海上自衛隊護衛艦 DE-262 あさひ / DE-263 はつひ (2隻入り) (エッチングパーツ付属)
「海上自衛隊護衛艦 DE-262 あさひ / DE-263 はつひ (2隻入り) (エッチングパーツ付属) (プラモデル) (ピットロード 1/700 スカイウェーブ J シリーズ No.SPJ-002 )」です
●1955(昭和32)年にアメリカより貸与され再就役した「カノン級護衛駆逐艦」「DE-168 アミック」と「DE-169 アサートン」の後身、海上自衛隊護衛艦「DE-262 あさひ」及び「DE-263 はつひ」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組み立てキット
●アメリカの戦時型護衛駆逐艦「カノン級」に、終始大きな改修を加える事なく運用された護衛艦「DE-262 あさひ」「DE-263 はつひ」をウォーターラインモデルで再現
●ピットロード社製「アメリカ海軍護衛駆逐艦 カノン級」のバリエーションキットとなっており、専用デカールと「海上自衛隊 DE-262 あさひ用 エッチングパーツ (PE-216)」2枚をセットしたスペシャルバージョンとなります【 「海上自衛隊 護衛艦 DE-262 あさひ・DE-263 はつひ」について 】
●海上自衛隊の護衛艦「DE-262 あさひ」「DE-263 はつひ」は、それぞれアメリカより供与された「カノン級護衛駆逐艦」「DE-168 アミック」と「DE-169 アサートン」の後身です
●「カノン級護衛駆逐艦」は、船団護衛を主目的として造られた戦時型駆逐艦で、116隻が計画され72隻が実際に竣工されました
●「カノン級護衛駆逐艦」には数型式のサブタイプが存在し、「DE-168 アミック」と「DE-169 アサートン」は船体が長く、主機はタービンまたはディーゼル機関の生産が追い付かなかったため、速度の低下を犠牲としてモーター推進の「ディーゼル・エレクトリック」エンジンを搭載したタイプでした
●戦後、1950年頃より退役を始めた「カノン級護衛駆逐艦」は、アメリカの友好国へ供与され、我が国の海上自衛隊にも日米艦艇貸与協定に基づく第3次貸与艦として1955(昭和30)年に2隻が供与されることになります
●護衛艦「DE-262 あさひ」と「DE-263 はつひ」は、当時唯一の電気推進艦として海上自衛隊に就役、横須賀地方隊に編入され、この2隻で「第6護衛隊」が新編されます
●その後、海上自衛隊では南極観測船「ふじ」と「しらせ」で電気推進方式が採用されますが、主要艦艇での搭載例は世界的にも少なく、護衛艦としては「DE-262 あさひ」と「DE-263 はつひ」が今日に至るまで唯一の電気推進式護衛艦となっています
●護衛艦「DE-262 あさひ」「DE-263 はつひ」は、露天艦橋にシールドなしの主砲、単楼式の棒マストといった旧態然とした装備のまま就役し、目立った改装もされないまま全就役期間を過ごすことになります
●「DE : destroyer escort」へと区分され、海上自衛隊では主に沿岸用警護に用いられた「DE-262 あさひ」「DE-263 はつひ」は、就役当時の状況を考えると装備の面では妥当なものであったと考えられますが、戦時急造艦であったがゆえに建造バランスが悪く、復元性の不足や居住性の劣悪さが常につきまとっていました
●「DE-262 あさひ」「DE-263 はつひ」は、海上自衛隊に就役した後、秀逸な運用でもってこれらの問題に折り合いをつけ、他国に比して良好な運用を続け、1975(昭和50)年に両艦揃って退役、アメリカに返還されて、アメリカ海軍からの貸与艦艇は全て姿を消す事となります
●1978(昭和53)年、「DE-262 あさひ」「DE-263 はつひ」はフィリピン海軍へと供与、それぞれ「ダトゥ・シラチュナ」「ラジャー・フマボン」として第3の人生を歩む事となります
●この2艦はフィリピン海軍の主力艦として約10年間の現役ののち退役しますが、「DE-263 はつひ」の後身「ラジャー・フマボン」はその後再就役、2009年には「バリカタン 2009」演習に参加しています
●フィリピン海軍では、2011年3月にアメリカより譲渡された「ハミルトン級カッター WHEC-715 ハミルトン」の乗員慣熟の終了次第、「ラジャー・フマボン」は今度こそ退役すると言われていますが、2011年現在、艦齢68年となる「ラジャー・フマボン(旧:DE-263 はつひ)」は、平均寿命25年と言われる駆逐艦の中で驚異的な艦齢を誇り、加えて「戦時急造艦」であった事を考えればこの長期間に渡る艦齢は奇跡の範疇に入ると言えるでしょう
●この「奇跡」の裏に、海上自衛隊の際立って優秀な艦艇運営があり、「DE-262 あさひ」「E-263 はつひ」としての20年間、いかに大切に扱われたかが窺い知ることができます
【 「海上自衛隊護衛艦 DE-262 あさひ / DE-263 はつひ (2隻入り) (細密化用エッチングパーツ付属)」の製品内容について 】
