ドイツ軍 Sd.kfz.8 DB10 12t 装甲兵員輸送車
「ドイツ軍 Sd.kfz.8 DB10 12t 装甲兵員輸送車 (プラモデル) (トランペッター 1/35 AFVシリーズ No.01584 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の重牽引車「Sd.kfz.8 12tハーフトラック」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット、その装甲牽引車型が表現されています
●ドイツ的なデザインにより装甲化された「Sd.kfz.8」を再現、「Sd.kfz.251」に準じたフォルムながら大型の12tハーフトラックをベースとした迫力在る姿が表現された内容となっています【 「Sd.kfz.8 12tハーフトラック」について 】
●ドイツ軍は1934年の再軍備化にあたり、電撃戦という機動力を重視した作戦で、短期に戦争を終結させるという戦略を掲げ、それに沿った兵器開発を行いました
●砲兵は、従来の馬曳き方式から機動力を重視して機械化が進められ、牽引用車輌として装軌式よりもコストが低く、牽引能力も装軌式に匹敵する半装軌式(ハーフトラック)が採用されました
●この半装軌式牽引車輌は、牽引する火砲の重量によってクラス分けが行なわれ、「1t」、「3t」、「5t」、「8t」、「12t」、「18t」という6種類のハーフトラックが開発、生産されます
・ このようなハーフトラックは共通化したデザインで開発が行なわれ、外観上はどれも似たものとなっています
●「12t ハーフトラック」は、軍もしくは軍団直轄の砲兵部隊が使用する「150mmカノン砲 K18」、「170mmカノン砲 K18」、「210mm臼砲 Mrs18」などの重砲を牽引する目的を持っていました
●この「12tハーフトラック」は、数々の改良を施されながら量産化が図られ、試作型である「DB5」、最初の量産型である「DB7」を経て、1938年には転輪数が増やされた「DB8」、エンジンが強化された「DB9」、そして1939年には「DB10」となり、この「DB10」がその後の生産車輌で、同車の大多数を占めています
・ 「DB9」は前輪のホイールがスポーク式なのに対し、「DB10」ではドラム式(開口部が無し)となっています
●「12tハーフトラック」は、1944年までに4000両が生産、重砲部隊の機動力を支え、各戦線において活躍しました
●この「12tハーフトラック」の派生型として、「88mm高射砲」を搭載した自走砲型が10両生産、そして装甲牽引車型が極少数作られています
・ この装甲牽引車型は、1両が現存しており、レストアされて可動状態となっています
・ キットの日本名では装甲兵員輸送車と表記されていますが、牽引能力と車格の大きさの割りに「Sd.kfz.251」と変わらない兵員搭載能力から装甲牽引車と判断しています【 「ドイツ軍 Sdkfz.8 DB10 12t 装甲兵員輸送車」のキット内容について 】
●この「Sd.kfz.8 12tハーフトラック」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●キットは、「12tハーフトラック」の装甲牽引型をシャープに再現、大型の車体と、それに伴った大型の足周りに、装甲化されたボディを持つ迫力在る姿が表現されています
●「Sd.kfz.8 12tハーフトラック」は、シャーシ、車体上部、車体下部、後部パネル部の4ブロックで構成されています
●シャーシのメインフレームは、縦方向の躯体と、横方向の躯体とを組み合わせる方式となっています
・ サスペンションアームは別パーツです
・ 前輪の操行装置は細分化されたパーツ構成となっています
・ 起動輪は2種類が付属し、選択して使用します
・ 起動輪の中央部分の滑り止めはエッチングパーツにて再現
●前輪はホイール部とゴムの部分とに分割されています
・ ゴムの部分はラバー製で、複雑なトレッドパターンが表現されています
・ ゴムの部分は、トレッドパターンが異なる2種類のタイプが付属し、選択して使用します
●履帯は、1枚ずつが分割されたプラパーツによる連結可動式履帯が付属しています
・ 履帯パーツは、1枚ずつが上下分割式となっています
●エンジン部も再現され、細分化されたパーツ構成により、細部まで表現されています
●車体下部はバスタブ式に一体成型されています
・ 側面のドアは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 左右のフェンダーは、各1パーツで構成されています
・ フェンダー支持架はエッチングパーツにて再現
・ 側面の雑具箱は、箱本体と蓋とで構成されています
●車体内部も再現されています
・ 兵員室は、ベンチ式シート、雑具箱、後部の収納庫を再現
・ 操縦席部分は、メーターパネル、各種レバー、ペダル類がパーツ化
・ 車内の装備品として消火器、マガジンポーチ、ガスマスクケース
●車体上部は、一体成型となっています
・ 上部の開口部に向かって薄く成型されており、装甲板の薄さが表現されています
・ エンジン点検ハッチ、クラッペ、上部ハッチ、側面の視察ハッチは別パーツです
・ 前部のフロントグリル部は1パーツで構成されています
・ 特徴的な横向きの車幅ポールがパーツ化
・ 車体上部の前後に装備される「MG42機関銃」が付属しており、スライド式金型により上部の放熱口が再現されています
●後部パネルは1パーツで構成され、乗降ハッチ、収納庫のハッチは別パーツとなっています
●フェンダー支持架、起動輪の滑り止め、フックなどを再現するエッチングパーツが付属しています
●マーキングは、ドイツ空軍の1種類の塗装例が説明書に記載されており、マーキング指示に基づくナンバープレートなどを再現したデカールが付属しています
●全長 : 215mm
●全幅 : 72mm
●全700パーツ
●2011年 完全新金型