Pz.Kpfw.3 Ausf.N 3号戦車 N型 w/ウインターケッテン 第502重戦車大隊所属 レニングラード 1943
「Pz.Kpfw.3 Ausf.N 3号戦車 N型 w/ウインターケッテン 第502重戦車大隊所属 レニングラード 1943 (プラモデル) (ドラゴン 1/35 '39-'45 Series No.6606 )」です
●「ドイツ 3号戦車 N型 第502重戦車大隊所属 レニングラード戦線 1943」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●第2次世界大戦初期におけるドイツ軍の主力戦車である「3号戦車」の最終生産型の「N型」を再現したキットで、雪道における接地圧を減少させるために幅広の履帯「ヴィンターケッテン」を装着した状態が表現されています
●キットは、短砲身砲を搭載した「3号戦車N型」に、幅が広い履帯を履いた、どっしりとした安定感の在る姿が表現され、長砲身化が進む同時期のドイツ戦車の中にあって、異質な魅力を楽しむことができるでしょう【 「Sd.Kfz.141/2 3号戦車N型」について 】
●ドイツ軍は、第1次大戦の休戦条約「ベルサイユ条約」により、戦車の保有を認められなくなりましたが、「ヒットラー」政権による条約破棄の再軍備化により戦車の開発計画が建てられます
●そこで考えられたのが4つの車種で、「1号戦車」は訓練用、「2号戦車」は偵察及び主力戦車の補助、「3号戦車」は主力戦車、「4号戦車」は支援用の戦車と体系的に区別されました
●「3号戦車」は、主力戦車として戦車部隊の骨幹となる車両として開発、生産が進められ、当初は「37mm戦車砲」を装備していましたが、フランス戦での装甲の厚い連合軍側の戦車に対しては無力で、「42口径50mm戦車砲」に武装が強化されることとなります
●独ソ戦が開始されると、「T-34」や「KV-1」などのソ連軍の新鋭戦車にはこの砲では歯が立たず、継いで「60口径50mm戦車砲」を搭載したタイプが生産されました
●しかし、長砲身型の50mm戦車砲を持ってしてもそれらのソ連戦車に対しては威力不足が否めず、車格の大きさからこれ以上の砲が搭載できない「3号戦車」は主力戦車の地位を「4号戦車」に譲ることとなります
●ただ、発砲時における砲の後退長の短い「24口径75mm戦車砲」を搭載することは可能で、この砲を主砲とした「3号戦車N型」が1942年6月から生産されます
●この「24口径75mm戦車砲」は、歩兵支援用に開発された初速の低い砲でしたが、「対戦車榴弾」が用意されており、この砲弾の装甲貫徹能力は「60口径50mm戦車砲」よりも高く、同車は歩兵支援、対戦車戦闘に活躍しました
●「3号戦車N型」は、1943年8月までに700両が生産され、その使い勝手の良さから前線部隊には好評で、生き残った車両は終戦時まで使用されています【 「ドイツ 3号戦車 N型 第502重戦車大隊所属 レニングラード戦線 1943」のキット内容について 】
●この「3号戦車N型」を再現したプラスチック組立てキットです
●キットは、「スマートキット」として同社のキットとしてはパーツ数が抑えられ、比較的組み易い内容となっています
●砲身は、一体成型となっており、スライド式金型により砲口が開口処理され、内側のライフリングも再現しています
・ 砲身の装甲スリーブの先端部は、円滑なタイプと、ボルト穴が設けられているタイプとを選択できます
・ 同軸機銃は、銃口が開口されており、機銃を装備していない状態との選択式となっています
・ 砲尾等も再現され、閉鎖器は開閉状態が選択可能です
●砲塔は、上下部と前面板の3分割式で、上部パーツには側面部などが一体成型されています
・ 上部パーツには天板部のネジ穴が表現
・ 砲塔側面のハッチは別パーツとなっており、開閉状態が選択できます
・ 砲塔左右のスモークディスチャージャーは装着が選択式で、発煙弾の有無も選べます
●車長キューポラは、各視察口の開閉状態が選択可能で、そのガラス部分はクリアーパーツが用意されています
・ 車長ハッチは別パーツにより開閉状態が選択可能
●車体上部は、前部、戦闘室、エンジングリルの3ブロックで構成されています
●前部のトランスミッション点検ハッチは別パーツとなっています
●戦闘室の主要部は、4個のパーツの箱組み方式となっています
・ 構成するパーツの内側にはガイド用のパーツが用意され、確実に形状が完成するように工夫されています
・ 側面のクラッペは別パーツとなっています
・ 操縦席の装甲バイザーは2分割式で、開閉状態が選択できます
・ 前方機銃は7個のパーツで構成、放熱口が開いた通常型が再現されています
●エンジングリル部は、各ハッチ、側面の吸気口は別パーツとなっています
・ 吸気口部のメッシュはエッチングパーツが用意されています
●フェンダー部は、フェンダー支持架、後部のマッドフラップが別パーツです
・ フェンダー上の工具類のパーツは、固定具のクランプなどもモールドされています
●車体下部は、後面を除きバスタブ式の一体成型となっています
・ サスペンションアームは別パーツ、トーションバーもパーツ化しています
・ 側面下部のハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
●各転輪及び起動輪は、左右2分割式です
・ 誘導輪は5分割式で、中央部にエッチングパーツを挟み込む構成となっています
●「ヴィンターケッテン」の履帯は、マジックトラックによる接着連結式が付属
・ 履帯中央に取り付けるの防滑具のパーツが付属しており、その装着と装着個数を選択できます
●視察口のガラス部などを再現するためのクリアーパーツが付属
●エンジングリル部のメッシュ、直接照準器などを再現するエッチングパーツが付属しています
●マーキングは、2種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第502重戦車大隊(レニングラード/1943年)
・ 第503重戦車大隊(東部戦線/1942年)
●説明書の塗装指示に基づく、国籍マーク、部隊記号、車体番号などを再現するデカールが付属しています
・ デカールのプリントはカルトグラフ社製
●2010年 一部新金型