海上自衛隊 護衛艦 DD-107 むらさめ (初代)
「海上自衛隊 護衛艦 DD-107 むらさめ (初代) (プラモデル) (ピットロード 1/700 スカイウェーブ J シリーズ No.J-045 )」です
●「海上自衛隊 護衛艦 DD-107 むらさめ (初代)」です
●1957(昭和34)年に竣工した海上自衛隊の護衛艦、初代「むらさめ型」のネームシップ「DD-107 むらさめ (初代)」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組み立てキット
●船体の後半に「オランダ坂」と言われるスロープを持ち、対空能力重視の思想に基づき多くの砲を備えた重武装護衛艦「DD-107 むらさめ(初代)」の船体をウォーターラインモデルで再現した内容となっています【 「DD-107 むらさめ (初代)」について 】
●戦後約10年の技術的空白を埋め、国産護衛艦のスタイルを確立した「あやなみ型」に続き建造された戦後3番目の国産護衛艦(当初は甲型警備艦)が初代「むらさめ型」です
●戦後2番目の国産護衛艦「あやなみ型」は対潜護衛艦「DDK」としてデビューしましたが、続く初代「むらさめ型」は性格が異なり、対空戦闘を主眼に対水上打撃力の強化も目指し、多くの砲を搭載した結果、汎用護衛艦「DDA(A:All Purpose)」と称されました
●「あやなみ型」で実績を積んだ、長い船首楼の継ぎ目を「スロープ」とした「オランダ坂」を有する独特の艦型は、初代「むらさめ型」にも引き継がれ、この時代の国産護衛艦の大きな特徴となっています
●対空能力を優先した初代「むらさめ型」は、対空誘導兵器がまだ一般的ではなかった時代に「5インチ 54口径単装砲 Mk.39」を3基、及び「50口径 3インチ連装速射砲 Mk.33」を2基、計5基を搭載して対空火力の充実を図り、対潜用の副装備として「Mk.15 ヘッジホッグ」「爆雷投射機(Y砲)」「短魚雷落射機」「爆雷投下軌条」も併せ持つ重武装護衛艦として建造されました
●このような重武装を施した結果、初代「むらさめ型」の排水量に占める兵装の重量は18パーセントにも及び、重武装で知られた旧帝国海軍時代の駆逐艦の平均13~15パーセントを上回り、ハリネズミの様な重武装護衛艦となりました
●初代「むらさめ型」に装備された主砲「5インチ 54口径単装砲 Mk.39」は初代「むらさめ型」と初代「あきづき型」の2型式のみに装備された特殊な砲で、もともとアメリカ海軍の「ミッドウェー級」空母3隻だけに搭載されていた珍しい砲でした
●「ミッドウェー級」空母は改装を受けた際、この砲を下ろし、1隻あたり18門装備されていたこの砲は「MAP(Military Assistance Program:軍事援助計画)供与」として無償でわが国に供与されましたが、当時、わが国が手にすることの出来た最新鋭の「5インチ砲」でした
●この「5インチ砲」は比較的軽い砲身を持ち、発射速度は毎分15発、シールドは護衛艦搭載にあたり薄い高張力鋼で作られた軽いものに変更され、重武装でかさむ重量の軽減に役立っています
●また、初代「むらさめ型」は新造時より「洋上給油装置」が装備されており、これは海上自衛隊護衛艦で初の先進的装備として知られています
●初代「DD-107 むらさめ」は、1959(昭和34)年の就役当初は舞鶴地方隊に編入、「第3護衛隊 第10護衛隊」を新編し、退役まで一貫して舞鶴以外には配備されていません
●1984(昭和59)年、老朽化による特務艦への種別変更を経て1988(昭和63)年の除籍まで、わが国の海防を29年間に亘って勤め上げています
【 「海上自衛隊 護衛艦 DD-107 むらさめ (初代)」の製品内容について 】
●この海上自衛隊「DD-107 むらさめ(初代)」を再現したキットです
