アメリカ陸軍 1/4トン 4x4 トラック (スラットグリル)
「アメリカ陸軍 1/4トン 4x4 トラック (スラットグリル) (プラモデル) (ファインモールド 1/20 AFV プラスチックモデル組み立てキット No.82001 )」です
●「アメリカ陸軍 1/4トン 4×4トラック (スラットグリル)」を1/20スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●第2次世界大戦時における連合軍将兵の足となり、連合軍を勝利に導いた小型汎用トラック「ウィリス MB ジープ」を再現したキットで、スラットグリル式のフロント形状を持つ「初期型」が表現されています【 「ウィリス MB ジープ」について 】
●第2次世界大戦がヨーロッパで勃発すると、アメリカ陸軍は来るべき参戦を考慮し、各種兵器、車輌の開発を進めました
●アメリカ軍は、ドイツ軍の機動力による電撃戦の戦果に注目、機動力の高い小型の汎用偵察車の開発をメーカーに指示し、これは入札方式で行なわれました
●後に「ジープ」と呼ばれ、大量の車輌が戦線に投入されることになるこの車輌の当初の性能要求は、自重590kgの4輪駆動車で、開発の期間は1940年7月11日から9月23日という極めて短期間で、結局その入札に参加したのは「バンタム」社の一社だけでした
●自動車メーカーとして弱小の「バンタム」社は、社運を掛けて昼夜兼行で開発に取り組み、軍が要求した期間中に試作車を納入、ただし、試作車の車重は940kgと超過していました
●この試作車は、過酷なテストを繰り返しながら「バンタム」社によって手直しが行なわれ、結果的には軍が満足する好成績を発揮、この試作車を元とした先行量産型700両が「バンタム」社に発注されることとなりました
●しかし、大量生産車輌を、当時弱小メーカーであった「バンタム」社の一社に任せるには心許なく、軍は「ウィリス」社と「フォード」社に「バンタム」社の試作車の図面を渡し、各社独自の車輌の開発を行なうように命じています
●その結果、「バンタム」社の車輌「バンタム BRC」、「ウィリス」社の車輌「ウィリス MA」、「フォード」社の車輌「フォード GP」の3車輌が誕生し、それぞれが1500両生産され、アメリカ軍、そしてイギリス連邦軍やソ連軍に供与され、実際の戦場において使用されることになります
●この小型汎用車は、戦場での評価などから車種が統合されることになり、「ウィリス MA」をベースとして「フォード GP」のフロントグリルデザインを採用した「ウィリス MB」が誕生、本格的な量産型として決定され、生産設備の整った「ウィリス」社と「フォード」社での生産が開始されました
・ 「フォード」社が生産したタイプは「フォード GPW」と呼ばれ、外観上は「ウィリス MB」とほとんど変わりません
●「ウィリス MB」は当初、フロントグリル部は「フォード GP」譲りのスラットグリルを採用、このタイプは「初期型」と呼ばれ、25000台余りが生産されました
●後に、このフロントグリルはプレス式へと変更され、「ジープ」の代名詞とも言える有名な姿へと変化を遂げます
●「ウィリス MB」は、愛称として「ジープ」と呼ばれ、大戦中に64万両余りという膨大な量がつくられ、連合軍兵士の足として輸送、偵察、連絡、搬送などあらゆる任務をこなし、連合軍の勝利の一因を作ったとされています【 「アメリカ陸軍 1/4トン 4×4トラック (スラットグリル)」のキット内容ついて 】
●この「ウィリス MB ジープ」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●キットは、ファインモールド社が所有する実車を丹念にリサーチしてキット化、その特徴やディテール、全体のフォルムなどがビッグスケールキットとして表現された内容となっています
●キットは、ミツワ社製「U.S. ジープ・ウィリス MB / ブローニング M2 キャリバー50付」をベースに新規パーツを追加したものです
●「1/4トン 4×4トラック」のボディは、ボディ側面パネル、後面パネル、車内部分の4パーツで構成され、フロントグリル、ボンネット、メーターパネル部は別パーツとなっています
・ メーターパネル部の計器類はモールドで表現されていますが、計器部分を再現したデカールも付属しています
・ ハンドル、各種レバー類が別パーツにより再現
・ 後部の幌用の枠は3分割式です
・ 前照灯のガラス部分はクリアーパーツとなっています
●「1/4トン 4×4トラック」のフロントシールドは、成型色のフレーム部とクリアーパーツのウィンドー部で構成されています
・ ワイパーはフレーム部に一体成型され、電動式のタイプが再現
・ ライフルラックは上下2分割式です
●「1/4トン 4×4トラック」のシャーシのメインフレームは、後部バンパーを含めて一体成型されており、これにサスペンション、前後アススル、排気管などを取り付ける構成となっています
・ フロントバンパー部は別パーツです
・ リーフ式サスペンションにはショックアブソーバーが一体成型されています
・ フロントアクスルはステアリングが可動式となっています
●タイヤは左右分割式で、ハブキャップ部分が別パーツです
・ タイヤは回転可動式となっています
●エンジンルーム内部が再現されています
・ エンジン本体、冷却ファン、ファンベルト、キャブレター、ラジエター、バッテリーなどがパーツ化により細かく表現
●フロントウィンドー、前照灯のガラス部を再現するクリアーパーツが付属しています
●マーキングは、3種類の塗装例が説明書に記載されています
・ アメリカ陸軍 (ニューギニア戦線 / 1943年頃)
・ アメリカ陸軍 第12軍 第981技術整備大隊 (ルクセンブルク / 1945年1月)
・ イギリス陸軍 (北アフリカ / 1942年2月)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、部隊表記、車台番号などを再現したデカールが付属しています
●実車の解説と、ファインモールド社所有の「ウィリス MB ジープ」の「初期型」の細部写真が掲載されたカラーのリーフレットが付属しています
●2011年 一部新金型