イギリス 小型軍用車 10HP ティリー
「イギリス 小型軍用車 10HP ティリー (プラモデル) (タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.308 )」です
●「イギリス小型軍用車 10HP ティリー」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●第2次世界大戦時におけるイギリス軍の小型軍用車「10HP ティリー」を再現したキットです
●主に戦線後方で活動する小型の汎用車輌「10HP ティリー」を再現、頑丈で質実剛健という軍用車のイメージではなく、どこか牧歌的なイメージの民間車をベースとしたフォルムは、従来のミリタリーモデルとは異なる魅力を感じられる内容となっています
●全体の形状は大型車のような印象を受けますが、本車は小型車輌であり、立派な荷台や幌を持っていてもその大きさは「ジープ」よりも少し長い程度ですので、その姿も相まって、ビネットの主役として、そしてジオラマでの脇役に格好のアイテムとなる事でしょう
●第2次対戦中、イギリス軍は民間車輌の乗用車のシャーシを流用したピックアップトラック型の軍用車を使用していました
●「モーリス 1939年型 10HP サルーン」「ヒルマン ミンクス」などの民間車をベースとして製造されたこれらピックアップトラックは「ライト・ユーティリティー・カー」と呼ばれ、民間車のシャーシの上に略同型のボディを乗せ、数社がそれぞれの設計をベースに生産していました
●ベースとなった車体の違いにより「モーリス 10HP」「ヒルマン 10HP」「オースチン 10HP」という「ライト・ユーティリティー・カー」が存在していましたが、外観が似通っているためイギリス軍の将兵の間では「ティリー」の愛称で親しまれていたと言われています
●この「小型軍用車 10HP ティリー」は、ベースとなったシャシーの違いにより馬力や車長などが若干異なっていましたが、どの車種も30馬力程度のエンジンを搭載した後輪駆動で、車体後部はオープンにされた荷台となっており、運転席のルーフ上にスペアタイヤを搭載していました
●耐久性や悪路走破性は4輪駆動車に劣ったため、大戦後半には最前線での任務は「ジープ」へと譲られることになりますが、乗用車ベースである良好な乗り心地から戦線後方や空軍基地での連絡任務などに多用され続けられます
●大戦初期のダンケルクからの撤退作戦、北アフリカやイタリア戦線、ノルマンディー上陸以降のヨーロッパ戦線、そして各地に設けられたイギリス空軍基地など、幅広い戦場で「10HP ティリー」の姿を見ることができました
●この「イギリス小型軍用車 10HP ティリー」を再現した組み立てキット
●キットは、「10HP ティリー」をタミヤタッチで再現、タミヤらしくパーツ数を抑えながらも、シャープなディテール表現、表情豊かな彫刻、シート、幌の質感の高い仕上りなど、同社MMシリーズのテイストが小さな車体に凝縮されています
●また、同シリーズの作り易さという美点もしっかりと踏襲され、模型本来の「作る楽しさ」を感じることができることでしょう
●フロントのラジエーターグリルは水平のスリット形状、ボンネット側面には3本のグリルが設けられた「オースチン 10HP」タイプに似た「ライト・ユーティリティー・カー」を再現した内容となっています
●「10HP ティリー」の車体は、車体上部のボディブロックとシャーシ部ブロックの上下分割で構成
●ボディ部は、キャビン部分と荷台部分との分割式となっています
●キャビン部分は、本体、ボンネット、ドア、フェンダーでパーツ構成されています
・ フロントグリル部は別パーツで、2種類が付属、再現する車輌によって選択するようになっています
・ フロントガラス、サイドガラスはクリアパーツで再現
・ サイドミラー、ワイパーは別パーツ化されています
●前照灯、ウインカー、円形の重量表記プレートはそれぞれ別パーツで再現
・ 前照灯は左右両側が管制型と、左側が管制型、右側が通常型とを選択できます
・ 通常型の前照灯のガラス部はクリアーパーツとなっています
・ 重量表記プレートは、中央寄りと、外側寄りとを選択可能です
●運転席があるキャビン内部は、シート、ダッシュボード、ハンドル、シフトレバーを再現しています
・ メーター部分はデカールで表現します
・ サイドブレーキ、シート間に収められた消火器は別パーツで再現
●荷台部分は、各パネルと貼り合せる箱組み方式となっています
・ 後部扉は別パーツとなっており、スチールタイプと木製タイプとが付属、選択して使用します
・ 後部扉は開閉状態が選択できます
・ 荷台の床面には木目のモールドが彫刻されています
・ 荷台部分に設置された後部座席も再現、展開状態と折畳んだ状態とを選択できます
●荷台の幌のパーツが付属、幌の後部はオープン状態・クローズ状態の2種のパーツがセットされていますので、開閉状態を選択して組立てることができます
●シャーシのメインフレームは一体成型となっており、これにサスペンション、マフラーなどを取り付ける構成となっています
・ 前部サスペンション部には左右7サスペンションと車軸とが一体成型、後部サスペンション部には左右サスペンションとデファレンシャルとが一体成型されています
・ 前後のバンパーは別パーツとなっています
・ マフラーは先端部が2種類用意されており、排気の噴出し口が車体左もしくは右のいずれかを選択できます
●タイヤは本体部分、タイヤ内側、ベース部の3パーツでこうせいされ、特徴的なトレッドパターンが表現されています
・ 円形のハブキャップのパーツが付属、再現する車輌によってその装着が選択できます
●エンジン部分が再現されています
・ エンジン本体、冷却ファン、ファンベルト、ラジエター、バッテリーなどがパーツ化され、小さなエンジンルームにエンジン関係が収まっている様子を楽しむことができます
●ドライバーを再現したフィギュアが1体付属しています
・ フィギュアの服装は、通常の野戦服にベレー帽を着用した姿です
・ フィギュアは、右手でハンドルを握り、左手でシフトレバーを操作しているポーズとなっています
・ 頭部、胴体、脚部、両腕のパーツ構成です
●前照灯のガラス部、フロントウィンドー、サイドウィンドーなどを再現するクリアーパーツが付属
●マーキングは、4種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第43ウェセックス歩兵師団 第5ドーセッツシャー大隊 (ノルマンディ / 1944年)
・ 第47ロンドン歩兵師団 (イギリス国内)
・ イギリス第2軍傘下 オランダ王国「プリンセス・アイリーン」旅団 (オランダ・ハーグ / 1945年)
・ 第51ハイランド歩兵師団 第7大隊
●塗装例のマーキング指示に基づく、国籍マーク、部隊マーク、重量表示、車台番号などを再現したデカールが付属しています
●2010年 完全新金型