●この海上自衛隊護衛艦「DE-262 あさひ」「DE-263 はつひ」を再現
●ピットロード社製「アメリカ海軍護衛駆逐艦 カノン級」に、「海上自衛隊 DE-262 あさひ用 エッチングパーツ (PE-216)」を2枚をセットしたスペシャルバージョンとなっています
●艦体喫水線までが再現されたウォーターラインモデル
●「DE-262 あさひ」「DE-263 はつひ」は次の2つの状態を中心に製作することが可能
・ 1桁のハルナンバーからなる「護衛隊表記」を有し、煙突の3本の白線とマスト上に「SLレーダー」「SAレーダー」を有する第2次世界大戦中の「カノン級護衛駆逐艦」そのままの貸与直後の姿
・ 1桁の「護衛隊表記」と煙突の3本の白線が廃止され、現在に通じる3桁のハルナンバーとなった1957(昭和32)年の姿
・ 加えて1962(昭和37)年、マスト上の「SLレーダー」「SAレーダー」を「OPS-16 対水上レーダー」に換えた最終時までの姿も再現できますが、キットには「OPS-16 対水上レーダー」は付属しておりませんので「E-15 海上自衛隊艦船装備セット(初期艦艇用)」に同梱のパーツをご利用ください
●「護衛艦あさひ型」は、船体と艦橋構造物及び装備品のパーツで構成されています
・ 船体部は一体成型のパーツで構成され、喫水線部分までが再現されています
・ アメリカ製戦時急造型駆逐艦のフラットな舷側が再現されています
・ ウォーターラインモデルに欠かせない船体下を塞ぐ平らな船底パーツが付属しています
●上甲板は船体と一体のパーツで構成されています
●上甲板上の構築物となる「艦橋部」「マスト」「砲」「煙突部」「後部構造物」などを個別にブロック化して構成、それぞれを甲板上に取り付けて完成させます
「護衛艦あさひ型」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています
●艦橋
・ 艦橋は露天艦橋とキャンバス天蓋付きの2種類をセット
・ 艦橋部は、階層ごとに別パーツ化され、これに壁面を組み合わせる形で再現されています
・ 艦橋上に装備される「Mk.26 レーダー」と測距儀、探照灯はそれぞれ別パーツで構成されます
●マスト
・ マストは単檣型、マスト頂部の「SLレーダー」「SAレーダー」は別パーツとなっています
・ 1962(昭和37)年以降、最終状態までの装備となる「OPS-16 対水上レーダー」は付属しておりませんので「E-15 海上自衛隊艦船装備セット(初期艦艇用)」に同梱のパーツをご利用ください
●煙突
・ 煙突は左右部品とファンネルキャップを組み合わせる形で構成されています
・ 煙突本体の後部に付く補助煙突がモールドされています
●探照灯台座、及び探照灯は別パーツで構成
●主砲塔部「38口径 3インチ単装砲 Mk.22」 ×3
・ 砲塔は床部と砲身の分割式で構成されています
●「ヘッジホッグ Mk.10 対潜弾発射機」 ×1
・ 発射機本体とカバーの分割式となっています
●「40ミリ連装機関銃」 ×3
・ 機銃銃身とマウントの分割式となっています
●「20ミリ連装機関銃」 ×8
・ 機銃銃身と架台の分割式となっています
●「爆雷投射機(K砲)」 ×8
・ 本体と別パーツで構成
●「MK.26 レーダー」 ×1
・ 艦橋最後尾に搭載
●「MK.51 方位盤」 ×3
・ 煙突後部のプラットフォームに装備し、方位盤本体とプラットフォームは別パーツで構成されています
●「爆雷装填台」 ×2
・ 本体と別パーツで構成
●26フィート ホエールボート及び救命浮器
・ 全就役期間を通じてホエールボート ×1、救命浮器 ×4となります
●艦首及び艦尾旗竿
など
●「DE-262 あさひ」「DE-263 はつひ」に対応した「海上自衛隊 護衛艦 DE-262 あさひ型 用エッチングパーツ」が2枚付属
エッチングパーツの内容は
・ 艦橋窓
・ 探照灯架台手摺
・ ブルワーク(右舷/左舷)
・ SAレーダー アレイ
・ SLレーダー フラット
・ 艦首旗竿
・ 艦尾旗竿
・ ヘッジホッグ覆
・ K砲 ×8
・ 爆雷投下軌条 ×2
・ マスト 本体/基部/フラット/梯子
・ ファンネルキャップ
・ ハッチ ×2
・ ボートダビット
などが再現されています
・ このエッチングパーツは基本的に1961年時までの対応となっており、「最終時」ではメインマストトップの「OPS-16 対水上レーダー」など、対応していない部分があります
・ 一部のエッチングパーツは、本来のディティールを削り取った後に交換する形で取り付けます
・ デリケートな作業となりますので必要なモールドの損傷に気をつけて作業してください
●デカールは「DE-262 あさひ」「DE-263 はつひ」の2隻分(2枚)が付属
・ 艦首・艦尾の「日章旗」「海軍旗」、艦名、ハルナンバー、昭和44年まで採用されていた船体側面の大判の艦名表記、煙突部白線が付属
●2011年 スポット生産品