スペースシャトル w/ブースター
「スペースシャトル w/ブースター (プラモデル) (レベル/モノグラム 1/72 飛行機モデル No.85-5089 )」です
●アメリカNASAの宇宙船「スペースシャトル」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット、メイン燃料タンクとブースターがセットされた大型キットです【 「スペースシャトル」について 】
●「スペースシャトル」は、ロケットとカプセル型の帰還ポッドを利用するという従来型の宇宙船に代わり、再利用が可能な宇宙船の方式として1970年代から開発が行なわれました
●「スペースシャトル」本体は、大気圏で滑空して降下するために翼を持った形状となっており、発射時には大型のメイン燃料タンクとブースターロケットが装着され、これにより莫大な推進力を得て発進します
・ メイン燃料タンクには液体燃料と酸化材が詰められ、ブースターロケットには固体燃料が充填されています
・ 固体燃料は強力な推進力を持っていますが、燃焼の速度を変化させることができず、ブースターロケットとして活用するという方法が採られました
●発進して、ブースターロケットにより充分な加速が得られると、そのブースターロケットは分離され、メイン燃料タンクによる燃料の供給を受けながら重力圏を離脱し、宇宙空間へと旅立つこととなります
●任務を終了して帰還の際には、機首を上げた状態で大気圏に突入、翼の大きさによる空気抵抗により速度が上り過ぎないように降下し、高度が下がると逆に翼による揚力により滑空しながら着陸します
●大気圏突入の際の摩擦による高温を防ぐために、下部には防熱タイル(通常の金属だと熱により溶けてしまう)が多数貼られ、 機体全体を守っています
●このシステムにより、機体は繰り返して使用することができ、ブースターロケットもパラシュートを装備しており、回収されて再利用が行われました
●「スペースシャトル」は、6機が作られ、1982年に宇宙へ初飛行、その後のアメリカの宇宙開発と研究に大きく寄与しました
・ 6機の中には1番機でありながら、滑空試験のみに使用された「エンタープライズ」も存在します
●また、「スペースシャトル」は、特にそのペイロードの大きさが特徴であり、7名の乗員と3.8t以上の荷物(到達高度によって変化する)を搭載することが可能で、これは従来のロケットや宇宙船の比ではなく、「国際宇宙ステーション」の建設の原動力ともなりました
●しかし、宇宙空間への到達と、地球への帰還は機体にとって過酷であり、「チャレンジャー」と「コロンビア」を事故で失い、安全を確保するために、帰還後は機体を分解して整備、調整、破損した防熱タイルの交換などが行われ、1回あたりの発射コストは膨大なものとなって行きます
●これは、元々コストを下げるために繰り返し使用することができるシステムを採用したことに逆行しており、2011年に「スペースシャトル」計画は終了し、全機が退役しました
●その後、NASAでは使い捨てのカプセル型の宇宙船を後継として計画、現在その開発が行なわれています【 「スペースシャトル w/ブースター」のキット内容について 】
●この「スペースシャトル」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●キットは、「スペースシャトル」をビックスケールで再現、発射時に使用されるメイン燃料タンクとブースターロケットも付属しており、宇宙開発の一時代を築いた同機の発射時の雄姿が、迫力のスケールとして蘇ります
●また、シャトルに搭載された衛星などの各種機材も付属しており、カーゴベイのドアは開閉可動式ですので、シャトル内部の構造も楽しむことができる内容となっています
●シャトル本体は飛行状態と、ランディングギアを降ろした着陸状態とを選択できます
●「スペースシャトル」はシャトル本体、メイン燃料タンク、ブースターロケットの3ブロックで構成されています
●シャトル本体は、胴体、翼、カーゴベイの3ブロックで構成されています
●シャトル胴体は、左右分割式で、コクピットの窓の内枠が表現されています
・ 前部のランディングギアの格納部分は別パーツで、そのディテールが表現されています
・ ランディングギアは降ろした状態と収納した状態とが選択できます
・ コクピット内部は1パーツで構成され、操縦席、操縦桿が別パーツです
・ 操縦パネルのディスプレイを再現したデカールが付属しています
・ コクピット、ドッキングハッチ、上部、カーゴベイの各窓がクリアーパーツで用意されています
・ カーゴベイの大型ドアは別パーツで、開閉可動式です
・ 後部の噴射ノズルは、各個のパーツ化されています
・ 尾翼は左右分割式です
●シャトルの翼は上下2分割式です
・ 翼の前部は、胴体パーツに一体成型されています
●シャトルのカーゴベイは、左右分割式で、前後の隔壁も再現されています
●メイン燃料タンクは、左右分割式で、先端部は別パーツとなっています
・ シャトル本体との結合部分、タンク自体の接合部、燃料供給パイプなどが別パーツ化されています
●ブースターロケットは、左右分割式で先端部は別パーツです
・ 下部のノズル部は3パーツで構成されています
●シャトルのカーゴベイに収納される各種機材が付属しています
・ エアロック(減圧室)装置
・ 宇宙実験室
・ 光学観測装置
・ 化学観測用衛星(太陽光パネル付き)
・ 通信衛星
●宇宙遊泳を行なう宇宙飛行士のフィギュアが2体付属しています
・ フィギュアは、2体共、両手を挙げたポーズとなっています
●展示用のスタンドが付属しています
・ メイン燃料タンク、ブースターロケットを装着して、立てた状態にディスプレイされます
・ 「NASA SPACESHUTTLE」のネーム付き
●説明書には、3種類のマーキング例が記載されており、それに基づく、星条旗マーク、NASA記号、NASA表示、USAマークなどを再現したデカールが付属しています
・ 各機の名前表示を再現したデカールが付属、「エンタープライズ」、「コロンビア」、「チャレンジャー」、「ディスカバリー」、「アトランティス」、「エンデバー」の全機分が含まれています
●全128パーツ
●完成時の全長 : 約80cm
●2011年 再販アイテム