アメリカ海兵隊 LAV-25 SLEP
「アメリカ海兵隊 LAV-25 SLEP (プラモデル) (トランペッター 1/35 AFVシリーズ No.01513 )」です
●現用のアメリカ海兵隊が装備する8輪式装輪装甲兵員輸送車「LAV-25 SLEP (LAV-25A1)」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●スイスの「ピラーニャ装甲車」をベースとしたアメリカ海兵隊の「LAV-25 SLEP (LAV-25A1)」を再現、火力支援用に車体後部に砲塔を搭載した力強いスタイルが表現されています【 「LAV-25 SLEP (LAV-25A1)」について 】
●アメリカ軍では、戦後の装甲兵員輸送車は装軌式へと統一化され、1960年に採用された「M113」の登場によって一気に装甲化が進みます
●ところが、この「M113」は固定武装として機銃しか搭載しておらず、装甲も決して強力とは言えないものであり、その役割は戦場まで兵員を輸送する「戦場タクシー」でした
●ソ連軍の歩兵戦闘車「BMP-1」の登場により、「M113」の能力の限界を悟ったアメリカ軍は歩兵戦闘車「M2/M3ブラッドレー」をその後継として採用しました
●しかし、「M113」や「M2/M3ブラッドレー」のような装軌式車両は生産コストと、整備上のコストが高く、さらに道路が或る程度整備された現代においては、装輪式車両の方が機動性能が高いという事実もあり、ヨーロッパの各国では装軌式と装輪式の2種の装甲兵員輸送車を運用するという方法が採られていました
●アメリカ海兵隊は、議会の承認を得ないで大統領権限によって派遣が可能な緊急展開部隊として位置付けされ、冷戦時代以降には世界で紛争が増えたことから、従来よりも戦略的な機動力として空輸能力が重視されるようになりました
●装軌式車両の場合、重量が嵩むことにより空輸能力は低く、上記のように道路上では装輪式車両の方が機動力に優れていることから、装輪式兵員輸送車の導入が検討されます
●一方、スイスの兵器メーカー「モワーグ」社は海外セールス用の車両として装輪装甲車「ピラーニャ」を開発、この車両はユーザーのニーズに応えられるように6輪式と8輪式とが用意され、武装などもオプション形式で選択することが可能という極めて高い汎用性を持っていました
●アメリカ海兵隊は、この「ピラーニャ」を採用することを決定、8輪式の車体をベースにアメリカ海兵隊仕様として開発されたのが「LAV-25」です
●この「LAV-25」は、戦車などの装軌式車両が到着する前に戦場もしくは紛争地に投入されることを考慮して火力支援用として砲塔を搭載、この砲塔には「25mmチェーンガン」と同軸に機銃が装備されています
●砲塔を搭載したため、収納可能な兵員数は6名と1コ分隊に満たない人数ですが、車両の火力と機動力により、アメリカ海兵隊の戦闘能力は大幅に向上することとなりました
●「LAV-25」の導入から20年を超えた現在、同車はさらに能力向上が図られ、SLEP(延命プログラム)として装甲やサスペンションの強化、射撃統制装置などが改修、このタイプは「LAV-25 SLEP」もしくは「LAV-25A1」と呼ばれています
●また、「LAV-25A1」を改修した「LAV-25A2」も登場しており、「LAV-25」シリーズはアメリカ海兵隊の機甲兵力として欠かせない存在となっています【 「アメリカ海兵隊 LAV-25 SLEP」のキット内容について 】
●このアメリカ海兵隊の8輪式装輪装甲兵員輸送車「LAV-25 SLEP (LAV-25A1)」を再現したプラスチックモデル組立てキット
●車体の基本躯体は一体成型を多用しながら、車体上の細かなディテールについては細かく分割したパーツ構成で「LAV-25 SLEP (LAV-25A1)」を再現、現用車両らしい細かな構造を再現した内容となっています
●トランペッター社製「アメリカ海兵隊 LAV-25 ピラニア」をベースとしたバリエーションキットとなります
●「LAV-25A1」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」「後部パネル」の4ブロックで構成されています
【 砲 塔 】
●砲塔は、平面で構成された角型の砲塔形状を再現、天板やハッチはその薄さが表現されています
●「25mm チェーンガン」は、マズルブレーキと本体部分との2分割式となっています
・ マズルブレーキは側面の細かな穴がモールドされており、砲口が開口処理されています
・ 防盾は1パーツ、砲身基部の装甲スリーブは上下分割式です
・ 防盾は、完成後も上下可動式とすることができます
●砲塔は上下分割式となっています
・ 車長用のペリスコープは砲塔に一体成型され、ガラス部は付属のクリアーフィルムで再現します
・ 車長及び砲手用のハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 照準サイトは、サイト本体と前扉とに2パーツで構成
・ スモークディスチャージャーは上下分割式です
・ ワイヤーカッターを再現するエッチングパーツが付属
・ 砲塔後部のバスケットは一体成型でパーツ化され、メッシュを再現するエッチングパーツが付属しています
●砲塔上に装備される機銃はスライド式金型により銃口部分が開口処理されています
・ 機銃架は4パーツ、弾薬箱は3パーツで構成
【 車体上部 】
●車体上部は、平面構成ながら複雑な形状を一体成型で再現、各ハッチ類は別パーツとなっています
●車体上部は一体成型です
・ 兵員ハッチ、操縦手ハッチ、側面のハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ エンジングリル部のメッシュを再現するエッチングパーツが付属
・ 前部の点検ハッチは別パーツです
・ 前照灯ユニットは、基部、前照灯、ウィンカー、サイドミラー、サイドミラーのステーで構成されています
・ 操縦手用のペリスコープガードはエッチングパーツで再現
・ ペリスコープのガラス部は、付属のクリアーフィルムを使用します
・ 兵員室の視察口はモールドで再現
・ ワイヤーカッターを再現するエッチングパーツが付属
【 後部パネル 】
●後部パネルは一体成型となっています
・ 後部ドアは別パーツ化されており、開閉状態を選択して組立てることが可能です
【 車体下部 】
●車体下部は、その複雑な足周りを再現、水上における推進装置もパーツ化されています
●車体下部は、バスタブ式に一体成型され、前面の追加装甲は別パーツです
・ 車体下部に存在する動力伝達装置は前部2パーツ、後部1パーツで再現
・ 各車軸部に装備されるショックアブソーバーは個別にパーツ化
・ 前方4輪の操行機能が各1パーツで再現
・ ステアリングは固定式です
・ スクリューと推進基部、舵がパーツ化
●タイヤはホイール部とゴムの部分とが別パーツとなっています
・ ゴムの部分はラバー製で、複雑な形状のトレッドパターンを再現
【 アクセサリー類 】
●アメリカ海兵隊仕様としての装備品類が付属しています
・ 大型弾薬箱 (機関砲弾、機銃弾共通) ×3
・ 背嚢3種 ×各4
・ 迷彩カバーで覆われた装備品 ×4
・ ポリタンク ×1
・ レーションを入れたダンボール箱(ペーパー製) ×15
●エンジングリル部のメッシュ、ワイヤーカッター、ライトガードなどを再現するエッチングパーツが付属
【 塗装とマーキング 】
●「LAV-25A1」のマーキングとして、アメリカ海兵隊仕様となる1種類の塗装例(NATO迷彩)が説明書に記載されており、それに基づく車台番号、注意書きなどを再現したデカールが付属しています
●「LAV-25 SLEP (LAV-25A1)」の完成時のサイズ
・ 全長 : 184mm
・ 全幅 : 76mm
●全287パーツ
●2010年 一部新金型