ドイツ アインハイツ ディーゼル Kfz.61 電話交換車 (Fernsprechbetriebskraftwagen)
「ドイツ アインハイツ ディーゼル Kfz.61 電話交換車 (Fernsprechbetriebskraftwagen) (プラモデル) (IBG 1/35 AFVモデル No.35004 )」です
●「ドイツ アインハイツ ディーゼル Kfz.61 電話交換車 (Fernsprechbetriebskraftwagen)」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●大戦初期におけるドイツ軍の軽統制型野戦トラック「ディーゼル6輪トラック」の「電話交換台車型」を再現した内容となっています
・ 原題(Fernsprechbetriebskraftwagen=heavy telephone exchange van)及び資料から判断すると「電話交換車」とタイトルになるかと思われます【 「アインハイツ ディーゼル 電話交換車」について 】
●ドイツ軍は、軍隊の機械化を進めるにあたり、各種の民間用のトラックを徴用していました
●ただ、その結果、雑多な車種のトラックが混在することとなり、整備や生産性などに問題が生じました
●そこで生まれたのが「アインハイツ計画」による統制型車両で、規格を統一して車種を絞った車両を開発することでした
●軽統制型野戦トラックとして開発されたのが「ディーゼル 6輪カーゴトラック」で、車格的には中統制型野戦トラックである「オペル・ブリッツ」の下のクラスに相当します
●この「ディーゼル 6輪カーゴトラック」のバリエーションのうちの1つが「電話交換車」です
●近代的な軍隊の構成には、部隊間の通信手段の確立が絶対条件でした
●通信の手段としては「無線通信」を想像されると思いますが、「無線通信」は地形や気象の影響、通話の範囲、傍受の危険性、通信要量の少なさ等の欠点を持ち、「有線通信」すなわち「電話」は、現在の軍隊においても有効な通信手段とされています
●「電話交換台車」は、その「有線通信」の線を切り替える役割を持ちます
・ 各部隊が移動を行って陣地や野営地において部隊が停止すると、「通信兵」が部隊間に「有線」を敷設します
・ 次に「電話交換台車」に、部隊から敷かれた「有線」を収束、この「交換台」に「有線」を繋ぐことにより初めて部隊間の「通信網」が形成されるようになる仕組みです
・ もちろん、このような「電話交換台車」という車両が存在しなくても「交換台」の装置を人力で設置する方法も有るのですが、自走式の方が素早く「通信網」が確立できる為、このような車両は各国で開発されました【 「ドイツ アインハイツ ディーゼル Kfz.61 電話交換車 (Fernsprechbetriebskraftwagen)」のキット内容について 】
●この「ディーゼル 6輪トラック 電話交換台車型」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●同社「ドイツ アインハイツ ディーゼル 6輪カーゴトラック 金属パネル型」のバリエーションキットとなります
●野戦車両としては贅沢な足周りを持つ「ディーゼル 6輪トラック」の車体構造を忠実に再現、複雑な構造のシャーシのメインフレーム、ダブルウィッシュボーンのサスペンション、そして「電話交換台車型」の特徴として板貼りのキャビンと通信室を持つバンタイプ形状である本車の魅力を表現した内容となっています
●「ディーゼル 6輪トラック」の複雑な構造の足周りの再現性に重点を置き、キットパーツの半数以上が足周り関係となっています
●「ディーゼル 6輪トラック」の上部構造物もしっかりと再現され、エンジンルーム上側面のグリル形状、キャビン及び後部の通信室の板貼り表現など本車の特徴を着実に捉えらています
●シャーシのメインフレームは細部分割により構成、肉抜き穴が開いた特徴的な構造躯体が再現されています
・ 本車の特徴でもある複雑なダブルウィッシュボーンの構造を再現、パーツ数は多いものの立体感溢れる足周りが
●タイヤはゴムの部分は左右分割式、ホイール部は別パーツとなっています
●キャビン及び後部の通信室は、それぞれ箱組み方式により構成され、天板は一体となったパーツが用意されています
・側後面は、本車の特徴的な板貼り構造が再現されています
・ キャビンの床板は特徴的な滑り止めパターンが表現されています
・ キャビンの各種レバー、フットペダル類も忠実に再現
・ フロントウィンドー、及び側後面のガラス部分は、クリアーパーツが用意されています
●エンジンルームは、ラジエターグリル、側面板、上面板で構成され、上面及び側面には特徴的な通気スリットがモールドされています
・ エンジン本体も再現されており、12のパーツで構成されています
●側面のフェンダーは別パーツとなっています
●マーキングは、2種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第12歩兵師団 第12通信大隊 (フランス / 1940年)
・ 第1歩兵師団 第1通信大隊 (ロシア / 1941年)
●説明書の塗装例に基づく部隊記号、戦術マーク、車体番号などを再現したデカールが付属
●2010年 完全新金型
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●ワンポイント
・ このような「電話交換台車」の近くには必ず「師団」以上の司令部が存在していました
・ 本車に合わせ、後方勤務の「通信兵」や「高級将校」、「高級スタッフカー」などを配置すると、、如何にもそれらしい雰囲気が演出できるでしょう
・ キットに付属している「ジェリカン」は後期型ですので、他キットから側面の凹みが×印の初期型のタイプを流用すると、より初期らしくなると思われます