ドイツ 3.7cm 対空機関砲 Flak36 w/Sd.Ah.52 トレーラー
「ドイツ 3.7cm 対空機関砲 Flak36 w/Sd.Ah.52 トレーラー (プラモデル) (ブロンコモデル 1/35 AFVモデル No.CB35042 )」です
●「ドイツ 3.7cm 対空機関砲 Flak36 w/Sd.Ah.52 トレーラー」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●対空戦はもとより、対地戦闘でも活躍したドイツ軍の主力中口径高射砲「37mm対空機関砲 Flak36」を再現したキットです
●本キットは、射撃状態と、トレーラーに積んで牽引されている状態が再現できるようになっています
●「37mm対空機関砲 Flak36」は、ドイツ軍を代表する高射機関砲の一つで、「20mm対空機関砲」と「88mm高射砲」との中間に位置する存在でした
●1935年にラインメタル社が開発、使用された「37mm高射機関砲 Flak18」は、同社が開発した「20mm対空機関砲 Flak30」の拡大型に当たり、「20mm機関砲」の倍以上の破壊力を誇っていました
●しかし、砲の規模に対して重く、その為に操作人員も「88mm高射砲」と同程度の人数を必要とし、兵器としての効率が悪く、軽量型が開発されることになりました
●そこで、「20mm対空機関砲 Flak30」に倣い二軸の台車に搭載されるY字型砲架が開発され各部も軽量化した「37mm対空機関砲 Flak36」が作られました
●この「37mm高射機関砲 Flak36」は、発射速度は80~100発/分、一撃で敵戦闘機や戦闘爆撃機を撃墜することが可能で、ドイツ軍兵士の信頼を集めました
・ 特に東部戦線において、「20mm機関砲」では撃墜が難しいソ連軍の重装甲攻撃機「Il-2 シュトルモビク」に苦戦していたドイツ軍にとって「37mm対空機関砲 Flak36」は戦場の救世主でした
●「37mm対空機関砲 Flak36」は大戦を通じて活躍、また、この砲から発射される砲弾は初速820m/秒で、「37mm対戦車砲Pak36」よりも高い貫通能力を持ち、対戦車戦闘な どの地上戦にも使用されました
・ 「37mm対空機関砲 Flak36」は前線部隊に優先して配備され、それにより余剰兵器となった前身の「37mm対空機関砲 Flak18」は、第2戦部隊用か、同盟国に供与されるようになりました
●この「37mm対空機関砲 Flak36」と牽引用 トレーラーの「Sd.Ah.52」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●ブロンコモデルが得意とする火砲シリーズで、同社が誇る細部の彫刻技術が発揮されており、「対空機関砲」独特の繊細さやメカニカルな構造が忠実に再現された内容となっています
●防盾部などは薄く成型、インジェクション成型の関係で省略されたボルト類などは別途エッチングパーツが用意されるなど、スケールに沿った以上のディテール表現が施され、「37mm対空機関砲 Flak36」の持つ魅力が感じられるキットです
●砲身は一体成型、先端部の「フラッシュハイダー」は表面部の細かな穴がしっかりとした彫刻で再現されています
・ 砲身部は上下可動式に組み立てることが可能で、その動きに合わせて駐退器が動くようになっています
・ 砲身部は左右旋回可能です
●防盾は片側3分割式で、「37mm対空機関砲 Flak36」特有の複雑な形状の防盾が再現されています
・ 防盾パーツは薄く成型され、表面には細かなリベットがモールドされています
・ 射撃時に防盾を展開している状態と、牽引時に防盾を折りたたんだ状態とを選択して作製できます
●砲架は2種類のパーツが用意されており、前期、後期を選択して作製できます
●装填手席及び予備砲弾ラックは、牽引時の折りたたんだ状態にも出来ます
●装填台は2種類付属しており、前期、中後期とを選択出来るようになっています
・ 装填台に合わせて、載せる砲弾クリップが増減できます
●予備砲弾ラックを支える為のチェーンを再現する為の金属製チェーンが付属
●ボルト枠などを再現する為のエッチングパーツが付属しています
●牽引用のトレーラー「Sd.Ah.52」が付属
・ 「Sd.Ah.52」は、このトレーラー単体でも「37mm対空機関砲 Flak36」と同じ位のパーツのボリュームを持ち、構成するパーツ自体も非常に繊細なものとなっています
・ 「Sd.Ah.52」のタイヤは、プラパーツが用意されており、タイヤのトレッドパターンもしっかりと再現され、回転が可能となっています
●「37mm対空機関砲 Flak36」と「Sd.Ah.52」とは、接着しないで脱着を楽しむことが可能です
●アクセサリーパーツが付属
・ 予備砲弾クリップ ×4
・ 砲弾ケース2種 ×各1
・ R36測距儀 ×1
・ 測距儀ケース ×1
・ 予備砲身 ×2
・ 予備砲身ケース ×1
●予備砲身には、砲身部と同じく細かな彫刻が施された「フラッシュハイダー」のパーツが用意されています
●マーキングは、1種類の塗装例がカラーで説明書に記載されており、それに基づくキルマークなどのデカールが付属しています
●2010年 完全新金型(トレーラー部を除く)
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●ワンポイント
・ 当キットには、フィギュアが付属していませんが、タミヤからはフィギュア付きの「37mm対空機関砲 Flak37」が販売されており、この砲は「37mm対空機関砲 Flak36」と準同型ですから、フィギュアを流用しても面白いでしょう
・ また逆に、当キットには予備銃身用の「フラッシュハイダー」が2個付いていますから、それをタミヤの「37mm対空機関砲 Flak37」のディテールアップに使っても良いかと思います
●注意
・ 牽引用のトレーラー「Sd.Ah.52」の車間表示灯(パーツA34)は、説明書の取り付け指示が上下逆転となっているようで、おそらく4つの穴がモールドされている方が上側になると思われます