を行います。
●この攻撃によって「インディアナポリス」は撃沈、帝国海軍が大型艦を撃沈した最後の戦果となりました。
●その攻撃後、「イ-58」は「回天」を使用してレイテ島方面に展開するアメリカ艦隊への攻撃を敢行、呉に帰還する際に終戦を向かえ、戦後はアメリカ軍の手で海没処分が行われています。