イギリス 17/25ポンド (76.2mm) 対戦車砲 PHEASANT(キジ)
「イギリス 17/25ポンド (76.2mm) 対戦車砲 PHEASANT(キジ) (プラモデル) (ブロンコモデル 1/35 AFVモデル No.CB35071 )」です
●「イギリス 17/25ポンド (76.2mm) 対戦車砲 PHEASANT (キジ)」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●第2次世界大戦時におけるイギリス軍最強の対戦車砲「17ポンド対戦車砲」を再現したキットで、暫定的に「25ポンド砲」用の砲架を装備したタイプが表現されています
●キットは、同社「イギリス 17ポンド (76.2mm) Mk.1 対戦車砲」のバリエーションキットで、砲架部分を新規に追加した内容となっています
●イギリス軍の大戦初期における主力の対戦車砲は「2ポンド対戦車砲(口径40mm)」で、この砲はドイツ戦車に対して非力さが目立った為に、代わって「6ポンド対戦車砲(口径57mm)」が配備されるようになります
●ただし、将来的には、この「6ポンド対戦車砲」を以てしても、撃破出来ない敵戦車が登場することが予想され、より大型の対戦車砲を開発することが1941年から進められました
●その結果、1942年8月に完成したのが「17ポンド対戦車砲(口径76.2mm)」です
●この「17ポンド対戦車砲」は、口径の割には高い貫通能力を誇りました
●また、高い威力を発揮する為に高性能の砲弾も開発され、「APCBC(被帽式高速徹甲弾)」では1000mの距離で140mm厚の装甲板、更には1944年の夏頃に登場した「APDS(装弾筒付き徹甲弾)」においては、同距離にて195mm厚の装甲板を貫通する能力を誇り、ドイツ軍の「88mm対戦車砲」(71口径型)に匹敵する程の高い貫通能力を示しました
●この「17ポンド対戦車砲」の威力は、ドイツ戦車の最大の脅威であり、「タイガー戦車」や「パンター戦車」でも、有効射程内でダメージを与えることが可能で、同砲を搭載した「ファイアフライ」などは、ドイツ軍側の最優先撃破目標として恐れられました
●しかし、当初は砲架の製造が間に合わず、ドイツ軍の「タイガー1」の出現により強力な火砲が必要となり、急遽「25ポンド砲」の砲架に搭載した暫定型が100門製造されました
●この砲は、「17ポンド砲 Mk.2」とも言われ、風雲急を告げるチュニジア戦に投入されています
・ この砲は、砲架の関係で砲身前部にカウンターウェイトが取り付けられているのが特徴です
●その後、1943年からは17ポンド砲専用の砲架が完成し連合軍最大の威力を持つ対戦車砲として活躍しました
●この「17ポンド対戦車砲 25ポンド砲架型」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●チュニジアにおいて最大の貫通能力を誇った同砲を、ブロンコモデルの持つ繊細な表現力で再現したキットです
●キットのパーツは繊細且つシャープ、成型の関係で省略されたボルト等は、ランナー部分にモールドされたボルトパーツを移植することでディテールを再現するようになっています
●また、細かな部分を表現する為にエッチングパーツが付属、更に精密感を高める工夫がされています
●キットは、リベット接合タイプの砲架と、溶接タイプの砲架とが用意されており、選択して作製することができます
●旋回台座の上に砲を載せた射撃状態と、旋回台座を砲脚部に収納した牽引状態とを選択可能です
●「17ポンド砲」の砲身部は一体成型で、砲口が開口処理されたマズルブレーキを取り付ける構成となっています
・ カウンターウェイトは上下分割式です
●砲尾は左右分割式、閉鎖機は可動式として組むことが可能です
・ 砲と揺架とは可動式、射撃状態、牽引状態に合わせて砲の位置を変化するようになっています
●「25ポンド砲」用の砲架は、中央部と左右側面部との3ブロックで構成されています
・ リベット接合の砲架と、溶接式の砲架とを選択できます
・ 照準器は細かなパーツ分割により、そのディテールを表現
・ 照準器の対物レンズ部が開口処理されています
・ 成型の関係で省略されたボルト類は、ランナー上にモールドされたボルトを取り付ける方式となっています
・ 砲の操作ハンドルは、ハンドル本体と把手とに分割成型されています
●防盾パーツは薄く、シャープに仕上げられています
・ 表面と裏面のディテールが表現されており、押し出しピン跡も存在しません
・ 牽引用のロープを再現するナイロン製の紐が付属、アイの部分はプラパーツが用意されています
●砲脚部は3分割式のパーツ構成、火砲のキットに有りがちな砲脚のパーティングラインや接合部の処理がほとんど必要無いように考えられた分割となっています
・ 砲脚部の細かなリベットが彫刻されています
・ 砲脚に付く工具箱は、各パネルを貼り合せる箱組み方式で、ロープ製の持ち手もプラパーツで再現されています
●タイヤは、トレッドパターン部、左右ゴム部、ホイール部の4分割式となっています
・ タイヤはプラパーツで、スライド式金型により複雑で細かなトレッドパターンが再現されています
・ タイヤは回転が可能なように組み立てることができます
●旋回台座は一体成型となっており、内側のフックは別パーツです
・ 旋回台座を接続する支柱は射撃状態と輸送状態の2種類が用意され、再現する状態により選択して使用します
●フック、留め具などを再現したエッチングパーツが付属しています
●砲弾などのアクセサリーパーツが付属
・ APC弾 ×2
・ HE/T弾 ×2
・ APCBC弾 ×2
・ APDS弾 ×2
・ 木製砲弾箱(2種) ×各1
・ 金属製砲弾ケース(2種) ×各1
●塗装は、2種類の塗装例が説明書に記載されています
●砲弾や砲弾ケースの弾薬表示などを再現したデカールが付属しています
●2011年 一部新金型