●「DD-107 むらさめ (初代)」は短魚雷落射機を装備し、前部3インチ砲にカバーが装備されていない「竣工時」の姿と3連装短魚雷発射管を装備した「1979(昭和54)年以降~最終状態」を選択して製作することが可能です
●艦体喫水線までが再現されたウォーターラインモデルとなっています
●「DD-107 むらさめ (初代)」は、船体と艦橋外壁及び装備品のパーツで構成されています
・ 船体部は一体成型のパーツで構成され、喫水線部分までが再現されています
・ 現用艦に通じる舷窓のないフラットな舷側が再現されています
・ ウォーターラインモデルに欠かせない船体下を塞ぐ平らな船底パーツが付属しています
●上甲板は艦尾部作業甲板の部分が分割されています
・ 甲板全体にある歩行帯は繊細な凸モールドで再現、ガイド無しでの塗装が容易となっており、単調となりがちな1/700スケール艦艇の良いアクセントとなっています
●上甲板上の構築物となる「マスト」「砲塔」「魚雷発射管」「煙突部」「後部構造物」などを個別にブロック化して構成、それぞれを甲板上に取り付けて完成させます
「DD-107 むらさめ(初代)」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています
●艦橋
・ 上下構造物共に半円形の前面を持つ艦橋部を再現しています
・ 艦橋部分は、前部、側面、上構、天板、射撃統制装置架台に分割されたパーツ構成となっています
・ 艦橋上構の窓、リブ、旗箱、水密扉、救命浮き輪などのディテールがモールドで再現されています
●メインマスト、後檣
・ メインマストは四脚檣型、側面はトラスが張られており上下のヤードは別パーツとなっています
・ マスト上に設置された「OPS-1対空レーダー」「OPS-16 対水上レーダー」は別パーツにて再現されています
● 第1煙突・第2煙突
・ ファンネルキャップは別パーツ化されています
・ 煙突後方の副煙突がモールドされています
●探照灯台座、及び探照灯は別パーツで構成
●主砲塔部「5インチ 54口径単装砲 Mk.39」 ×3
・ 砲塔は基部と砲身の分割式で構成されています
●主砲塔部「50口径 3インチ連装速射砲 Mk.33」 ×1
・ 砲塔は基部と砲身の分割式で、これにシールドパーツを取り付ける構成となっています
・ シールドの有無により「就役直後」と後日装備完了後の姿を作り分けることが出来ます
●5インチ・3インチ装填演習砲 ×各1
・ 5インチは探照灯台座左舷、3インチは第2煙突の直後に装備されます
●対潜弾発射装置「ヘッジホッグ Mk.15」 ×1
・ 架台と発射機の分割式、艦橋の直前に装備されています
●短魚雷落射機(左右)
・ 竣工時に使用、後部射撃統制装置架台の両脇に装備されます
・ 短魚雷落射機を装備する際は短魚雷発射管取付け穴のモールドを削り取る必要があります
●3連装短魚雷発射管(左右)
・ 1979(昭和54)年以降に装備、後部射撃統制装置架台の両脇に装備されます
●「Mk.63 射撃指揮装置」(×1)
・ 艦橋上部雛壇の下段に装備
●「Mk.57 射撃指揮装置」(×2)
・ 1基を艦橋上部雛壇の上段に、もう1基を第2煙突後方の架台に装備し、装置本体と架台は別パーツで構成されています
●爆雷投射器(Y砲)
・ 砲本体と爆雷ラックは甲板と別パーツで再現されています
●爆雷装填台
・ 作業甲板は船体と別パーツで構成され、爆雷投下軌条も別パーツで再現されています
●内火艇、カッター、救命筏及びボートダビッド
●艦首及び艦尾旗竿
など
●デカールは「DD-107 むらさめ(初代)」の1隻分が付属
・艦首・艦尾の「日章旗」「海軍旗」、艦名、ハルナンバー、昭和45年まで採用されていた船体側面の大判の艦名表記が付属
●「DD-107 むらさめ(初代)」の船体サイズ
・ 全長 : 約154mm
●2010年 完全新金型 第1弾