1号対戦車自走砲 4.7cm PaK(t) 前期生産型 (スマートキット)
「1号対戦車自走砲 4.7cm PaK(t) 前期生産型 (スマートキット) (プラモデル) (ドラゴン 1/35 39-45 Series No.6258 )」です
●第2次世界大戦初期におけるドイツ軍の主力対戦車自走砲であった「1号対戦車自走砲」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット、「1号対戦車自走砲」の「前期生産型」が表現されています
●同社「ドイツ 1号 4.7cm 対戦車自走砲」のバリエーションキットで、「前期生産型」としての戦闘室装甲板、後部ガードなどの新規パーツを追加した内容となっています
●ドイツ軍の再軍備化により、戦車戦力の整備を行なう際に「3号戦車」を始めとする主力戦車の配備が整うまでの訓練戦車として「1号戦車」が開発、生産されます
●しかし、この訓練戦車としての「1号戦車」も、肝心の「3号戦車」、「4号戦車」の数が揃わず、ポーランド戦、フランス戦などに投入されました
●ただ、「1号戦車」は機銃しか武装を持たず、戦車としては非力でしたので、あくまでも主力戦車の補助として用いられています
●一方、この機銃しか持たない「1号戦車」を活用するために対戦車砲を搭載する自走砲の開発が1939年の秋から進められ、「1号対戦車自走砲」として制式化、1940年3月から1941年2月までに202両が生産されています
●「1号対戦車自走砲」は、併合したチェコスロバキアのスコダ社の「47mm カノン砲 PUV36」(ドイツ軍の制式名称「47mm 対戦車砲 Pak(t)」)を搭載、この砲は「3号戦車」が装備していた「37mm 戦車砲 KwK」よりも貫徹能力が遥かに優れ、当時のドイツ戦車と比べて強力な対戦車能力を持っていました
●この「1号対戦車自走砲」は、フランス戦から実戦参加して活躍、その後独ソ戦、北アフリカ戦などに投入されましたが、次第に旧式化が目立つようになり、第2戦級兵器へと格下げされていきました
●なお、本車は、生産の時期により「前期型生産型」と「後期型生産型」に区分されており、主な違いは戦闘室の装甲板の形状と、車体後部の金網式ガードの有無となるようです
●この「1号対戦車自走砲 前期生産型」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●キットは、同社のディテール表現力によりドイツ対戦車自走砲の始祖となった「1号対戦車自走砲 前期生産型」を詳細に再現、後の対戦車自走砲とは異なる均整の取れたシルエットを持ち、高い貫徹能力を誇った搭載砲を持つ姿が表現されています
●また、砲尾、砲架のメカニカルな構造の魅力、その下には車体内部構造が再現されており、オープントップ車両の持つ魅力を存分に楽しむ事ができる内容となっています
●砲身の先端部は一体成型で、中央部は駐退複座装置を合わせて左右分割式となっています
・ マズルブレーキは別パーツとなっており、スライド式金型により砲口が開口処理されています
・ 砲尾は左右分割式、閉鎖器は別パーツで、開閉状態が選択できます
●砲架部は主要部分が3分割式で、これに平衡器、操作ハンドル、照準器などの細部パーツを取り付ける構成となっています
・ 砲架下部に設けられた特徴的な台座が再現されており、これに付けられたマシンガンラック、ガスマスクケースが付属しています
●戦闘室を構成する装甲板は一体成型となっており、薄い装甲板で形成された実車の状態が再現されています
・ 「前期生産型」の特徴である角形の開口部を再現
・ 戦闘室装甲板に設置される、無線器、無線機用バッテリー、ガスマスクケースなどがパーツ化されています
●車体上部は、車体前部及び戦闘室、エンジングリル部の2ブロックで構成されています
●車体前部及び戦闘室ブロックは、各装甲板を貼り合わせる箱組み方式ですが、車体前面板には戦闘室内側のパネルが一体成型されており、確実に形を形成することができます
・ 側面の乗降ハッチは別パーツとなっています
●エンジングリルブロックは、各装甲板を貼り合わせる箱組み方式ですが、内側のガイドパーツが用意されており、確実に形を作ることが可能となっています
・ 各点検ハッは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ エンジングリル部のメッシュはエッチングパーツで再現
・ 「前期生産型」の特徴の一つである起倒式の幌用の支柱がパーツ化、エンジングリル部に設けられたガードを再現するエッチングパーツが付属しています
●視察クラッペは別パーツとなっており、開閉状態が選択できます
・ 車内側のクラッペ基部もパーツ化されています
・ クラッペ内側に装着される防弾ガラスはクリアーパーツとなっています
●後部のマフラーは上下2分割式で、これに装甲ガード、エッチングパーツのマフラーカバーを取り付ける構成となっています
●工具類は、固定具のクランプ類が一体成型されています
●車体下部は、フェンダーも含めてバスタブ式に一体成型されています
・ 車体前面及び後部パネルは別パーツです
・ フェンダーの側面部はエッチングパーツとなっており、前後のマッドフラップは別パーツです
・ サスペンションユニットは左右2分割式、中央部のガータービームは3パーツで構成されています
・ 下部転輪のホイールのリムの部分は、エッチングパーツで再現するようになっています
・ 履帯は、マジックトラックによる1枚ずつが分割された接着連結式です
●車体内部の前半分が再現されています
・ 操縦手席部分は、操縦席の他に、各種レバー、ペダル類、メーターパネルが細かく再現されています
・ トランスミッション、クラッチ、最終減速器、動力伝達装置などがパーツ化
・ 砲弾ケースが再現され、蓋のパーツが別パーツで、開閉状態が選択可能、ケース内部には搭載された砲弾が表現されています
●前照灯のガラス部、クラッペの防弾ガラスなどを再現するクリアーパーツが付属
●エンジングリル部のメッシュ、マフラーカバー、車体後部のガードなどを再現するエッチングパーツが付属しています
●アクセサリーパーツとして砲弾が6個付属
●同社、フィギュアGEN2用の装備品セット<GAランナー>が1枚付属しています
・ ヘルメット ×6
・ 水筒 ×6
・ ガスマスクケース ×6
・ 飯盒 ×6
・ 飯盒(蓋を開いた状態) ×2
・ 携帯シャベル ×6
・ 携帯シャベル(展開時) ×1
・ 銃剣 ×6
・ 銃剣(使用時) ×1
・ 双眼鏡 ×1
など
●マーキングは、7種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第521戦車猟兵大隊 (フランス / 1940年)
・ 第521戦車猟兵大隊 (スターリングラード / 1943年)
・ 第670戦車猟兵大隊 (フランス / 1940年)
・ 第634戦車猟兵大隊 (フランス / 1940年)
・ SS第1戦車猟兵大隊 「ライプシュタンダルテ・アドルフヒトラー」 (東部戦線 / 1941年)
・ 第670戦車猟兵大隊 (フランス / 1940年)
・ 第14戦車師団 第4戦車猟兵大隊 (スターリングラード / 1942年)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、部隊記号、パーソナルネームなどを再現したデカールが付属しています
・ デカールのプリントはカルトグラフ社製
●2011年 一部新金型