日本海軍 睦月型駆逐艦 長月 (性能改善工事後) (エッチングパーツ2枚付)
「日本海軍 睦月型駆逐艦 長月 (性能改善工事後) (エッチングパーツ2枚付) (プラモデル) (ピットロード 1/700 スカイウェーブ W シリーズ No.W076EP )」です
●太平洋戦争時における帝国海軍の「駆逐艦 睦月型」の8番艦「長月」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立てキットで、性能改善工事後の状態を再現した内容となっています
・ 「駆逐艦 睦月型」の「長月」「三日月」「望月」が再現可能です
●駆逐艦「峯風型」のデザインを受け継ぎ、太平洋戦争時において最前線に投入された駆逐艦「睦月型」を再現、大正時代の駆逐艦のシルエットを持ち、艦首部分が「ダブルカーブ・バウ」となった独特の姿を再現しています
●ピットロード社製「日本海軍駆逐艦 睦月型 長月」をベースに、同キット用のエッチングパーツ「日本海軍駆逐艦 睦月・神風・峯風型用 エッチングパーツ」と、乗員を再現したエッチングパーツ「将校・水兵」をパッケージした限定バージョンとなります【 「睦月型駆逐艦」について 】
●1920年、従来の駆逐艦とは異なる重武装、高速性を誇った「駆逐艦 峯風型」が誕生、同艦は以後の帝国海軍の駆逐艦のスタンダードとなり、小改造型の「神風型」、小型化された「樅/若竹型」が登場しました
●「駆逐艦 睦月型」は、この「峯風型」の拡大型で、「峯風型」が排水量1200tクラスなのに対して「睦月型」では1300tへと増加しています
●「睦月型」の最大の特徴は、魚雷兵装が増強されたことで、従来の連装式魚雷発射管2基から3連装魚雷発射管2基へと強化、その魚雷発射管も53cm型から61cm型へと変化しています
●これにより、その雷撃力は大幅に向上、61cm型の魚雷発射管により新兵器である酸素魚雷を搭載することができ、このことは太平洋戦争において「睦月型」を第1線に投入する要因となっています
●しかし、この「睦月型」が建造されている時期に帝国海軍では画期的な駆逐艦「特型」を開発、この「特型」は「睦月型」よりも砲撃力、雷撃力ともに1.5倍の能力を持ち、以後の駆逐艦はこの「特型」をベースとして設計が進められました
●「睦月型」は、1926年から1927年にかけて12隻が竣工、上記のように「峰風型」のデザインを採用し、短めの船首楼と、艦首部分の形状が2段のカーブで形成される「ダブルカーブ・バウ」となっているのが外観上の特徴となります
●ところが、1934年の「友鶴事件」、1935年には「第4艦隊事件」が発生、これは帝国海軍の艦艇が攻撃力を重視した結果、全般的にトップヘビーとなって波浪性が低下したことが原因であり、帝国海軍では全ての艦艇の仕様が再検討されました
●「睦月型」は「第4艦隊事件」にその2隻が遭遇、艦橋部分が圧壊してしまい、この教訓により従来の角型の艦橋から、円形の金属屋根付きタイプへと全艦が変更されています
・ 他にも、魚雷発射管にはシールドが付けられました
●太平洋戦争開戦後、「睦月型」は旧式艦ながらも最前線に投入、特にソロモン海域ではアメリカ艦隊との死闘を繰り広げ、5隻が戦没しています
・ もっとも、「睦月型」はガダルカナル島への輸送物資運搬用として使用される場合が多かったようです
●その後、残存艦は輸送船団の護衛任務に従事しますが、航空攻撃や潜水艦により次々と損害が発生、「睦月型」は太平洋戦争において全艦が失われています
【 駆逐艦「長月」について 】
●駆逐艦「水無月」は、「睦月型」の8番艦として1927年に竣工します
●日中戦争が勃発すると、支援のために中国方面に進出、仏印進駐にも参加しています
●太平洋戦争の開戦後、「長月」は南方に進出、フィリピンやジャワ島への攻略作戦、「バタビア沖海戦」などに参加しました
●その後、南方での輸送船団の護衛に従事、1943年1月にはガダルカナル島からの撤退作戦に参加します
●1943年7月、コロンバンガラ島への輸送任務に参加、無事揚陸には成功しますが、「長月」は揚陸時に座礁、そのまま離脱することができないまま、アメリカ軍機の攻撃を受けて大破、艦は放棄されています【 「日本海軍 睦月型駆逐艦 長月 (性能改善工事後) (エッチングパーツ2枚付)」のキット内容について 】
●この帝国海軍の駆逐艦「睦月型」の8番艦「長月」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●ピットロード社が長年培ってきた小型艦を中心とした艦船モデル技術により駆逐艦「長月」をシャープに再現、「峯風型」を受け継いだ独特のシルエット、改修型の「睦月型」の特徴となる円形の艦橋や「ダブルカーブ・バウ」などが表現されています
●「睦月型」は、1930年代後半に艦橋部分を変更するなどの性能改善工事が行われており、キットではその工事後の姿を再現しています
