ソビエト軍 BTR-50PK 水陸両用兵員輸送車
「ソビエト軍 BTR-50PK 水陸両用兵員輸送車 （プラモデル） (トランペッター 1/35 AFVシリーズ No.01582 )」です
●1950年代に開発されたソ連軍の「装軌式兵員輸送車 BTR-50」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット、密閉式の車体を持つ「BTR-50PK」が表現されています
●大戦時の「JSU-152」に似たフォルムを持つ独特な形状の「BTR-50PK」を再現、兵員輸送車ながら戦車並みの迫力を持つ姿が表現されています【 装軌式兵員輸送車「BTR-50PK」について 】
●第2次世界大戦時、ソ連軍はアメリカから大量に「M3ハーフトラック」系列の装甲兵員輸送車を供与されましたが、膨大な兵員の輸送には不足し、戦車に跨乗させる「タンクデサント」という方法を取り入れました
・ しかしながら、この「タンクデサント」は、戦車の被弾時に受ける兵員の損害が大きく、数多くの死傷者を出してしまう結果となります
・ 大戦後期のソ連軍の勝利時期においても兵員の損失は深刻化しており、戦争の勝利によって表面化はされませんでしたが、この損害は戦後のソ連軍の車輌開発に重大に影響しています
●戦後、歩兵部隊の機械化に取り組んだソ連軍は国産初の兵員輸送車として「BTR-152」を開発します
●この「BTR-152」は「M3ハーフトラック」のデザインを踏襲しながらも、ハーフトラック式ではなく装輪式へと変更をしています
●この一方で、ソ連軍では不整地踏破能力の高い装軌式の兵員輸送車の開発も行っており、1954年には「BTR-50」が制式化されます
●「BTR-50」は、オープントップ式の兵員輸送車で、装軌式ながらも浮航機能を持っているのが特徴です
●この浮航機能は、車体側面の浮き袋を膨らませて浮力を得るという特殊な方法によるもので、ハイドロジェットにより水上での推進力を発揮しました
●「BTR-50PK」は、「BTR-50」の車体上部を密閉式としたタイプです
●この「BTR-50」は、ソ連軍はもとより、ワルシャワ条約軍や中国などの共産圏国に広く輸出され、一部の国では自国生産も行なわれました
●ただし、機械化部隊の中核車輌としてこの装軌式の「BTR-50」を装備するには、生産コストと整備の点から負担が大きく、「BTR-50」の装備状況は一部の部隊へと限定され、多くは装輪式の装甲兵員輸送車である「BTR-60」を使用しました
●また、「BTR-50」の後継車輌として「BMP-1」が1966年に制式化、この車輌は歩兵戦闘車という新しいカテゴリーの革新的車輌で、この「BMP-1」と「BTR-60」の両系列車輌がソ連軍の主力兵員輸送車として使用されて行きます【 「ソビエト軍 BTR-50PK 水陸両用兵員輸送車」のキット内容について 】
●この「BTR-50PK」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●キットは、「BTR-50PK」をシャープに再現、複雑な形状の車体は一体成型により再現され、構成するパーツ数は220余りと、最近のニューキットと比べて控えめであり、その姿を比較的気軽に再現することができる内容となっています
●「BTR-50PK」の車体は、上部と下部の2ブロックで構成されています
●車体上部は、兵員室後部及び点検ハッチを除いて一体成型されています
・ 繊細な溶接跡がモールド表現されています
・ 吸気口のスリット部は別パーツにて再現
・ 車長キューポラ、ハッチは別パーツで、ハッチは開閉状態が選択できます
・ エンジングリルのメッシュ部を再現するエッチングパーツが付属しています
・ 操縦手ハッチ、兵員室ハッチは別パーツで開閉状態が選択可能です
・ 前照灯のライトガードはエッチングパーツとなっており、形状を作る治具が用意されています
・ 前部のトリムベーンは別パーツです
●フェンダーは、本体と前後のマッドフラップとの3分割式です
・ フェンダー支持架は別パーツとなっています
●車体下部は、バスタブ式に一体成型されています
・ サスペンションアームは別パーツとなっています
・ 転輪は左右2分割式で、微妙なプレス成型パターンが表現されています
・ 履帯は、接着及び塗装が可能な素材によるベルト式履帯が付属しています
・ 車体内部にはハイドロジャット用の配管がパーツ化
・ ハイドロジェットの排出口の蓋は別パーツで、開閉状態が選択できます
●エンジングリルのメッシュ、ライトガードなどを再現するエッチングパーツが付属しています
●マーキングは、2種類の塗装例が説明書に記載され、マーキング指示に基づく、国籍マーク、車体番号などを再現したデカールが付属しています
●完成全長：約204mm
●完成全幅：約90mm
●2011年 完全新金型
