ドイツ 2号戦車 F型 (Pz.Kpfw.2 Ausf.F)
「ドイツ 2号戦車 F型 (Pz.Kpfw.2 Ausf.F) (プラモデル) (アスカモデル 1/24 プラスチックモデルキット No.24-001 )」です
●「ドイツ 2号戦車 F型」を1/24スケールで再現したプラスチックモデル組み立てキット
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の軽戦車「Sd.Kfz.121 2号戦車F型」を再現したキットです
●「2号戦車」の「後期型」とされる「F型」を再現したキットで、「前期型」である「A~C型」と比べて精悍さが増した前部形状、雑具箱の増設によりどっしりとした印象を受けるフォルムが表現された内容となっています
●ドイツ軍は、第1次大戦の休戦条約「ベルサイユ条約」により、戦車の保有を認められなくなりましたが、「ヒットラー」政権による条約破棄の再軍備化により戦車の開発計画が建てられます
●そこで考えられたのが4つの車種で、「1号戦車」は訓練用、「2号戦車」は偵察及び主力戦車の補助、「3号戦車」は主力戦車、「4号戦車」は支援用の戦車と体系的に区別されました
●「2号戦車」は、1935年10月に試作車が完成、この試作車は一定数生産され、各種テストが繰り返されました
●最初の量産型である「2号戦車 A型」は、1937年7月に生産が開始、改良(主な改良点は車内装備)が施された「B型」、「C型」が順次登場、「2号戦車」の「初期型」とされるこの「A~C型」は、1940年4月までに各型合計1088両が作られました
●「2号戦車」の「A~C型」は、「20mm戦車砲 KwK30」を装備、重量は8.9tで最高時速40km/hを発揮し、最大装甲厚は15mm程度でした
●「2号戦車 A~C型」は、主力戦車とされた「3号戦車」の生産の遅延に伴い、大戦初期においては実質的にドイツ戦車部隊の主力となり、「ポーランド戦」に参加、次いで「フランス戦」や「バルカン戦」などで活躍、当時の同車は戦車の性能としては非力さが否めませんでしたが、作戦の妙と、諸兵連合、そして通信能力の高さなどから、緒戦の勝利をもぎ取ったのでした
●ただし、「2号戦車」を始めとするドイツ戦車は装甲の脆弱さを露呈、対戦車砲などで多くが撃破され、「2号戦車」も前面を中心に20mmの追加装甲が付けられました
●「2号戦車」は1941年3月から発展型の「F型」が生産(「D型」、「E型」も作られましたが両車共に快速性を重視した別車体)、前面装甲は基本装甲と追加装甲分を合わせた厚みの1枚板となり、実質的には防御力が強化されています
●しかし、この頃には「2号戦車」の性能では完全に旧式化が目立ちましたが、これは戦車部隊の増設により主力戦車「3号戦車」、支援戦車「4号戦車」の車両数が足りず、これを補完するために採られた処置でした
●結局、「2号戦車 F型」は1942年12月までに524両が生産され、「3号戦車」、「4号戦車」の補助戦車として活用、北アフリカ戦や独ソ戦初期において活躍しました
●「2号戦車」は、「3号戦車」や「4号戦車」の生産の伸びに伴い、戦線から徐々に姿を消して行きますが、「マーダー 2」や「ヴェスペ」などの自走砲型への改造や、戦車部隊の偵察、連絡用車両、もしくは対パルチザンの後方部隊用として大戦終了時まで使用されています
●この「ドイツ 2号戦車 F型」を再現したプラスチックモデル組み立てキットです
●キットは、「2号戦車 F型」を1/24のビックスケールで再現、1/35などのスケールでは省略される細部を同社のこだわりと1/24というスケールを生かして表現しています
●装甲板の接合部の表現も実車の構造通りに再現され、また、1/35ではオーバスケール気味であった工具類の固定具も、より正確な縮尺によりモデル化された内容となっています
●「20mm戦車砲 KwK30」及び「MG-34 機関銃」は、それぞれ一体成型となっており、スライド式金型により砲口(銃口)が開口処理されています
・ 機関砲には砲身交換用の滑り止めパターンのモールドが彫刻されています
・ 防盾部はポリキャップにより完成後も上下方向に可動させることができます
●砲塔部は、上部、下部、防盾部のパーツ構成で、上部パーツは側面、後面が一体成型されています
・ 側面及び後面のクラッペは別パーツとなっています
・ 車長用の座席もパーツ化
・ 砲塔は、砲塔リング部に成型されているツメにより嵌め込む方式で、全周旋回が可能です
●車長キューポラは、別パーツとなっており上部、下部、リング部の3パーツで構成されています
・ ペリスコープはクリアーパーツによる別パーツです
・ 車長ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
●車体上部は、前部、戦闘室、エンジングリル、左右のフェンダーの各ブロックで構成されています
●車体前部ブロックは、フェンダー支持架が一体成型された前部パネルと、操縦手ハッチとで構成されています
・ 操縦手ハッチには内側のロック装置が別パーツで再現されており、開閉状態が選択できます
●戦闘室ブロックは、各パネルを組み合わせる箱組み方式となっています
・ 操縦手バイザーと側面、後面のクラッペは別パーツです
・ アンテナは、基部とアンテナ部分とが一体成型でパーツ化されており、戦闘室内側に取り付けるポリキャップにより完成後も上下方向に可動します
・ 砲塔周囲の跳弾ブロックは別パーツ化されています
●エンジングリルブロックは、本体部分が一体成型となっています
・ エンジン点検ハッチ、無線手用ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ エンジングリルの格子状の蓋は別パーツです
●フェンダーブロックは、一体成型され、前後のマッドフラップは別パーツとなっています
・ 各種工具類は、工具本体と固定具とが別パーツとなっています(シャベル、斧の先端の固定具は本体パーツと一体化)
・ 前照灯は、後部、ガラス部、管制カバーの3パーツで構成され、ガラス部はクリアーパーツとなっています
・ 前照灯、ノテックライトのライトコードはプラパーツで再現されています
・ フェンダー上に付く、雑具箱、予備銃身ケースは蓋の部分が別パーツで開閉状態が選択できます
●車体後部は、フェンダー支持架が一体成型された後部パネルと、スモークディスチャージャー、マフラー部などで構成されています
・ マフラー部は7パーツで構成され、表面のパンチングプレート状のカバーを再現するエッチングパーツが用意されています
●車体下部は、各パネルを組み合わせる箱組み方式となっています
・ リーフスプリング式サスペンションは各6個のパーツで構成され、各サスペンションの微妙な形状の違いが再現されています
・ 履帯は、プラ製の各履帯パーツを金属製の履帯ピンで繋ぎ合せる連結可動式です
●前照灯のガラス部、ペリスコープを再現するクリアーパーツが付属しています
●マフラーカバー、細部のディテールなどを再現するエッチングパーツが付属
●マーキングは、2種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第16自動車化歩兵師団 第116戦車大隊 大隊本部(ブラウ作戦 / 1942年夏)
・ 第6戦車師団 第11戦車連隊 第8中隊(クルスク / 1943年7月)
●説明書の塗装例に基づく国籍マーク、車体番号、部隊記号などを再現したデカールが付属
・ デカールのプリントは、カルトグラフ社製
●2009年 完全新金型