バレンタイン Mk.4 歩兵戦車 ソビエト軍仕様
「バレンタイン Mk.4 歩兵戦車 ソビエト軍仕様 (プラモデル) (ミニアート 1/35 WW2 ミリタリーミニチュア No.35092 )」です
●「バレンタイン Mk.4 歩兵戦車 ソビエト軍仕様」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●「マチルダ 歩兵戦車」と並ぶイギリス軍の「バレンタイン 歩兵戦車」は、1940年の生産開始から1944年の生産終了までの間、およそ1万輌が生産され、イギリス・カナダ・ロシア軍において運用された中戦車です
●イギリス陸軍参謀本部による「巡航戦車」「歩兵戦車」のカテゴリー分けに対し、ヴィッカース社は既にイギリス陸軍に採用されていた「巡航戦車 Mk.1(A9)」の装甲を強化した「A10」を開発、「歩兵戦車」の部門における大型歩兵戦車の座を獲得しようとしますが、「A10」は「歩兵戦車 Mk.2 マチルダ(A12)」との採用競争に敗れてしまいます
●ヴィッカース社は、車体下部の主要なコンポーネントを「A10」から流量しながら、「大型歩兵戦車」を独自に開発するものの、またしても「不採用」との決定を出されてしまいます
●ところが、1939年、ヨーロッパ内で開戦の緊張が高まるにつれ、戦車の数を充足させることが急務であったイギリス陸軍は、生産に時間のかかる「マチルダ 歩兵戦車」の穴を埋めるために、この「大型歩兵戦車」の復活採用を決定、「歩兵戦車 Mk.3 バレンタイン」と命名された戦車の誕生へと至ります
●「A9」から「A10」、そして「バレンタイン 歩兵戦車」まで、ほぼ同一の車体をベースに開発を続けてきたため、走行装置などの機械的信頼性は高く、1940年の生産開始後、翌1941年には実戦部隊へと「バレンタイン」の配備が行われました
●「A10」車体をベースとしていた「バレンタイン 歩兵戦車」は、重量の関係で「マチルダ」よりも薄い装甲しか装備できなかった上、「マチルダ」と走行速度は同じであったため、「歩兵戦車」本来の目的である「歩兵」の保護が不十分ではないか、との危惧を抱かれていました
●また、「A10」車体の幅では、小型砲塔しか搭載することができず、「バレンタイン Mk.1~Mk.7」までは「2ポンド砲」しか装備できない上、車長が装填手を兼ねるという不都合も生じていました
●このようなウィークポイントを抱えながらも、実戦において安定した機動力を発揮した「バレンタイン 歩兵戦車」は、結局、「マチルダ」よりも長い期間で生産が行われ、その間様々な改良を加えられて「バレンタイン Mk.11」まで発展しただけでなく、「アーチャー」「ビショップ」といった「バレンタイン」をベースとした自走砲車輌までも登場することになります
●また、「バレンタイン 歩兵戦車」は、イギリス軍、カナダ軍で使用されただけでなく、ソ連に対しても約3000輌余りがレンドリースされたため、北アフリカから東部~西部戦線、太平洋戦線、果ては極東の地まで、第2次大戦のほとんどの戦場に登場、連合軍歩兵を支えた陰の功労「車」と評価できる「戦車」です
●この「バレンタイン 歩兵戦車」バリエーションのうち、「ソビエト軍」へとレンドリースされた「バレンタイン Mk.2」の改良型「バレンタイン Mk.4」を再現した組立キット
●車体は、大きく分けてサスペンションを含めた「車体下部ブロック」「上部装甲ブロック」「砲塔ブロック」の3ブロック構成、それぞれのブロックを組立てた後、連結して「バレンタイン Mk.4」を完成させます
●車体は細分化されたパーツで構成されており、車体上のリベット跡やフェンダーの凹凸などのデティールは繊細な彫刻で再現されています
●車体上面の装甲板は、フェンダー部を含めた一体成型のパーツで再現、ドライバーハッチ、ターレットリングやエンジン点検ハッチ、ラジエターハッチ、マフラーなどは別パーツ化されています
・ フェンダーの前後端は別パーツ化されています
・ ラジエターハッチは2枚扉の両方に取っ手がついたタイプを再現
・ フェンダー上に設置されている各種収納ボックスは独立したブロック構成、工具箱や予備キャタピラを再現したパーツも付属しています
・ ペリスコープ、消火器、ハンマー、スコップやバールだけでなくヘッドライトやバックミラーなどのOVM類は繊細なパーツで再現されています
●車体内部の運転席を再現
・ シート、各種レバー類、フットペダルに加え、メーターパネルなども再現されています
●「バレンタイン Mk.1」から引き継ぐ「2ポンド砲」搭載の小型砲塔を再現、砲塔の右側にはピストルポート、左側にはハッチを備えた形状を再現しています
・ 砲塔部は左右分割のパーツで構成、天板は別パーツにて再現されています
・ 砲塔天板の2枚扉のハッチは別パーツで再現、開閉状態を選択して組立てることができます
・ 砲塔部は完成後も旋回させることが可能、砲身部は上下に可動させることができます
・ 「2ポンド砲」及び「ベサ機銃」の砲身は一体成型のパーツで再現、砲塔内部の砲尾や砲架、ベサ機銃本体も再現されています
・ 砲塔内部に設置されている「無線機」も再現されていますので、砲塔上のハッチを開けて、内部の構造を楽しむこともできます
・ 砲塔上の「ベサ機銃」「機銃架」を再現したパーツが付属
●車体下部のパーツは一体成型のパーツで再現、前面及び後面の装甲板は別パーツ化して再現しています
●「ヴィッカース スローモーション式」の懸架装置はダンパー、アーム部をそれぞれ別パーツ化して再現、3個の転輪を取り付けて走行輪を完成させます
・ 機動輪・誘導輪部もそれぞれ独立したブロック構成となっており、車体下部のパーツに機動輪部、誘導輪部を取り付ける形となっています
●キャタピラはプラスチック製パーツで再現された連結組立式、キャタピラパーツ1枚1枚を接着剤で連結させて組み立てます
●フェンダーステー、マフラーカバー取付金具、予備キャタピラ用のステー、蝶ネジ、工具箱設置金具などを再現したエッチングパーツが付属しています
●同社「ソビエト戦車兵 作業シーン」のフィギュア5体が付属しています
●塗装指示は付属のカラーシート内に6種記載されています
・ Educational tank regiment, Gorkij city (1941年11月)
・ Moscow battle (1941年12月)
・ Unknown tank regiment (1941年)
・ South front, Kharakov region (1942年6月)
・ Vilnus, Lithuania (1944年7月)
・ Voronezh front, 201st Red Army Tank Brigade (1943年1月)
●車両に記された識別ナンバーを再現したデカールが付属しています
●全633パーツ
●2010年 完全新金型