BMP-3 歩兵戦闘車 ERA装甲
「BMP-3 歩兵戦闘車 ERA装甲 (プラモデル) (トランペッター 1/35 AFVシリーズ No.00365 )」です
●「BMP-3 歩兵戦闘車 ERA装甲」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●ロシア陸軍において2010年における第1線級の歩兵戦闘車として運用されている「BMP-3」、この「BMP-3」に追加装甲(ERA)を装着したタイプを再現した内容となっています
●キットは、「BMP-3」の「ERA装甲型」を再現、歩兵戦闘車でありながら、「100mm砲」と「30mm機関砲」を並列に配置するという強力な火力を持ち、半埋め込み式の砲塔による低シルエット、全身に爆弾反応装甲(ERA)を身にまとった武骨なスタイルを楽しめる内容となっています
●また、車体内部も再現され、車体後部が機関室、車体中央及び前部が兵員室という「BMP-3」独特の変わった配置の実車構造を実感することができます
●「BMP-3」は、歩兵戦闘車としての前の形式である「BMP-1」「BMP-2」とは全く異なる設計の元で作られました
●設計の原型となったのは試作戦車「オブイェークト-685」で、1975年に完成、これは「PT-76」の後継軽戦車として開発されたものです
●ロシア軍の歩兵戦闘車としては、「BMP-1」が存在していましたが、西側諸国の「M2ブラッドレー」、「マルダー」、「ウォーリアー」などの強力な歩兵戦闘車が登場するにあたり、その対抗馬として、この「オブイェークト-685」を原型とした、より強力な車両が開発されることとなります
●それにより1986年に誕生したのが「BMP-3」で、前の型式である「BMP-2」よりも車体が大きくなった分、強武装を誇り、砲塔の機能を下方に配置した半埋め込み式の砲塔には「100mm低圧砲」と「30mm機関砲」とを装備しています
●車体は、アルミニウム装甲で構成され、比較的大型な車体ながら重量は18tに抑えられ、エンジンは500馬力のディーゼルエンジンを装備し、最高時速は70km/hに達する性能を示しています
●主砲の「100mm低圧砲」は主砲弾の他に専用の「対戦車ミサイル」を撃つことができ、これは従来の「BMP」シリーズが対戦車ミサイルを次発装填する際に乗員が外に出なくてはならないという欠点が改善されています
●車体前部の両サイドにはボールマウント式の機銃を装備、これは前方に配備された2名の「兵員」が操作するもので、上方のハッチ前のペリスコープで照準を行い、前方への弾幕効果を狙ったものです
●車体構造は、操縦手席と兵員2名が前方に、中央部には戦闘室と背後に5名の兵員室、そして後部にはエンジンが装備されるという変則的な配置となっています
・ 車体後部には従来通りに乗降ドアが有り、兵員は後部上方のハッチを開け、それを盾にしてエンジンルーム上の通路を通りながら乗降ドアで乗り降りするという方式となっています
・ また、後部上方のハッチには小ハッチが設けられ、そこからの乗り降りや、身を乗り出して個人携行の対空ミサイルなどを撃つことができるようにもなっています
・ 「BMP-3」は乗員3名で、兵員7名が乗ることができ、兵員室の補助座席を展開すれば、もう2名の兵員を乗せることもできます
●「BPM-3」は、「アフガン戦」や「チェチェン紛争」などの戦訓により防御力の強化が図られ、フランスの「GIAT」社が開発した「リアクティブアーマー」を装備するタイプが作られました
●この「リアクティブアーマー」はボックス型で、それぞれの「ボックス」には火薬が充填され、敵弾の着弾時に火薬の爆発により、敵弾の威力を減じることができ(ERA装甲)、特に歩兵が携行する対戦車ロケットなどには有効と言われています
●この「BMP-3 歩兵戦闘車 ERA装甲型」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●「100mm低圧砲」、「砲発射式対戦車ミサイル」、「30mm機関砲」、「同軸機銃」そして2丁の「前方機銃」と、他国の車両ではあまり見ることができない5種類の重兵装を持つ強力且つユニークな車両が再現されています
●甲冑のように全身に「リアクティブアーマー」を纏った姿が再現され、その迫力在る存在感は模型として人目を惹くことでしょう
●キットは、車体内部が再現、各ハッチ及び後部の乗降ドアは開閉選択式ですので、ハッチを開いて内部構造を楽しむことが可能となっています
●砲塔は、上部が一体成型され、そこに底部と、防盾部を取り付けるパーツ構成となっています
・ 砲塔上の車長用のハッチ、砲手用のハッチは別パーツ化され、砲塔上に設置された赤外線サーチライト、照準器などの装備品も精細に再現されています
・ 「100mm低圧砲」は上下分割式で、同砲の持つ複雑な形状の砲口部も再現されています
・ 「30mm機関砲」は一体成型で再現されており、スライド式金型により砲口も開口処理されています
・ 防盾部は防塵カバーが付いた状態で再現されています
●砲塔前面には、「リアクティブアーマー」のパーツが用意され、標準装備の追加装甲、山形の「リアクティブアーマー」、「リアクティブアーマー」から伸びるヒレ状のガード(実物はゴム製と思われる)の3パーツにより構成されています
・ 砲塔後面には「スラットアーマー」が表現されており、スノコ状のパーツ3個と、その支持架で形が作られるようになっています
●車体上部は、スライド式金型により一体成型、側面のガンポート、砲塔リングの溝もモールドされています
・ 車体前部の3つのハッチは別パーツになっており、開閉状態が選択できます
・ 後部の大型のハッチ、及びそのハッチ上に存在する小ハッチも別パーツ化され、どちらかの開閉を選択できるようになっています
●車体下部はバスタブ式で一体成型、サスペンションアーム部は別パーツとなっています
・ キャタピラはプラスチック製の連結式、接着により固定させる形となっています
・ キャタピラのセンターガイド部分は別パーツ化され、ガイドの肉抜き穴も再現しています
●車体前側面の「リアクティブアーマー」は、表面部分を一体成型により「ボックス」が表現され、これに裏面パーツと裏のヒンジ部分のパーツで構成されています
●車体側面後部には、「スラットアーマー」が再現され、左右それぞれ4パーツで形成されています
●後面部の乗降ドアは、別パーツで開閉状態が選択できます
・ 乗降ステップも別パーツで再現され、展開状態にも選択可能です
●ヘッドライト、照準器部分のガラス部には、クリアーパーツが用意されています
●エンジングリルのメッシュ、「リアクティブアーマー」のヒンジ部分などを再現する為のエッチングパーツが付属
「内部再現」について
●車体内部は、基本的にハッチを開状態にした際に見える部分が再現されており、車体後部の通路の下に存在するエンジン本体や燃料タンクなどはセットに含まれていません
●砲塔内部は、細かく再現され、砲塔底部の自動装填装置、弾薬架、照準装置、車長、砲手席などが用意されています
・ 車体、砲塔部分の内側に存在するペリスコープ部もパーツ化されています
●マーキングは、2種類の塗装例(ダークグリーン単色塗装と3色迷彩)がカラーの5面図により表示されており、国籍マークを再現したデカールが付属しています
・ マーキング例はロシア陸軍所属車輌のものとなっています
●2010年 一部新金型