Sd.Kfz.7/2 3.7cm Flak 36 対空自走砲
「Sd.Kfz.7/2 3.7cm Flak 36 対空自走砲 (プラモデル) (ドラゴン 1/35 39-45 Series No.6541 )」です
●「Sd.Kfz. 7/2 3.7cm Flak 36 対空自走砲 (スマートキット)」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の主力対空自走砲の一つである「8t ハーフトラック」に「37mm 機関砲 Flak36」を搭載した「Sd.Kfz. 7/2」の非装甲化タイプを再現した内容となっています
●第2次世界大戦においてドイツ軍は対空砲の存在を重要視し、ドイツ空軍が優勢となっていた大戦初期でも、各部隊は対空砲部隊を傘下に収め、更に重要な拠点や、進撃する部隊には空軍所属の対空砲部隊が随伴し、対空砲の傘により地上部隊を空からの攻撃より防御していました
●しかし、「電撃戦」において見られたとおり、当時ドイツ陸軍において想定されていた「縦深戦術」を実行するにおいて、快速で進撃する機甲部隊とともに、牽引式の対空砲部隊が歩調を合わせて行動することには無理があり、大戦前から対空砲の自走砲化が進められることになります
●対空砲の自走砲化に関しては、機動性能が高く、対空砲のプラットフォームとしては比較的安定感の高い半装軌式車輌が選ばれ(装輪式車両のタイプも存在している)、各種ハーフトラックに対空機関砲を搭載した車両が作られました
●「37mm 機関砲 Flak36」を搭載したのは当初「5t ハーフトラック」でしたが、「5t ハーフトラック」が性能の凡庸さのために生産が休止されると、その後継として「8t ハーフトラック」をベースとした車両が生まれます
●これが「Sd.Kfz. 7/2」で、1942年から生産が開始され、初期では「37mm 機関砲 Flak36」、後期においては「37mm 機関砲 Flak37」、そして末期の一部の車両では「37mm 機関砲 Flak43」を搭載していました
●また、1943年からは装甲化されたキャビンを持つ装甲化型も登場、対空戦闘だけではなく、対地攻撃にも威力を発揮しました
●この「Sd.Kfz. 7/2」は、1945年2月までに123輌が生産され、防空戦闘の要として活躍しています
●この「Sd.Kfz. 7/2 3.7cm Flak 36 対空自走砲」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●キットは、サイバーホビー社「Sd.Kfz.7/1 2cm 四連装対空砲搭載 8tハーフトラック」のバリエーションキットで、同キットの車体をベースに「37mm 機関砲 Flak36」などのパーツを追加した内容となっています
●キットは、同社のディテール表現力により「Sd.Kfz. 7/2」を細部に渡って再現、特に「37mm 機関砲 Flak36」は細分化されたパーツと、彫刻技術により機関砲の持つメカニカルな魅力が表現されています
「37mm 機関砲 Flak36」について
●砲身の本体部分は一体成型となっており、基部の放熱口もモールドされています
・ 先端のフラッシュハイダーは別パーツで、砲口が開口処理され、周囲の細かな穴も再現
・ 砲身の機関部は4パーツで構成
・ 砲弾クリップは、1種類の弾種のものと、2種類の弾種が混ぜられたものが選択できます
・ 揺架は12パーツで構成されています
●砲架は左右分割式で、これに照準手席2個、装填手席、操作ハンドル、照準器などを取り付ける構成となっており、細分化されたパーツにより細かく表現されています
・ 平衡器シリンダーは、一体成型でパーツ化され、スライド式金型によりシリンダー部の穴が開口処理済みです
・ 防盾部は、薄く成型され、特徴的な多面構造はパーツ分割により表現
●機関砲は、防盾を展開した射撃状態と、防盾及び座席、作業台を畳んだ走行時の状態とを選択できます
「8t ハーフトラック」について
●シャーシのメインフレームは一体成型により複雑な形状が再現され、後部の牽引部は細かなパーツ分割でそのディテールが表現されています
・ サスペンション部分は細かな彫刻で再現、転輪アームの基部部分は一体成型により組み易さが考慮されています
●フロントタイヤ及びスペアタイヤは、接着及び塗装が可能なDS素材によるもので、複雑なトレッドパターンも再現されています
●起動輪中央部に存在する「滑り止めパターン」はエッチングパーツにより再現
・ 転輪は細かな肉抜き穴も再現、ドイツハーフトラックの細かな造りが実感できます
●キャタピラは「マジックトラック」の連結式パーツが付属、ゴムのパッド部分は別パーツとなっています
●搭載する「マイバッハ6気筒HL62TUKエンジン」を18パーツで再現、トランスミッション部分も再現されています
●サイドフェンダーは、それぞれエンジンルーム、キャビン部分の底板と一体成型、サイドステップの滑り止めパターンはエッチングパーツにより再現するようになっています
●フロントウィンドーはクリアーパーツが付属、ワイパーはエッチングパーツが用意されています
・ クリアーパーツ用のマスキングシートが付属しています
●後方のプラットフォームの底板は一体成型で再現
・ 側面及び後面板は、射撃時の展開状態と、走行時の畳んだ状態とが選択できます
・ 側面及び後面板のメッシュを再現するエッチングパーツが付属しています
●フロントウィンドー、前照灯及びスポットライトのガラス部などを再現するクリアーパーツが付属
●プラットフォーム部のメッシュを再現するエッチングパーツが付属しています
●アクセサリーパーツとして
・ 「モーゼル Kar98k」ライフル ×2
が、付属しています
●マーキングは、3種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 「グロスドイッチュラント」自動車化歩兵師団(ウクライナ / 1942年)
・ 所属不明(東部戦線 / 1943年)
・ 空軍所属車両(西部戦線 / 1944年)
●説明書の塗装例に基づく、部隊記号、戦術マーク、ナンバープレートなどを再現したデカールが付属しています
・ デカールのプリントはカルトグラフ社製
●2011年 一部新金型