イラク軍 YW-750 装甲救護車
「イラク軍 YW-750 装甲救護車 (プラモデル) (ブロンコモデル 1/35 AFVモデル No.CB35083 )」です
●「イラク軍 YM-750装甲救護車」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●中国の「80式装甲兵員輸送車(YW-531C)」をベースとした装甲救護車である「YM-750」の、イラク軍バージョンを再現したキットです
●同社「イラク軍 YW-531C装甲兵員輸送車」のバリエーションキットとなります
●キットは、同社の誇るディテール表現技術により、同車の細部を詳細に再現、平面で構成された単純な形状の車両ながら、模型的に見所の多い内容となっています
●中国軍の装甲兵員輸送車の開発は、初の国産戦車である「59式戦車」(T-55のコピー)の量産が開始され、随伴する装甲兵員輸送車の必要性が求められた1958年に進められます
●これにより1959年に制式化されたのが「58式装甲兵員輸送車」でしたが、性能的に問題が有り、この車両を元に新たに開発したのが「63式装甲兵員輸送車」です
●その後、同車は「63式A装甲兵員輸送車」へと改良が実施され、中国は更に改良したタイプを海外へと輸出することとしました
●この車両は「80式装甲兵員輸送車」(海外向けの呼称はYW-531C)と呼ばれ、エンジンをドイツの空冷ディーゼルエンジンに変更、新型無線機を搭載するなどの改良が施されており、「63式装甲兵員輸送車」と同じく、浮航設備も持っています
●「YM-750装甲救護車」は、「80式装甲兵員輸送車(YW-531C)」の救護車タイプで、.後部の兵員室を大型化、担架を収納できるようになっています
●この「YM-750装甲救護車」は、「80式装甲兵員輸送車(YW-531C)」と併せて各国に輸出され、イラク陸軍においてもこの車両を導入、「イラン・イラク戦争」、「湾岸戦争」、「イラク戦争」などにその姿が見られました
●この「YW-750装甲救護車」のイラク軍仕様車両を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●キットは、現用車両の特徴でもある作りの細かさが表現され、モールドはシャープとなっています
●車体上部は、後部の兵員室を含めて一体成型で、ハッチ周囲のディテール、ピストルポートなどがモールドされています
・ 車体上部の乗員用、人員用のハッチは別パーツとなっており、ヒンジ部分が細分化され、開閉可動式です
・ 車長キューポラ部は別パーツで、ハッチは開閉状態が選択できます
・ 車長キューポラに装備される「54式12.7mm重機関銃」は詳細に再現されており、上下方向に可動することが可能です
・ 車体前方のトリムベーンは、展開状態と畳んだ状態とが選択できます
・ 車体側面に存在する構造物は、細かなパーツ分割により再現されています
●前面の点検ハッチと、エンジングリル部は車体上部と別パーツとなっています
・ エンジングリルのメッシュはエッチングパーツが用意されています
●ライトガードは、繊細なプラパーツにより再現されています
・ 赤外線ライトのガードは4パーツ、前照灯のガードは5パーツの構成となっています
●側面のフェンダーは、1パーツで再現、その下部に装着されるスカート部は、エッチングパーツによる取り付け架を含め、詳細に渡り表現されています
●車体後部は、乗降ドアが別パーツとなっており、開閉状態が選択できます
・ 乗降ドアの裏側は細部のディテールを再現、ドア内側に存在する座席は可動式となっています
●車体下部は、バスタブ式に一体成型されています
・ サスペンションアームなどは別パーツとなっています
・ 各転輪は、転輪内部に取り付けるリングによって可動とすることが可能です
・ 履帯は、1枚ずつの連結式となっており、各パーツを嵌め込む方式により可動式として組立てることができます
●ペリスコープや、前照灯のガラス部などを再現するクリアーパーツが付属
●エンジングリルや兵員室の通気口のメッシュ、ジェリカン固定バンド、細部のディテールなどを再現するエッチングパーツが付属しています
●マーキングは、2種類の塗装例が説明書に記載されています
・ イラク陸軍(湾岸戦争時/1991年)サンドとグリーンの2色迷彩
・ イラク陸軍(湾岸戦争時/1991年)サンド単色塗装
●説明書の記載の基づく、赤新月のマークを再現したデカールが付属しています
●2010年 完全新金型 第2弾
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●ワンポイント
・ イスラム諸国では、キリスト教のシンボルマークとされる十字の印は宗教上使うことが困難なために、「赤十字」マークの代わりに「赤新月」のマークが用いられています