アメリカ M5 3インチ砲 M6砲架型
「アメリカ M5 3インチ砲 M6砲架型 (プラモデル) (AFV CLUB 1/35 AFV シリーズ No.AF35181 )」です
●「アメリカ M5 3インチ砲 M6砲架型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●第2次世界大戦後期におけるアメリカ軍の対戦車砲である「M5 76.2mm対戦車砲」を再現したキットで、防盾が鋭角形となった「M6 砲架」を装備したタイプが表現されています
●AFV CLUB社の設計による、高いディテール再現力と成型技術により「M5 76.2mm対戦車砲」の持つメカニカルな構造と細部を表現、スライド式金型を多用し、火砲特有の複雑な形状の構造物を、極力実物通りに再現した内容となっています【 「M5 76.2mm対戦車砲」について 】
●第1次世界大戦において外国の火砲を使用して戦ったアメリカ軍は、その後の火砲の開発は低調で、第2次世界大戦の開始時には、対戦車砲に関してはドイツ軍の「37mm対戦車砲 Pak35/36」を参考にした「M3 37mm対戦車砲」を保有している程度でした
●その後継としてはイギリスの「6ポンド 対戦車砲」を逆レンドリースして「M1 57mm対戦車砲」として制式量産化、次いでより強力な威力を持つ砲を早く持つために既存の部品を組み合わせる方法が採られました
●これにより完成したのが「M5 76.2mm対戦車砲」で、砲身は「3インチ(76.2mm)高射砲」、砲尾、駐退装置、砲架などは「105mm榴弾砲」のパーツが流用されていました
●同砲は、急造兵器のために対戦車砲としては重量が重いのが欠点でしたが、900mの距離において96mmの装甲板を貫通できる能力を持ち、砲の威力は高いものを持っていました
●しかし、「105mm榴弾砲」の砲架の防盾は、後方で活動する砲兵部隊用として平面的でシルエットが大きく、前線に展開する対戦車砲には相応しくないものでした
●そこで、防盾形状を鋭角的なデザインに変更した「M6 砲架」が採用され、以後はこのタイプが使用されることとなりました
●「M5 76.2mm対戦車砲」は、戦車駆逐部隊の主力対戦車砲として配備され、1943年10月のイタリア戦から実戦に投入されて活躍、その後、終戦まで使用されます
●また、同砲は自走砲化も進められ、「M4A2」中戦車の車体をベースにした「M10 対戦車自走砲」が作られています【 「M5 3インチ砲 M6砲架型」のキット内容について 】
●この「M5 76.2mm対戦車砲 M6砲架型」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●キットは、同社「アメリカ M5 3インチ砲 (M1砲架型)」をベースにしたバリエーションキットで、「M6 砲架」用の防盾パーツなどを追加した内容となっています
●砲は、砲脚を開いた射撃状態と、砲脚を閉じた牽引状態とを選択することができます
●「M5 76.2mm対戦車砲」の砲身は金属製の挽き物パーツとなっており、砲口が開口処理されています
・ 砲尾の主要部は2パーツで構成され、閉鎖器は開閉状態が選択できます
・ 砲身部には、牽引時に装着される尾灯パーツが用意されています
・ 砲身は上下方向に可動できます
●砲身上部には、「M2重機関銃」を装備した状態とすることが可能です
・ 「M2重機関銃」の銃口はスライド式金型により開口処理されています
●防盾部は、各パネルを貼り合せる方式で、その複雑な形状が表現されています
・ 実物をイメージすることができるよう、厚みを押さえた薄いパーツで再現
●揺架部は一体成型となっており、スライド式金型によりその薄さが再現されています
・ 照準器は細分化されたパーツ構成で、その複雑な作りを再現
・ 砲架は左右に旋回可能です
●駐退器のスプリングはプラパーツで、砲の動きに合わせて実物通りの動きとスプリングの収縮とが再現できます
●砲脚は上下2分割となっており、これにスキッド部分とクリーニングロッド、標定棒などの装備品を装着させるパーツ構成となっています
●砲架のタイヤはホイールとゴムの部分をそれぞれ別パーツで構成、ゴムの部分はラバー製となっており、トレッドパターンも再現されてい
ます
・ タイヤはポリキャップによる接合で、完成後も可動させる事ができます
●銘板と各部に取り付けるチェーンなどを再現するエッチングパーツが付属しています
●2011年 一部新金型