ドイツ対戦車砲 Pak36 w/フィギュア4体
「ドイツ対戦車砲 Pak36 w/フィギュア4体 (プラモデル) (ズベズダ 1/35 ミリタリー No.3610 )」です
●「ドイツ対戦車砲 Pak36 w/フィギュア4体」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●ドイツ軍の大戦初期における主力対戦車砲であった「37mm対戦車砲 Pak36」と、それを操作する対戦車砲兵のフィギュアが4体付属したキットです
●付属する4体のフィギュアは、防寒服のアノラックを着用した姿が再現されています
「37mm対戦車砲 Pak36」について
●第2次大戦前、徐々に陸戦兵器として認知されていく「戦車」に対して、各国は対戦車専用の「対戦車砲」を開発して行きます
●各国の「対戦車砲」の主流は、 口径が37mmクラスであり、当初は比較的薄い装甲をしか持たない「戦車」に対しては、非常に有効な兵器でした
●ドイツ軍が採用したのが1936年に採用されたラインメタル社製の「37mm対戦車砲 Pak36」で、当時の各国の「対戦車砲」と比べて優秀な貫徹能力を持つ砲でした
●「37mm対戦車砲 Pak36」は、大戦初期の主力「対戦車砲」としてポーランド戦などで活躍しました
●ただし、フランス戦に突入すると、「シャールB1戦車」や「マチルダ戦車」などの装甲の厚い連合軍戦車に対しては、「37mm対戦車砲 Pak36」の貫通力では、その装甲を撃ち抜くことができず、重砲や高射砲、爆撃機などにより対応せざるを得なくなります
●そこで、「37mm対戦車砲 Pak36」の後継兵器である「50mm対戦車砲 Pak38」の配備が急がれましたが、生産は遅々として進まず、独ソ戦に至っても「37mm対戦車砲 Pak36」が対戦車部隊の主力のままでした
●独ソ戦においては、「T-34」や「KV-1」などのソ連軍の新鋭戦車に対して「37mm対戦車砲 Pak36」は、ほとんど効果を持たず、兵士からは「装甲板を叩くだけの兵器」を意味する「ドアノッカー」と呼ばれ揶揄されます
●結局、前述の通り「50mm対戦車砲 Pak38」や「75mm対戦車砲 Pak40」の配備は遅れ、その配備が進むまで、対戦車砲兵は「37mm対戦車砲 Pak36」の絶望的な威力の無さに苦しみながら戦い続けたのでした
●この「37mm対戦車砲 Pak36」を再現したキットです
●防寒服のリバーシブルタイプのアノラックを着用した対戦車砲兵フィギュアが4体付属しています
各「フィギュア」の内容
●指揮官のフィギュアは、片手に双眼鏡を持ち、大きく口を開けながら、指を差して目標を指示しているポーズとなっています
●照準手のフィギュアは、照準器を覗きながら、片手で昇降ハンドルを操作しているポーズです
●装填手のフィギュアは、次弾装填の為に砲弾を保持しているポーズとなっています
●弾薬手のフィギュアは、砲弾を装填手に渡そうとしているポーズが再現されています
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●ワンポイント
・「37mm対戦車砲 Pak36」は、独ソ戦においては、威力不足が顕著となっていました
・付属するフィギュアの着る「アノラック」は、1942年頃から配給され始めており、1942年末からの冬季以降において、対戦車部隊に残る「37mm対戦車砲 Pak36」は極少数だったと思われます
・ただし、ドイツ兵器の常として在庫が在る兵器は最後まで使われ、また、大戦中期には対戦車能力を補う為、砲口の先端に取り付ける「成型炸薬弾」が用意されていました
●2010年 完全新金型