ドイツ ネガー 魚雷型 特殊潜航艇
「ドイツ ネガー 魚雷型 特殊潜航艇 (プラモデル) (ミクロミル 1/35 艦船モデル No.AVM3501 )」です
●「ドイツ ネガー 魚雷型 特殊潜航艇」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●第2次世界大戦後期におけるドイツ海軍の特殊潜航艇「ネガー」を再現したキットです【 「特殊潜航艇 ネガー」について 】
●第2次世界大戦の前中期において、ドイツ海軍は「Uボート」や「仮装巡洋艦」などによる通商破壊作戦を重視した結果、特殊作戦はほとんど行なわれませんでした
●しかし、イタリア海軍の特殊潜航艇による戦果や、イギリス海軍の小型特殊潜航艇によるドイツ戦艦「テルピッツ」への攻撃などに触発されます
●また、大戦も後期となると、連合軍は優れた電子装備の開発や航空機の運用、護衛艦を大量に投入し、「Uボート」の戦果は急速に減少、損害ばかりが多くなって行きました
●このことから、ドイツ海軍は小型の特殊潜航艇の開発を開始、前述のイタリア軍の特殊潜航艇や、捕獲したイギリス軍の特殊潜航艇が参考にされました
●最初に開発されたのが「ネガー(黒人)」と呼ばれる特殊潜航艇で、魚雷を改造して先端部に操縦室を設置、下部に魚雷を装備する方式となっています
●この「ネガー」は、完全に潜航することはなく、操縦室の上部に付けられたアクリル製のキャノピーを水面に出し、この中から外側を視察することで操縦が行なわれました
●操縦室内には酸素を供給するシステムは装備しておらず、乗員は酸素マスクを装着する方式でした
●ドイツ海軍は、この特殊潜航艇を中心に攻撃作戦を行なう「K戦隊」を編成、この戦隊には多数の志願兵が集まり、徹底した訓練が行なわれます
●「K戦隊」の最初の任務は、イタリアのアンツィオに上陸した連合軍の船団を攻撃、この作戦には50隻の「ネガー」が投入されましたが、故障や地上からの発進の事故などにより脱落する艇が続出、戦果は微々たるものでした
●続いて、ノルマンディに上陸した連合軍に対して「ネガー」による攻撃が行なわれましたが、損害ばかりが多く、戦果は少ないものでした
●これは、運用方法や連合軍側の厚い防御網によるものの他に、「ネガー」自体にも問題がありました
●「ネガー」によるキャノピーでの航行方式では、波が少しでも高くなると方向を見失ってしまい、そのキャノピーは光を反射し易く、その存在を知らしめてしまうことにもなりました
・ 逆に、キャノピー状の物体を海面に撒いて、連合軍側に混乱を与えています
●このことから、「ネガー」は200隻の生産に止まり、改良型である「マルダー」や、潜航式の「ビーバー」「ゼーフント」が登場、絶望的な戦局の中、これらの特殊潜航艇は一定の戦果を挙げることに成功し、「ネガー」はそれらの艇の開発に貴重な参考となったのです【 「ドイツ ネガー 魚雷型 特殊潜航艇」のキット内容について 】
●この特殊潜航艇「ネガー」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●「ネガー」本体は、艇本体と魚雷、前後連結部の4ブロックで構成されています
●艇本体は左右分割式で、操縦室部分は別パーツとなっています
・ 表面部には細かなディテールが彫刻されています
・ 操縦室部分は左右分割式で、操縦席がパーツ化されています
・ 操縦室上部のキャノピーはクリアーパーツです
・ 後部の安定翼、スクリューが別パーツにて再現
・ 上部の吊下げフック、前部の方向指針などがパーツ化
●魚雷は左右分割式で、先端部は別パーツとなっています
・ 表面部には細かなディテールが彫刻されています
・ 先端部は左右分割式です
・ 後部の安定翼、スクリューが別パーツにて再現
●接続部は、エッチングパーツとなっており、各4パーツで構成されています
●展示用のスタンドが付属しています
●キャノピーを再現するクリアーパーツ、連結部、方向指針などを再現するエッチングパーツが付属しています
●マーキングは、3種類の塗装例が説明書に記載されています
・ ヒトラー青年団向けの宣伝仕様 (ベルリン / 1944年末)
・ アンツィオ攻撃時 (イタリア / 1944年4月)
・ K戦隊
●説明書のマーキング指示に基づく、国籍マーク、部隊記号などを再現したデカールが付属しています
●MicroMirブランド : MM35-001
●2011年 完全新金型