ドイツ BA-64(r) 装甲車 (フィギュア5体入)
「ドイツ BA-64(r) 装甲車 (フィギュア5体入) (プラモデル) (ミニアート 1/35 WW2 ミリタリーミニチュア No.35110 )」です
●「ドイツ BA-64(r) 装甲車 (フィギュア5体入)」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●ドイツ軍に捕獲され、同軍において「BA-64(r)」という名称で使用されるソ連軍の偵察用装甲車「BA-64」とドイツ戦車兵フィギュア5体をセットしたキットです
●「BA-64」は、大戦中期から登場した軽装甲車で、小柄な車体に装甲化されたボディーを持ち、機銃を装備した小型の銃塔を持つ、ソ連軍特有の車両です
●キットは、同社「ソビエト BA-64B 装甲車 (フィギュア5体入)」のバリエーションキットです
「実車について」
●慢性的な戦車や装甲車両の不足の関係から、ドイツ軍は敵軍から捕獲した車両を活用していました
●「BA-64(r)」は、ソ連軍の「BA-64」を捕獲したもので、ドイツ軍内でのソ連軍からの捕獲兵器を示す「(r)」という記号が付けられています
●「BA-64」は、ソ連軍の軽装甲車として「偵察」という任務に特化した車両で、「GAZ-67」のシャーシをベースとして、装甲で覆われた車体に「デグチャレフ DP軽機関銃」を装備した小型の開放型砲塔を搭載したものです
●傾斜する装甲を有する「BA-64」は近代的なフォルムを持っていましたが、機動力を維持する為に、その装甲は小銃弾に耐えられる程度と弱いものでした
●「BA-64」は、ドイツ軍により捕獲された後も、その優れた走行性能が歓迎され、本来の偵察任務だけでは無く、連絡任務などにも用いられました
・ この「BA-64(r)」だけで編成された部隊は存在しないようで、おそらく捕獲した部隊が少数を利用したものと思われます
・ 基本的に捕獲車両は、味方からの誤射を防ぐ為、比較的大きな国籍マークが描かれているのが特徴です
●この「ドイツ BA-64(r) 装甲車」と「ドイツ戦車兵」×5体を再現したプラスチックモデル組立キットです
●小型の車体に傾斜装甲を持つ、特徴的なフォルムの「BA-64」が再現されています
●全体を構成するパーツ数は60余りで、装甲板部分や複雑な足周りは一体成型で処理されており、比較的簡単に組んで行くことができます
●全体のモールドはシャープに彫刻され、細かなリベットも再現、凝縮された模型のリアル感を感じることができる内容となっています
●完成した車体全長は約10cmと小柄な車体ですので、ジオラマ上で他の車両と絡ませ易く、またフィギュアと絡めて、小さなビネットを作製するのも魅力的でしょう
●車体の主要ブロックは上下部で2分割式、砲塔部の主要ブロックも砲塔外側と底板との2分割式で、歪みが少なく、比較的簡単に形にすることができるようになっています
・ 前後のフェンダー部は別パーツ化して再現されています
●側面のピストルポートは別パーツになっており、開けた状態にする場合、装甲の薄さを表現する為にポート裏側は薄く加工されています
●操縦手席の前方視察口は、開閉選択式です
●側面のハッチは、別パーツとなっており、開閉状態が選択して製作できます
●車体内部の操縦手席まわりを再現しています
・ 操縦手席、計器盤、ハンドル、トランスミッションなどが再現され、砲塔の内部は、機銃と吊り下げ式の座席とが用意されています
●車体上部に装備された旋回式の銃塔は別ブロック化して再現
・ 変則的な八角形の銃塔の装甲板は一体成型のパーツで再現されています
●車体下部のシャーシ部は別ブロック化したパーツ構成で再現しています、
・ シャーシのメインフレームが一体成型、板バネ式のサスペンションとデファレンシャル部が別パーツとなっています
●タイヤは、ゴム部分とホイール部分が別パーツで、ゴムの部分はプラにより成型され、トレッドパターンもしっかりと彫刻されています
・ 車体後部に装備されたスペアタイヤを再現したパーツも付属しています
・ 銃塔に装備された「デグチャレフ DP軽機関銃」及びシートが再現されています
●車外装備品である、ヘッドライト、バール、斧、スコップ類は別パーツにて再現されています
●ドイツ戦車兵を再現した5体のフィギュアが付属しています
●付属するフィギュアは、ミニアート社の「ドイツ戦車兵セット (防寒服) 1943~1945」と同一のものです
●フィギュアの服装は、アノラックの防寒服を着た姿が再現されており、防寒装備が整った1943年以降のドイツ戦車兵を表しています
・アノラックの防寒服はリバーシブルタイプで、パッケージのような白色の裏は、グレー地もしくは迷彩模様となっていました
●戦車長は下士官もしくは将校用の「野戦帽」を被っている姿、その他のフィギュアは、「M43規格帽」を被った姿となっています
●各フィギュアの服の皺の表現は、深めにモールドされ、ポケットなどのモールドもシャープに彫刻が入っています
●また、防寒服のフード部分は別パーツ化されており、立体感有る造形となっています
●各フィギュアの表情は、ミニアート社特徴の面長で彫りの深い造形がされており、「キリッ」とした感じが良く表されています
各「フィギュア」の解説
●フィギュア1体は、戦車長が再現されており、立った状態でキューポラ部分に手を掛け、通話装置を操作しているポーズとなっています
●フィギュア1体は、立った状態で佇んでいる状態が再現されています
●フィギュアの1体は、座った状態で、片てを膝に乗せ、もう片手は座っている部分を持っているポーズとなっています
●フィギュアの1体は、ハッチの部分に腰を掛け、両手をハッチ部分に手を付けているポーズです
●フィギュアの1体は、立った姿勢で、ハッチから身を乗り出しているポーズとなっています
●マーキングは、4種類の塗装例がカラーで説明書に記載されています
・ 所属不明 (東部戦線 / 1943年夏)
・ SS第 2装甲擲弾兵師団 SS第 4装甲擲弾兵連隊「ディア・フューラー」 (クルスク / 1943年7月)
・ 所属部隊不明 (イタリア / 1944年夏)
・ SS第 3戦車師団 (ハリコフ / 1943年3月)
●説明書に示された国籍マーク、部隊記号などを再現したデカールが付属
●2010年 一部新金型
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●「BA-64B」はヴィジョンモデルのキットです
●ワンポイント
・キットには、座っている状態のドイツ戦車兵が付属していますが、体形的に大きめですので、「BA-64(r)」に載せることは困難ですので注意してください