3号戦車 L型 後期型 (Pz.Kpfw.3 Ausf.L)
「3号戦車 L型 後期型 (Pz.Kpfw.3 Ausf.L) (プラモデル) (ドラゴン 1/72 ARMOR PRO (アーマープロ) No.7385 )」です
●「3号戦車 L型 後期型 (Pz.Kpfw.3 Ausf.L)」です
●第2次世界大戦中期におけるドイツ軍の主力戦車「3号戦車L型」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット【 「Sd.Kfz.141 3号戦車L型」について 】
●ドイツ軍は、第1次大戦の休戦条約「ベルサイユ条約」により、戦車の保有を認められなくなりましたが、「ヒットラー」政権による条約破棄の再軍備化により戦車の開発計画が建てられます
●そこで考えられたのが4つの車種で、「1号戦車」は訓練用、「2号戦車」は偵察及び主力戦車の補助、「3号戦車」は主力戦車、「4号戦車」は支援用の戦車と体系的に区別されました
●「3号戦車」は、主力戦車として戦車部隊の骨幹となる車両として開発、生産が進められ、当初は「37mm戦車砲」を装備していました
●しかし、この「37mm戦車砲」は、敵戦車に対して充分な装甲貫通能力を持っておらず、歩兵の支援にも火力不足は明らかであったために、初めから「50mm戦車砲」への換装が予定されていました
●ところが、「50mm戦車砲」の開発が遅れ、やむなく「37mm戦車砲」の搭載が続けられ、結果的に「50mm戦車砲」が搭載されたのは「G型」からとなりました
・ その前のタイプである「F型」は「50mm戦車砲」が本格生産され始めると、同砲に換装されました
●この「50mm戦車砲」は「42口径」の砲身長を持っていましたが、独ソ戦が開始されて「T-34」などの新鋭のソ連戦車に対しては火力不足が目立つようになります
●このため、より装甲貫通能力の高い「60口径50mm戦車砲」が開発され、これを搭載したのが「3号戦車L型」です
・ 「60口径50mm戦車砲」を最初に搭載したのは「J型」の途中からとなります
・ 実は、「ヒットラー」は当初からこの「60口径50mm戦車砲」を「3号戦車」に搭載することを指示していましたが、砲の実用化に手間取り、結局「J型」「L型」からとなってしまいました
●「3号戦車L型」は、大戦中期におけるドイツ軍の主力戦車として活躍、1942年夏の「ブラウ作戦」、1943年初頭の「ハリコフ攻防戦」、そして北アフリカ戦線後期などにおいてドイツ戦車隊の中心的存在となりました
●この「3号戦車」の活躍は、ドイツ軍のピーク時の戦いとも考えられ、1943年夏の「クルスク戦」(この際は、防御力強化タイプの「3号戦車M型」が主力となる)を契機に、主力戦車という立場は「4号戦車」に取って代わられるようになります【 「3号戦車 L型 後期型 (Pz.Kpfw.3 Ausf.L)」のキット内容について 】
●この「3号戦車L型」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●ドラゴン社のディテール表現力によって「3号戦車L型」を再現、ミニスケールらしい少ないパーツ構成により、その姿を気軽に楽しむことができる内容となっています
●キットは、ドラゴン社製「3号戦車 N型 「ドイツアフリカ軍団」」のバリエーションキットで、砲身パーツを新規に追加した内容となっています
●「3号戦車L型」は、砲塔、車体上部、車体下部、左右フェンダーの5ブロックで構成されています
●砲身は一体成型され、スライド式金型により砲口が開口処理されています
●防盾は、防盾部、追加装甲部、砲身基部で構成されています
・ 追加装甲板は、中空装甲部も含めて1パーツにて再現
・ 同軸機銃は別パーツで、銃口部分が開口処理済みとなっています
・ 防盾は上下可動式です
●砲塔は上下分割式で、これに前面パネルを取り付ける構成となっています
・ 側面のハッチは、砲塔上部パーツにモールドされています
・ 車長キューポラは1パーツで構成
・ 車長ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ スモークディスチャージャーを再現するパーツが付属し、装着の有無を選択できます
・ 後部のゲベックカステンは2分割式です
●車体上部は、内側となる基本躯体に、各パネルを貼り合わせる方式となっています
・ 前部の追加装甲部分は別パーツです
・ エンジングリルのメッシュを再現するエッチングパーツが付属しています
・ 牽引ワイヤーは、車体上部パーツにモールドにて再現
●車体下部は、バスタブ式に一体成型されています
・ サスペンションアームは、車体にモールドされています
・ ショックアブソーバーは別パーツです
・ 排気管は側面の牽引フックを含めて別パーツとなっています
・ 側面のハッチは別パーツです
・ 各転輪類は左右分割式、上部転輪は各1パーツで構成
・ 履帯は、接着及び塗装が可能な素材によるベルト式履帯が付属しています
●フェンダーは、右フェンダー後部を除き、各1パーツで構成されています
・ 車載工具類はフェンダー上にモールドにて再現
・ ノテックライト、ジャッキ、ジャッキ台、尾灯、車間表示灯、工具箱は別パーツです
・ アンテナケースは、アンテナ基部を含めて1パーツで再現されています
●エンジングリルのメッシュ、追加装甲のカバーなどを再現するエッチングパーツが付属しています
●マーキングは、ドイツ軍の4種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第7戦車師団 第25戦車連隊 (南ロシア / 1943年)
・ 第13戦車師団 第4戦車連隊 (南ロシア / 1942年)
・ 第9戦車師団 第33戦車連隊 (南ロシア / 1942年)
・ SS第5装甲擲弾兵師団 (ロシア / 1942年)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、車体番号、部隊マークなどを再現したデカールが付属しています
●2012年 一部新金型