Sd.Kfz.167 4号突撃砲 初期型 w/ツィメリットコーティング
「Sd.Kfz.167 4号突撃砲 初期型 w/ツィメリットコーティング (プラモデル) (サイバーホビー 1/35 AFV シリーズ ('39~'45 シリーズ) No.6576 )」です
●「Sd.Kfz.167 4号突撃砲 初期型 w/ツィメリットコーティング」です
●第2次世界大戦後期におけるドイツ軍の代表的な突撃砲である「4号突撃砲 初期型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット、大戦中の一時期に「4号突撃」の車体に施されていたツィンメリットコーティングを、あらかじめパーツ上に表現した構成となっています
●低いシルエットで強力な主砲を持つマッシブな雰囲気を表現、コーティングされたパーツと付属のシュルツェンにより、更に重厚になった「4号突撃砲 初期型」のスタイルを再現することが可能です
●第2次世界大戦のヨーロッパ戦線において活躍したのが「突撃砲」です
●戦車の車体をベースに、戦闘室に主砲を直接搭載する方法により、砲塔を持つ戦車と比べて大きな砲を装備することが可能で、低いシルエットとより厚い装甲を擁することができました
●また、生産コストが低く、戦車不足に悩むドイツ軍にとっては欠かせない装甲車両でした
●本来「突撃砲」は、歩兵用の支援兵器として「3号戦車」の車体をベースに開発され、短砲身型の「75mm戦車砲」を搭載、当時としては強力な装甲により敵陣に接近、対歩兵目標の破壊に活躍しました
●「突撃砲」のベースとなった「3号戦車」は、当初主力戦車としての役割でしたが、車格の関係から砲塔には「50mm戦車砲」以上の主砲を搭載することができず、「4号戦車」にその役目を譲る事となります
●しかし、「3号突撃砲」は主砲を長砲身型の「75mm戦車砲」を装備することが可能で、従来の歩兵支援としての任務だけではなく、対戦車兵器として活躍し、そのため「3号戦車」の車体は「3号突撃砲」用として生産が続けられます
●一方、「3号突撃砲」を生産していた「アルケット」社は1943年9月の爆撃により、生産能力が低下、そのため生産台数を確保する代替の車両として「4号戦車」をベースとした「突撃砲」の開発が命じられ、「4号戦車」の車体に「3号突撃砲」の戦闘室を載せた「4号突撃砲」が生まれました
●この「4号突撃砲」は、間に合わせの兵器という意味合いの強いものでしたが、「3号突撃砲」よりも広い車内、「突撃砲」のベースとなった「3号戦車」と「4号戦車」とが或る程度互換性を持っていたことで、生産性に優れ、生産開始の1944年1月から1945年4月まで生産が続けられ、1141両が作られて大戦後期の機甲兵力の一翼を担いました
●「4号突撃砲」は、ベースとなる「4号戦車」の車体の型式変化により初期~後期に分けられ、1944年9月にその廃止命令が下されるまでは、ツィンメリットコーティングが施されています
●この車体にツィメリットコーティングを施した「4号突撃砲 初期型」を再現
●同社特有のディテール再現を重視しながらも、パーツが少なめで組み易さが考慮されています
●同社の誇る彫刻技術によって「ツィメリットコーティング」を再現しています
・ 比較的彫りの浅い薄めの「コーティング」が表現されており、適度の「荒れ」も再現、「コーティング」の為に製作するのが難しかった「4号突撃砲 初期型」を手軽に楽しむことができます
●砲身は、一体成型されたプラパーツです
・ マズルブレーキは先端部が横に広がったタイプと円形に近いタイプとが付属、選択して使用できます
・ 防盾内側の砲身基部及び砲尾部分が再現され、閉鎖器は開閉状態が選択できます
・ 砲身は上下方向に可動します
●砲架部が再現され、昇降ハンドル、砲手席、照準器などがパーツ化されています
・ 照準器はクリアーパーツとなっています
●車体上部は、前部、戦闘室、エンジングリル部、左右フェンダーの5ブロックにより構成されています
●前部ブロックは、左右のブレーキ点検ハッチが別パーツとなってディテール再現を重視しながらも組み易さが考慮され、低いシルエットで強力な主砲を持つマッシブな実車の雰囲気を表現した内容となっています
・ 予備履帯固定具は、プラパーツとエッチングパーツとの選択式です
●戦闘室ブロックは、操縦席部分と天板を除いて一体成型されています
・ スポンソン下部を再現するパーツが用意され、車内部分に存在する無線器も付属しています
・ 装填手、操縦手ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 装填手ハッチ部分の機銃用の防盾は、展開させて機銃を装着している状態と、機銃を装備せず倒した状態とを選択可能です
・ 「MG-34」機関銃は、同社フィギュアのGEN2用パーツが付属しており、銃口や放熱口が開口処理されています
●車長キューポラは、車体天板とは別パーツとなっています
・ ペリスコープはクリアーパーツが付属
・ 砲隊鏡パーツが付属しています
・ 車長ハッチは別パーツで開閉状態が選択できます
・ また、車長ハッチ前部の砲隊鏡用の小ハッチも別パーツで、開閉状態が選択可能
●エンジングリル部ブロックは、左右の点検ハッチ、吸気口部分が別パーツとなっています
・ 後部の予備履帯の装着状態の有無が選択できます
●フェンダーブロックは、前後のマッドフラップが別パーツとなっています
・ フェンダーパーツには、シュルツェン架の一部が一体成型されています
●車体下部は、バスタブ式に一体成型されています
・ 各ボギー式サスペンションは、4パーツで構成
・ 転輪は左右分割式で、ハブキャップは別パーツです
・ 誘導輪はパイプ式と鋳造式の2タイプが付属しており、鋳造式の内側のリム部にはエッチングパーツが付属しています
・ 上部転輪はリブ付きのタイプとリブ無しのタイプとが付属、選択して使用します(リブの有無は生産時期によるものでは無いようです)
●履帯は、接着及び塗装が可能なDS素材によるベルト式となっています
・ 履帯は表面に滑り止めが付けられた後期型履帯が再現されています
・ 予備履帯はマジックトラックのパーツが付属
●シュルツェンを再現する、アルミ製の板が付属
・ シュルツェン架はプラパーツで再現、実車通りの薄い素材が表現されています
●ペリスコープ、照準器などを再現するクリアーパーツが付属
●吸気口カバー、工具固定具の一部、エンジングリルのスリットなどを再現するエッチングパーツが付属しています
●マーキングは、7種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 所属不明(東部戦線 / 1944年)
・ 所属不明(イタリア・ゴシックライン / 1944年)
・ 所属不明(オストプロイセン / 1944年)
・ 第394突撃砲旅団(フランス / 1944年)
・ 第277突撃砲旅団(オストプロイセン / 1945年)
・ SS第17装甲擲弾兵師団「ゲッツ・フォン・ベルリンゲン」(ノルマンディ / 1944年)
・ 装甲教導師団(ノルマンディ / 1944年)
●説明書の塗装例の基づく、国籍マーク、車体番号、パーソナルネームなどを再現したデカールが付属
・ デカールのプリントはカルトグラフ社製
●2010年 コーティングパーツ新金型
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●ワンポイント
・ キットにはDS素材の履帯が付属していますが、同社の履帯は長めの場合が多く、車体と良く調整しながら使用すると良いでしょう(履帯の一部をカットするなどの加工が必要かもしれません)