イタリア重戦車 P40
「イタリア重戦車 P40 (プラモデル) (タミヤ 1/35 タミヤ イタレリ シリーズ No.89792 )」です
●第2次世界大戦時におけるイタリア製の重戦車「P40」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●リベット構造の砲塔及び車体、そして短いストロークのボギー式サスペンションなど少々クラシカルな風貌を持ちつつも、従来のイタリア戦車にはない迫力と存在感あるシルエットを持つ「重戦車 P40」を再現した内容となっています
【 「重戦車 P40」について 】
●大戦前におけるイタリア軍戦車の開発は「L3 カーロベローチェ」や「L6」などの軽戦車が主体で、1939年になってようやく最初の中戦車である「M11/39」の開発が始まるなど、その実態は貧弱なものでした
●大戦が勃発すると、それまでの軽戦車を中心とした装備体系を見直し、1940年には「M11/39」を拡大した中戦車「M13/40」が登場、さらには重戦車の開発がスタートします
●重戦車「P40」の最初の試作車が完成したのが1941年8月で、この試作車の正面装甲は垂直に切り立ち、前部右側には連装式の前方機銃を装備するなど「M13/40」の拡大版のイメージの強いものでした
●その後、戦訓によって車体前面に傾斜装甲が採り入れられるなど数々の改良を施し、「P40」の最初の量産車が完成したのは1943年になってからでした
●しかしながら、「P40」の量産は遅々として進まず、「P40」の量産車が21両完成した時点でイタリアは降伏、結局イタリア軍が使用することはありませんでした
●しかし、イタリアを占領したドイツ軍は、ドイツ軍の重戦車には及ばないものの、中戦車並みの性能を持つ「P40」に注目、生産を継続して約100両余りを接収しイタリアに展開する部隊へと配備し、連合軍との戦いに投入したのです
【 「イタリア重戦車 P40」のキット内容について 】
●このイタリア製の重戦車「P40」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●キットは、イタリア軍のアイテムを精力的に製品化している「イタレリ」社によるもので、パーツ数を抑えて、モールドを主体とした造形力で、全体のフォルムと、「P40」の特有のリベット構造、エンジングリル部、フェンダーのプレスラインなどのディテールを再現した内容となっています
●ランナー上にリベットを彫刻していますので、砲塔や車体上にモールドしているリベットを切り取って交換することにより、リベットを強調することもできます
●「P40」は「砲塔」「車体」の2ブロックで構成しています
【 砲 塔 】
●砲身は左右に分割したパーツ構成となっています
・ 砲身は上下に可動とすることができます
●砲塔部、各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
・ 砲塔上部ハッチは別パーツで、開閉状態を選択できます
・ 対空機銃を取り付けることができます
・ 砲塔は左右旋回可能です
【 車 体 】
●車体は、箱組み状に各パネルを貼り合わせて作製します
・ 操縦手の視察ハッチは別パーツで開閉状態を選択することができます
・ マフラーは4パーツで構成し、マフラーカバーを再現するエッチングパーツが付属しています
・ 車体側面の左右のフェンダーとサイドスカートは、それぞれ一体成型のパーツで再現
・ フェンダー支持架はエッチングパーツとなります
・ サスペンション部、板バネは左右に分割したパーツ構成で、転輪を挟んで接着します
【 履 帯 】
●履帯は、一部連結式履帯が付属が付属しています
・ 履帯の上下の直線部は繋がった状態のパーツ、前後の曲線部は1枚ずつに分割したパーツとなっています
●前照灯のガラス部分を再現するクリアーパーツが付属
●ナンバープレートやジェリカンラックなどを再現するエッチングパーツが付属しています
●大戦時の同車の写真や、現存する車輌の細部の写真などが掲載されたカラーのリーフレットが付属しています
【 「イタリア重戦車 P40」の塗装とマーキング 】
●「イタリア重戦車 P40」のマーキングとして、4種類の塗装例がカラーのリーフレットに記載されています
・ アンサルド社ジェノバ工場 (1943年末)
・ ドイツ軍 第15警察戦車中隊 (北イタリア・ノヴァラ / 1945年4月)
・ 武装親衛隊 第24戦闘山岳師団 戦車中隊 第1小隊 (北イタリア・フリウリ地方 / 1945年4月)
・ ドイツ軍 南部戦車訓練大隊 (北イタリア・ロニゴ /1944年夏)
●リーフレットの塗装例に基づく、国籍マーク、車体番号などが再現されたデカールが付属しています
【 「イタリア重戦車 P40」のパッケージ内容 】
・ イタリア 重戦車 P40 ×1
・ クリアーランナー ×1
・ エッチングシート ×1
・ カラーリーフレット ×1
・ 組立て説明書 ×1
●スポット生産品 (2009年 完全新金型 キットパーツはイタレリ社製)