チャーチル歩兵戦車 Mk.4 (Mk.5 L50 6ポンド砲 搭載型)
「チャーチル歩兵戦車 Mk.4 (Mk.5 L50 6ポンド砲 搭載型) (プラモデル) (AFV CLUB 1/35 AFV シリーズ No.AF35154 )」です
●「チャーチル歩兵戦車 Mk.4 (鋳造砲塔型)」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●イギリス軍の重歩兵戦車「チャーチル Mk.4」を再現したキットです
●キットは、イギリス的武骨さの象徴とも言える「チャーチル Mk.4」を再現しており、他の国の戦車には無い独特のフォルムと、その雰囲気を味わうことができます
●同社が得意としている細部の再現技術により、実車の細かな作りを再現、一方、転輪は金属のスプリングによる可動式で、キットのベルト式履帯を使用することで実車通りの足周りの動きを楽しむことができる内容となっています
●「チャーチル Mk.4」は丸みのある鋳造砲塔が特徴で、キットにはイギリス風の目の細かな鋳造肌が彫刻されています
●イギリス軍は第2次世界大戦が勃発すると、第1次世界大戦での塹壕戦の戦訓により、超壕能力に優れた長い車体を持つ歩兵戦車の開発が開始されます
●第2次大戦は、ドイツ軍によるポーランドへの電撃戦での侵攻で始まった訳ですが、イギリス、フランスの両軍は、大国同士の戦いでは第1次大戦のように一進一退を繰広げる塹壕戦が主体となるという考えは根深いものでした
●試作車は1940年6月に完成、改良を重ねながら同年11月に歩兵戦車として採用されます
●これが、重歩兵戦車「チャーチル」で、以後数々のタイプを開発しながら1945年まで各型合計5600両が作られ、イギリス機甲部隊の一翼を担いました
●実戦での「チャーチル」は、最高速度が25km/h程度と鈍足で、砲火力も車格の割りには貧弱でしたが、その重装甲には定評が有り、ドイツ軍の高性能の対戦車火器でも近距離でなければ撃破することが難しく、兵士達の信頼感は高かったようです
●鈍足ながらも、足周りの強靭さと、機械的な信頼性は高く、また、車体の大きさの関係などから、架橋戦車、特殊工兵戦車、火炎放射戦車、地雷除去戦車など数々の派生型のプラートフォームとして活用されています
●「チャーチル」は、「Mk.1」から「Mk.11」まで作られましたが、大別すると「Mk.1」から「Mk.2」までの初期型、「Mk.3」から「Mk.5」まで中期型、「Mk.6」から「Mk.8」までの後期型に分けられます(「Mk.9」以降は中期型の改修タイプ)
●初期型は「2ポンド砲」、中期型は「6ポンド砲」、後期型は「75mm戦車砲」を装備、後の型になる程、装甲も強化されて行きました
●「チャーチル Mk.4」は、「6ポンド砲」を装備した中期型の2番目の形式で、「チャーチル Mk.3」が溶接型の砲塔なのに対し、鋳造型の砲塔を備えています
●「チャーチル Mk.4」は、1942年の中頃より登場、チュニジア戦以降の戦いに参加しています
●この「チャーチル歩兵戦車 Mk.4」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●キットは、金属砲身、エッチングパーツ、クリアーパーツ、ラバー製の履帯など、各種素材を使って「チャーチル Mk.4」を詳細に再現しています
●キットは、サスペンションが可動式、各部に存在するハッチ類の開閉が選択式ですので、動きの在るシーンや、前線後方においてハッチを開放した状態、また、「チャーチル」戦車特有の側面のエスケープハッチを開いた状態などの演出方法も面白いでしょう
●砲身は、先端部のカウンターウェイトも一体成型された金属製の砲身パーツが付属しており、砲口が開口処理されています
・ 砲尾部や同軸機関銃の機関部が再現されています
・ 砲身は上下方向に可動します
●砲塔は上下2分割式で、表面部には鋳造肌や刻印が再現されています
・ 砲塔後部2ヵ所のピストルポートは別パーツとなっており、開閉状態が選択可能、内側のディテールもパーツが用意されています
・ 砲塔後部の雑具箱は3分割式です
・ 車長及び装填手ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 複雑な形状の車長用直接照準指針を再現する為のエッチングパーツが付属しています
・ 特徴的な円錐状のアンテナ基部は、プラパーツで再現されています
・ 砲塔は、差込み方式により旋回が可能です
●車体は、実車の複雑な構造に伴い、各装甲板パーツを組み合わせて行く構成となっています
●車体上部は、前面板、戦闘室前面板、前部の追加装甲、上面板などで構成されています
・ 操縦手用の前方視察ハッチは、6個のパーツにより詳細なディテールが再現され、開閉状態が選択できるようになっています
・ 前方機銃は、上下左右に可動させることが可能です
・ 操縦手ハッチ及び前方機銃手ハッチは、別パーツとなっており、開閉状態が選択できます
・ ペリスコープ部は別パーツで、ペリスコープ本体はクリアーパーツが用意されています
・ 機関部のハッチは別パーツとなっています
●車体下部は、左右の足周りを形成した後、中央部分を挟み込むパーツ構成です
・ 各転輪に接続されるスプリングサスペンションは、1個ずつ別パーツとなっており、サスペンション部には金属製のスプリングパーツが用意されています
・ 転輪と接続するサスペンションアームは可動式で、サスペンションの金属製のスプリングにより転輪が動くようになっています
・ 履帯は、接着可能なラバー製のベルト式が付属
・ 履帯上部に位置するフェンダーは4分割式です
・ 前後のマッドフラップは、それぞれ2分割式で、前部のマッドフラップ下のゴム部は別パーツとなっています
・ 車体側面に存在するエスケープハッチは、別パーツとなっており、開閉状態が選択できます
●ペリスコープや、サーチライトのガラス部などを再現する為のクリアーパーツが付属しています
●機銃やハッチ裏のディテール、携行缶の固定バンドなどを再現するエッチングパーツが付属
●マーキングは、4種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第6近衛装甲旅団(ドイツ ミュンスタ- / 1945年4月)
・ 第79装甲師団(イギリス サフォーク / 1944年1月)
・ 第6近衛装甲旅団(ドイツ ミュンスター / 1945年4月)
・ ブリュッセル戦車博物館
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、部隊記号、パーソナルネームなどを再現したデカールが付属しています
●2010年 一部新金型