P-51D ムスタング
「P-51D ムスタング (プラモデル) (ハセガワ 1/72 飛行機 Dシリーズ No.D025 )」です
●「P-51D ムスタング (アメリカ陸軍 戦闘機)」です
●360度視界を確保した「バブル・キャノピー」、垂直尾翼付け根にドーサルフィンを装備した「P-51」の完成型、第2次大戦中最高の傑作機と呼ばれる「P-51D ムスタング」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●ハセガワ製旧AP帯「P-51D ムスタング ジャンピング ジャック」をD帯に新規組み入れたパッケージ替えリニューアルキットとなります「P-51D ムスタング」について
●「P-51D ムスタング」は、第2次世界大戦最優秀機と呼ばれるほど高い性能を持った戦闘機です
●「P-51D ムスタング」が開発は、ノースアメリカン社が所在するアメリカ国内からの要請ではなく、イギリスからのあるアプローチが契機となっています
●1940年、イギリスへの武器供与の遅れが目立つカーチス社の「P-40 ウォーホーク」の製造について、「イギリス航空機購入委員会」は、当時はまだ新興ながら「AT-6」練習機の製造で高い品質を示していた「ノースアメリカン社」に対し、カーチス社のライセンス生産を持ちかけたことに始まります
●この「イギリス航空機購入委員会」からの問いかけに対し「ノースアメリカン社」の社長キンデルバーガー氏は「わが社なら同じエンジンで更に良い機体を120日で作ってみせる」との驚くべき回答を示します
●この不可能とも思える回答を実現すべく、ノースアメリカン社の主任設計士のエドガー・シュミュード氏の下、不眠不休の開発が行われ、ひとつの戦闘機が誕生、「P-40 ウォーホーク」と同じ「アリソン」エンジンを装備したこの戦闘機は「P-51」の形式名を頂き、世に送り出されます
●しかしながら、「アリソン」エンジンは自らが持つ特性のため高々度性能がいまひとつパッとせず、「P-51」の初期生産型は主に低・中高度用の戦闘機として運用され始めます
●「P-51」の性能は上々でしたが、高高度性能を欲したイギリス軍はエンジンの換装を計画、新エンジンとして白羽の矢がたったのがロールスロイス製「マーリン」エンジンでした
●「P-51 ムスタング」と「マーリン」エンジンとの相性の良さは運命的とも言え、この「マーリン」エンジンを搭載したことで「P-51 ムスタング」はその真価を発揮することになり、稀代の名機と呼ばれる道を歩み始めます
●「マーリン」エンジンを装備した「P-51B/C」は高々度性能と長大な航続性能を得ましたが、レイザーバック形状による後方視界の悪さが欠点で、この解決方法としてイギリス空軍はキャノピーの上端をバブル状に整形した「マルコム・フード」と呼ばれる新型に換装します
●これにヒントを得たアメリカでは、機体背部後方をカット、後方スライド式の「バブル・キャノピー」を換装、機体後部をカットしたため生じる乱気流の整流のために尾翼の付け根にヒレのようなドーサルフィンを新たに付け加えた上、機銃を2門増やして武装を強化、傑作戦闘機「P-51D」へと進化します
●1500馬力級の「マーリン」エンジンは当時のアメリカにおいても決して強力なエンジンではありませんでしたが、ラジエーターの排気部位置から生み出される推力効果が本機を時速700キロ級の高速戦闘機たらしめたと言われます
●そして第2次世界大戦最優秀機の栄誉を射止めた「P-51D ムスタング」は続く朝鮮戦争でも活躍を続けるのです
【 「P-51D ムスタング (アメリカ陸軍 戦闘機)」の製品内容について 】
●この「P-51D ムスタング」を再現したプラスチック製組立キット
●ハセガワ製旧AP帯「P-51D ムスタング ジャンピング ジャック」をD帯に新規組み入れたパッケージ替えリニューアルキットとなります
●機体胴体部は左右分割のパーツで構成、主翼部、水平尾翼部は別ブロック化されています
・ 機体パーツには、パネルラインなどがハセガワらしい繊細な凹モールドで再現されています
●エンジン排気管パーツは2種類が付属、製作する機体によって選択することができます
・ プロペラ部はスピナー・ブレードを分離したパーツで再現、プロペラをガイドにはめこむことできっちりと角度を付けて組み上げることが可能です
●主翼は上下分割のパーツで構成、尾翼は一体成型のパーツとなっています
・ 主翼全体には繊細な凹モールドが施され、脚主収容部には構造材やパイピングが精密に再現されています
・ 主翼に装備された「12.7mm M2 機関砲」は、主翼パーツと一体化して再されています
●主脚部は脚柱、タイヤ、脚カバーをそれぞれ独立したパーツで再現
・ 尾輪は、機体胴体とは別の一体成型のパーツとなっています
●「P-51D ムスタング」のセールスポイントである「バブルキャノピー」はツーピースのクリアパーツで再現
・ キャノピーには窓枠のラインが彫刻にて再現されています
・ コクピット内はシート、計器盤、操縦桿、無線機器が再現されています
・ 計器盤のメーター類は付属のデカールで再現しています
●「P-51D ムスタング」の機外兵装として
・ 増槽 ×4 (金属製 ×2/強化ボール紙製 ×2)
が付属しており、機体のバリエーションに従っていずれかを選択できます
●付属のデカールで
・ 第3戦闘航空群 第3戦闘飛行隊 所属機 「464076/JUMPIN-JACQUES」
・ 第4戦闘航空群 第334戦闘飛行隊 所属機 「QP-D:414606」
のうち、いずれか1機種を再現することが可能です
●塗装指示に従ったウサギのパーソナルマーク(464076)やピンナップ・ガール Jan(QP-D:414606)のほか、インベンション・ストライプ、機体標識、国籍マーク、ステンシル類を再現したデカールが付属しています
●2011年 シリーズ変更パッケージ替えリニューアルアイテム
●P-51ムスタングは、1940年4月にイギリス航空機購入委員会がノースアメリカン社と交わした契約により、117日という驚異的なスピードで開発された戦闘機です
●当初イギリスに輸出されましたが、アメリカが参戦するとP-51に冷淡だったアメリカ陸軍航空隊にも採用されました
●D型はそれまでのB/C型の後方視界を改善するため後部胴体上面を低くし、後方スライド式のバルブ・キャノピーとしたモデルです
●初期型では垂直尾翼前部にドーサル・フィンはありませんが、生産途上から方向安定性改善のため付けられました
《データ》
乗員:1名
全幅:11.28m
全長:9.83m
全高:3.71m
全備重:5,262kg
エンジン:パッカード・マリーンV-1650-7
出力:1,450hp
最大速度:703km/h/7,620m
固定武装:12.7mm機銃×6
初飛行:原型1940.10.26