日本海軍 峯風型駆逐艦 秋風
「日本海軍 峯風型駆逐艦 秋風 (プラモデル) (ピットロード 1/700 SPW No.SPW004 )」です
●帝国海軍の駆逐艦「峯風型」の9番艦「秋風」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●初の本格的な航洋駆逐艦として建造され、高速性を誇った駆逐艦「峯風型」の「秋風」を再現、スマートな船体に艦橋前部にウェルデッキを備えた特徴的なシルエットを再現した内容となっています
●ピットロード社製「日本海軍駆逐艦 峯風」をベースに、「秋風」を再現するためにデカールを変更したスポット生産品です
・ デカールを選択することにより、「羽風」「汐風」「秋風」「夕風」「太刀風」「帆風」の中の1隻を作製することができます
【 「駆逐艦 峯風型」について 】
●日露戦争、第1次世界大戦で帝国海軍は日本海方面の脅威を排除し、第1次大戦後は将来的な仮想敵国としてアメリカ海軍を想定し、海軍力の整備を行いました
●この際に焦点となったのが駆逐艦で、それまでは日本近海で行動することから小型の船体でしたが、太平洋という広大な海域での行動から波浪性と航続距離の向上が目指され、駆逐艦は一気に大型化します
●この航洋型の大型駆逐艦として1917年から建造されたのが駆逐艦「峯風」型で、この「峯風型」からは従来のイギリス式の駆逐艦の形態から日本独自に設計されたものとなりました
●この「峯風型」の最大の特徴が、船首楼甲板と艦橋との間にウェルデッキと呼ばれる喫水線に近い甲板を設けたことで、このスタイルは「睦月型」までの日本の駆逐艦のスタンダードとなりました
●また、「峯風型」は主機として38,000馬力のオール・ギアードタービンを搭載、最高速度は38ノット~39ノットという高速性能を示し、4番艦「島風(初代)」は40.7ノットという帝国海軍艦艇の中での最高スピードを記録しています
・ この記録を抜いたのは、丙型駆逐艦として建造された2代目の「島風」でした
●「峯風型」は1922年までに15隻が建造、1930年代に入ると「特型駆逐艦」の登場と老朽化により第1線部隊となる水雷戦隊から外され、一部の艦は魚雷兵装を撤去した哨戒艇や標的艦に艦種変更されています
●太平洋戦争が開戦すると、旧式化により「峯風型」はさすがに第1線に投入されることはありませんでしたが、逆に輸送船団の護衛艦としての必要性が高まり、「峯風型」の多くの艦は船団護衛に従事して活躍しました
●ただし、その分損害も大きく、9隻が潜水艦、1隻が航空攻撃で戦没し、戦時輸送を支える要として旧式艦ながらもその過酷な任務を果たしたのでした
【 「駆逐艦 秋風」について 】
●駆逐艦「秋風」は、駆逐艦「峯風型」の9番艦として1921年に竣工しました
●日中戦争では、中国沿岸部に進出して各作戦を支援、太平洋戦争が開戦すると南方に送られ、船団護衛や輸送任務に従事しています
●1944年11月、駆逐艦「秋風」はルソン島沖合いで輸送船団護衛中にアメリカ潜水艦の攻撃を受けて被雷、その姿を波間に消したのでした
【 「日本海軍 峯風型駆逐艦 秋風」のキット内容について 】
●この帝国海軍の駆逐艦「秋風」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●ピットロード社が長年培ってきた小型艦を中心とした艦船モデル技術により「駆逐艦 秋風」を再現、その独特のシルエット、艦橋形状、兵装などのディテールをメリハリのあるモールドでシャープに再現した内容となっています
●「峯風型」は、新造時には主砲は防盾のみでしたが、太平洋戦争時にはシールドが付けられており、本キットではそれぞれの状態を選択して組み立てることができます
●キットは、喫水線から上が再現されたウォーターラインモデルです
●「羽風」「汐風」「秋風」「夕風」「太刀風」「帆風」の艦名表記を再現したデカールが付属、6艦の中の1隻を選択して作製することができます
・ この表示は、太平洋戦争時には秘匿のために消されていました
●「秋風」は、上甲板と船体部とが一体成型で、船首楼甲板部分は別パーツとなっています
●船体部は、 船体側面の舷窓が再現されています
・ 船底部は、 ウォーターラインモデルとしての船体下を塞ぐ平らな船底パーツが付属しています
●甲板上には、煙突基部、主砲台座、などの基本躯体の他に、リノリウム押さえ、滑り止め、魚雷運搬用レール、ボラード、アンカーチェーン、爆雷投下軌条などのディテールがモールドされています
●上甲板上の構築物となる「艦橋部」「主砲部」「魚雷発射管」「煙突部」「中央構造物」「後部構造物」などを個別にブロック化して構成、それぞれを甲板上に取り付けて完成させます
「秋風」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています
●艦橋
・ 艦橋の主要部分は、3層で構成、トップの探照灯、測距儀は別パーツで再現されています
・ 艦橋の窓、艦橋下部の前面パネルは別パーツで再現
・ 艦橋を構成する測距儀(×1)、7.7mm単装機銃(×2)(選択パーツ)、探照灯(×1)が付属
●メインマスト、後檣
・ メインマストと後檣は単檣型となっており、それぞれ一体成型のパーツとなっています
● 第1煙突・第2煙突
・ 煙突トップ部は別パーツ化、本体部分は左右に分割したパーツとなっています
・ 副管は別パーツ化しています
●中央構造物
・ 前後の中央構造物は左右分割のパーツで構成、天板部分は別パーツにて再現しています
・ 両舷部の支柱がパーツ化
・ 中央構造物に装備される「45口径 3年式 12cm単装砲」(×2)、7.7mm単装機銃(×1)(選択パーツ)が付属
●後部構造物
・ 後部構造物は左右分割のパーツで構成、天板部分は別パーツにて再現しています
・ 両舷部の支柱がパーツ化
・ 後部構造物の機銃座は選択式となります
・ 後部構造物に装備される「45口径 3年式 12cm単装砲」(×1)、7.7mm単装機銃(×1)(選択パーツ)が付属
●主砲塔部「45口径 3年式 12cm単装砲 (G砲)」 ×4
・ 砲塔は、新造時の防盾のみを付けた状態と、太平洋戦争時のシールドを付けた状態とを選択することができます
・ シールド付きの砲塔は砲身及び砲架と、シールド部との2分割のパーツで構成
・ 防盾のみの砲塔は、砲身パーツに0.3mmのプラ板で作製する防盾を取り付けます(プラ板は付属していません)
●連装魚雷発射管 「6年式 53.3cm 連装魚雷発射管」 ×3
・ 魚雷発射管は連装状態を一体成型のパーツで再現
●対空機銃 「7.7mm連装機銃」 ×2
・ 機銃は一体成型となっています
●内火艇、カッター及びボートダビッド
・ 6m内火艇 ×2
・ 6mカッター ×2
●その他の艤装を再現したパーツとして
・ 錨
・ ダビット
・ 艦尾、艦首旗竿
などがセットされています
●艦尾の海軍旗、「羽風」「汐風」「秋風」「夕風」「太刀風」「帆風」の艦名表記、駆逐隊番号、煙突部の白線などを再現したデカールが付属しています
●スポット生産品