日本陸軍 92式重装甲車 前期型
「日本陸軍 92式重装甲車 前期型 (プラモデル) (ピットロード 1/35 グランドアーマーシリーズ No.G016 )」です
●「日本陸軍 92式重装甲車 前期型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組み立てキット
●日本騎兵部隊が最初に装備した戦車で、日本戦車の歴史に欠かすことのできない「92式重装甲車」の「「前期型」を再現しています
●キットは、溶接式の車体にクラシカルなサスペンョンを持ち、小型の車体に銃塔を載せたユニークなフォルムの「92式重装甲車」が表現されています
●日本陸軍の騎兵部隊は、国軍創設時に遡る歴史を持つ由緒在る兵科でしたが、機関銃などの兵器の登場により、露出状態で馬に乗るという形態では防御力に乏しく、機械化の道を探り始めます
●当初は、装輪式装甲車の導入が検討されましたが、当時の装輪装甲車は悪路での走行能力は極めて低く、次いで注目したのが「戦車」でした
●「戦車」は悪路走行に優れ、機動力を向上すれば騎兵部隊の装備車両として最適なもので、騎兵科は機動力を重視した「戦車」の開発を進めます
●これにより、1931年に完成、翌1932年に制式化されたのが「92式 重装甲車」です
●「戦車」としての形態を持ちながら「装甲車」と呼称しているのは、騎兵科が「戦車」を持つことに関して、当時の「戦車」を管轄していた歩兵科から異議が出ないようにする配慮でした(これは他国も同じで、アメリカ陸軍では歩兵が持つ「戦車」と、騎兵が持つ「戦闘車」に呼称を分けていました)
●「92式重装甲車」は、6.5mm機関銃を2丁装備し、最高速度は40km/hと、当時の戦車としては極めて高い機動性を誇りましたが、最大装甲厚は6mmと、装甲の貧弱さは否めませんでした
●本車は主に日中戦争に参加、その高い機動力により敵の追撃戦や威力偵察等で活躍しました
●生産は1932年から1939年の間に合計167両が作られましたが、1940年代に突入するとさすがに旧式化は否めず、後継車両でもある「95式軽戦車」にその道を譲っています
●「92式重装甲車」は、生産の時期により「前期型」、「後期型」に分けられます
●「前期型」は小型の下部転輪を片側に6個装備、武装も「91式 6.5mm 機関銃」を2丁装備していました
●この「日本陸軍 92式重装甲車 (前期型)」を再現したプラスチックモデル組み立てキット、片側に転輪6個の足回りを持つ「前期型」を再現した内容となっています
●複雑な形状の車体上部は一体成型によりパーツ化、車体下部も一体成型となっている為、全体のパーツ数は戦車キットとしては抑えめですので、比較的早く組み立てることができると思われます
●「92式装甲車」に打たれているリベットは、やや控えめの凸モールドで各パーツ上に再現されています
●「92式重装甲車」の車体上部は、銃塔下部に配置された戦闘室、左右フェンダー部を含めた一体成型のパーツで構成されています
・ 車体前部のトランスミッション点検パネル、エンジングリル部は別パーツで表現されています
・ 戦闘室前部に装備された「91式 6.5mm 車載機銃」の先端部は別パーツ化されており、冷却フィンは細かな彫刻で再現されています
・ 戦闘室前部のステー、前照灯、ワイヤー、車体後部のフックは別バーツ化されています
●銃塔部は別ブロック化したパーツ構成、ハッチ、機銃のマウント部以外は一体成型となっています
・ 銃塔のハッチは別パーツ化されており、開閉状態を選択して組み立てることができます
・ 前照灯、視察口、フック類は別パーツにて再現されています
・ 銃塔に装備された「91式 6.5mm 車載機銃」の先端部は別パーツ化されており、冷却フィンは細かな彫刻で再現されています
・ 銃塔は旋回させることが可能
●排気管は一体成型で、排気口はスライド式金型により開口処理済みとなっています
・ 排気管上部のメッシュカバーはプラパーツで再現されており、メッシュ形状は細かな彫刻にて再現されています
●車体下部は、バスタブ式で一体成型されています
・ サスペンションは、転輪2組の1ユニット部分が1パーツで再現されています
・ 各転輪、起動輪、誘導輪は左右分割式となっています
●履帯は接着可能な軟質素材によるベルト式
・ 履帯パーツの表裏ともに、履帯パターンが深めのモールドで再現されています
●帝国陸軍の戦車兵を再現したフィギュアが1体付属
・ フィギュアは立ちポーズ、戦車帽の上にゴーグルを装着し、拳銃ホルスターをたすきがけにした姿が再現されています
・ 頭部、胴体、足が一体成型、両腕が別パーツとなっています
●組み立て説明書のほか、塗装例を示したカラーのリーフレットが付属