M4シャーマン 垂直懸架サスペンションセットB (後期型) T49 ベルトキャタピラ付き
「M4シャーマン 垂直懸架サスペンションセットB (後期型) T49 ベルトキャタピラ付き (プラモデル) (アスカモデル 1/35 プラスチックモデルキット No.35-L034 )」です
●「M4シャーマン 垂直懸架サスペンションセットB (後期型) T49 ベルトキャタピラ付き」を1/35のスケールで再現したプラスチックモデル組立キットです
●「M4」戦車系列で採用された垂直懸架式「VVSS」サスペンションと転輪類などを再現したキットで、サスペンション部は後部に存在するサポートローラーの支持架の形状が斜めとなっている後期型が表現されています
●接着と塗装が可能な素材によるベルト式履帯も付属しており、履帯は凹凸模様が入った鋼鉄製履帯の「T49」のタイプとなっています
・ キットの「T49」履帯は、「M4」、「M4A1」、「M4A2」、「M4A3」などの車体の短いシャーシ用の長さとなっています
●サスペンションのアーム部分は可動式で、内蔵させる特殊なゴムシートによりスムーズ且つ反発性の有る動きが再現されています
●サスペンション部は左右分割式で、サポートローラーと垂直式バネ、ゴムシートなどを挟み込み、これにサスペンションアームを取り付けるパーツ構成となっています
●起動輪、誘導輪、転輪、サポートローラーは可動式とすることが可能です
・ 起動輪は、3種類のタイプが選択できます
・ 転輪及び誘導輪は、スポークタイプの前期型と、プレスタイプの後期型が用意されています(この後期型サスペンションの場合はプレスタイプの装着例が多いようです)
●パッケージ内容
・ 垂直懸架サスペンション(VVSS) ×1輌分
・ ファイナルドライブカバー
・ スプロケットホイール ×3種
・ ロードホイル ×2種
・ アイドラーホイル ×2種
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●ワンポイント
・ 「M4」戦車シリーズのサスペンションは、上部にサポートローラーが付く「VVSS」サスペンション、後方にサポートローラーが付いた「VVSS」サスペンション、バネを横向きに変更した「HVSS」サスペンションに分けられます
・ 上部にサポートローラーが付く「VVSS」サスペンションは、「M3」中戦車から引き続いて採用されたタイプで、「M4」戦車では極初期の車両に用いられました
・ 次に使用されたのが後方にサポートローラーを移したタイプで、第2次大戦の末期に登場した「HVSS」サスペンションが登場するまでの「M4」戦車シリーズの代表的な足周りとなります
・ このタイプの「VVSS」サスペンションは、更に初期と後期のタイプに分かれ、初期がサポートローラーの支持架のラインが水平なタイプ、後期が斜めとなっているタイプです
・ 初期型のサスペンションは、生産初期の「M4」戦車シリーズから用いられ、車体前部のハッチが縦置きの小型タイプである前期型車体は、ほとんどがこのタイプを使用しています(例 タミヤの「M4」初期型のキット)
・ このタイプは1943年末に廃止され、1944年からはサポートローラーの支持架が斜めの後期型に変更となりました
・ 前面装甲が1枚板となり、前部ハッチが大型化した「M4」戦車シリーズの後期車体型の生産開始の時期がちょうどこの頃であり、この後期型車体は基本的に後期型の「VVSS」サスペンションを装着しています(例 タミヤの「M4A3」後期型のキット)
●注意
・ 他社製キットによってはキャタピラの長さが車体の長さと合わない場合もあります