●キットは、喫水線から上が再現されたウォーターラインモデルです
●「長月」「三日月」「望月」の艦名表記を再現したデカールが付属、3艦を選択して作製することができます
・ この表示は、太平洋戦争時には秘匿のために消されていました
●太平洋戦争後期に見られる対空機銃を増設した状態も作成することも可能です
●「駆逐艦 長月」は、上甲板と船体部とが一体成型で、船首楼甲板部分は別パーツとなっています
●船体部は、 船体側面の舷窓が再現されています
・ 船底部は、 ウォーターラインモデルとしての船体下を塞ぐ平らな船底パーツが付属しています
●甲板上には、煙突基部、主砲台座、などの基本躯体の他に、リノリウム押さえ、滑り止め、魚雷運搬用レール、ボラード、アンカーチェーン、爆雷投下軌条などのディテールがモールドされています
●上甲板上の構築物となる「艦橋部」「主砲部」「魚雷発射管」「煙突部」「魚雷格納庫」「中央構造物」「後部構造物」などを個別にブロック化して構成、それぞれを甲板上に取り付けて完成させます
「長月」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています
●艦橋
・ 艦橋の主要部分は、4パーツで構成、トップの測距儀は別パーツとなっています
・ 艦橋の窓、艦橋下部前面の舷窓などがモールドされています
・ 艦橋部は前部に機銃を増設した状態とすることができます(機銃台座は1パーツで再現)
・ 艦橋下部両舷部の支柱がパーツ化
・ 艦橋を構成する測距儀(×1)、22号電探(×1)(選択パーツ)、25mm単装機銃(×2)、25mm連装機銃(×2)(選択パーツ)が付属
●メインマスト、後檣
・ メインマストと後檣は単檣型となっており、それぞれ一体成型です
・ 後檣に装備される「13号電探」のパーツが付属(選択パーツ)
● 第1煙突・第2煙突
・ 煙突トップ部は別パーツ化され、本体部分は左右2分割式です
・ 副管は別パーツとなっています
●魚雷格納庫
・ 両舷の魚雷格納庫は各1パーツで再現
●中央構造物
・ 前後の中央構造物は左右分割式で、天板部分は別パーツです
・ 前方の両舷部の支柱がパーツ化
・ 後部の中央構造物は機銃を増設した状態とすることもできます
・ 中央構造物に装備される「45口径3年式12cm単装砲」(×1)、25mm連装もしくは3連装機銃(×2)(選択パーツ)、探照灯(×1)、方位測定器(×1)が付属
●後部構造物
・ 後部構造物は左右分割式で、天板部分は別パーツです
・ 両舷部の前後の支柱がパーツ化
・ 4番砲を機銃へと変更した状態とすることもできます(機銃座は1パーツで再現)
・ 後部構造物に装備される「45口径 3年式 12cm単装砲」(×2)、25mm連装もしくは3連装機銃(×2)(選択パーツ)が付属
●主砲塔部「45口径 3年式 12cm単装砲 (G砲)」 ×4
・ 砲塔は砲身及び砲架と、シールド部との2分割式ですす
●3連装魚雷発射管 「12年式 61cm 3連装魚雷発射管」 ×2
・ 魚雷発射管は一体成型となっています
●爆雷投射器、爆雷装填台
●前部・後部スキッドビーム
●内火艇、カッター及びボートダビッド
●各種ダビッド
●艦首、艦尾旗竿
●錨
●リール
など
■「駆逐艦 長月」のディテール類を再現するエッチングパーツと、乗員を再現したエッチングパーツとが付属しています
●エッチングパーツは、ピットロード社製「日本海軍駆逐艦 睦月・神風・峯風型用 エッチングパーツ」と、「将校・水兵」と同一となります
●「日本海軍駆逐艦 睦月・神風・峯風型用 エッチングパーツ」のディテールアップポイントは
・ 艦橋部窓枠
・ 艦橋や上部構造物の両舷部の支柱
・ 13号電探
・ スキッドビーム
・ 25mm 3連装機銃
・ 25mm 2連装機銃
・ ホースリール
・ 信号台
・ 方位測定器
・ 方位測定器の台座
・ 救命具
など、となっています
●「将校・水兵」の内容は
・ 将校(立ちポーズ) ×19
・ 水兵(立ちポーズ) ×34
・ 水兵(梯子登りポーズ) ×11
・ 水兵(歩行ポーズ) ×20
・ 水兵(手すりに寄りかかるポーズ) ×17
・ 水兵(中腰ポーズ) ×12
・ 水兵(胡座ポーズ) ×7
・ 水兵(帽ふれポーズ) ×40
となっています
●「長月」「三日月」「望月」の艦名表記、駆逐隊番号、煙突部の白線を再現したデカールが付属しています
●艦首の日章旗、艦尾の海軍旗を再現したデカールが付属【 「日本海軍 睦月型駆逐艦 長月 (性能改善工事後) (エッチングパーツ2枚付)」のパッケージ内容 】
・ 「日本海軍駆逐艦 睦月型 長月」 ×1
・ エッチングシート(「日本海軍駆逐艦 睦月・神風・峯風型用 エッチングパーツ」「将校・水兵」) ×2枚
●限定品