フィゼラー Fi156C シュトルヒ グラン・サッソ 1943
「フィゼラー Fi156C シュトルヒ グラン・サッソ 1943 (完成品) (ファルコン モデルズ 1/72 Wings of Fame (大戦機) No.FA724005 )」です
●「フィゼラー Fi156 シュトルヒ グラン・サッソ 1943」です
●第2次世界大戦中のドイツで開発された連絡機機「フィゼラー Fi156C シュトルヒ」を1/72スケールで再現したダイキャスト製完成品モデル
・ 1943年、イタリアの「グラン・サッソ」に幽閉されていた「ムッソリーニ」を救出する作戦に使用された機体を再現した内容となっています
●彩色済みの完成品モデルですので、パッケージから取り出して、すぐにディスプレイすることができます 【 「フィゼラー Fi156C シュトルヒ」について 】
●「フィゼラー Fi156 シュトルヒ」はドイツの「フィゼラー」社が開発し1936年に初飛行した連絡機です
●「シュトルヒ(コウノトリ)」の名を持つこの機体は、幅の広い主翼と鋼管を組み合わせた羽布張りの機体構造となっており、固定化された主脚とともに、一見すると古めかしい印象を持ってしまいます
●機首に搭載された240馬力の「アルグス As10C」エンジンは機体のサイズと比べると高出力なエンジンでしたが、「Fi156C」の最大速度は200キロそこそこと、当時の基準からするとお世辞にも「速い」と言える機体ではありませんでした
●しかし、「Fi156 シュトルヒ」の最大の特徴は「短距離離着陸(STOL)」性能と「失速特性」にあります
●「Fi156 シュトルヒ」は、向かい風があればテニスコート程度の滑走距離で離陸が可能、飛行中にフラップを用いれば、風速によってはほぼ空中停止が出来るなど、驚異的なSTOL性能を持っていました
●このSTOL性能の秘密は、機体に比べて余剰出力あるエンジン性能と、主翼に装備された固定スラットなどの高揚力装備にありました
●また、無骨な構造の固定式の主脚にはオイルとスプリングのショックアブソーバーが仕組まれており、不整地でも着陸できる性能を持っていました
●「フィゼラー Fi156C シュトルヒ」最大の武勇伝と言えるのが、「グラン・サッソ襲撃」事件でしょう
●1943年9月12日、バドリオ政権によりイタリア首相の座を追われ、イタリア中部の「グラン・サッソ」山頂のホテル「カンポ・インペラトーレ」に幽閉された「ムッソリーニ」を救出すべく「ヒトラー」が指示した救出作戦が実行されました
●後に「ヨーロッパで最も危険な男」と言われる「オットー・スコルツェニー」が「ムッソリーニ」の護送にあたり、当初は「Fa223」ヘリコプターが使用される予定でした
●しかし「Fa223」ヘリコプターは「グラン・サッソ」への移動中に壊れてしまい、急遽代役として活用されたのが「フィゼラー Fi156C シュトルヒ」でした
●狭い「グラン・サッソ」山頂への着陸を難なくこなし、ホテル「カンポ・インペラトーレ」に横付けした「シュトルヒ」は、先行するドイツ軍降下猟兵によって身柄を確保された「ムッソリーニ」を引き取ると離陸に移ります
●この時点で「シュトルヒ」は重量オーバーとなっていましたが、降下猟兵数名が翼の端を掴み、エンジンをフルパワーで回転させてから手を離すことにより離陸を助け、75メートル程度の滑走で機体は浮揚し、「ムッソリーニ」を安全な場所まで運び、この「ムッソリーニ救出作戦」は成功を納めます
●1発の銃弾も使わずに成功したあざやかな任務遂行は語り草となり、ドイツ週刊ニュースなどで大々的に宣伝されますが、「Fi-156C シュトルヒ」なくして、この作戦の成功はなかったと言えるでしょう
●1942年からフランスの「モラン・ソルニエ社」で生産が行われ、戦後も生産を継続したほか、ソ連でも戦中からコピー生産が行われるなどしており、この事からも本機の非凡さが窺い知ることができます
●戦後、「Fi156 シュトルヒ」が占めていた役割はヘリコプターへと譲る事になりますが、フランス製の機体の一部はベトナム戦争にも使用された記録があり、実に息の長い名機として高い評価を与えることができる機体です【 「フィゼラー Fi156C シュトルヒ グラン・サッソ 1943」の製品内容について 】
●1943年「オットー・スコルツェニー」の指揮の下、「ムッソリーニ救出作戦」に使用された「フィゼラー Fi156C シュトルヒ」の姿を再現したダイキャスト製完成品モデル
・ 「グラン・サッソ」を襲撃した後、救出された「ムッソリーニ」をドイツ勢力圏内まで運んだとされる機体です
●「フィゼラー Fi156C シュトルヒ」の特徴となるフォルムを再現
・ 細い箱組み構造の機体と羽布張り構造で、ステロッド・フラップを始めとする高揚力装備を備えた幅の広い主翼を持つ「フィゼラー Fi156C シュトルヒ」のスタイルを再現
・ 高揚力装備や構造材の浮き出た羽布部分や機体下面の縫い合わせをモールドで再現
・ フラップ下面の構造物やピトー管は別パーツにて再現
・ 機体全体にある主なパネルラインは凹モールドで再現、スミ入れ処理は施されていません
●機体はドイツ軍の「スプリッター迷彩塗装」を再現
・ 機体はダークグリーンとブラックグリーンの2色によるスプリッター迷彩塗装を再現、下面はライトブルーで塗られています
・ バルカンクロイツは主翼上面と胴体が白縁のみ、主翼下面が黒地に白縁となっており、コードレター「SJ+LL」と共にタンポ印刷にて再現されています
● キャノピーパーツはクリアパーツで再現
・ 窓枠は綺麗に塗り分けされています
・ パイロットシートと操縦桿、コンソールが再現されており、コンソールにはタンポ印刷で計器類がプリントされています
●ランディングギアは固定式
・ 主翼を支える構造材や固定式の主脚の複雑な組み合わせをシャープに再現
・ 尾輪も別パーツで構成され、前方に装備されたV字の支柱も再現されています【 「フィゼラー Fi156C シュトルヒ グラン・サッソ 1943」のパッケージ内容 】
・ フィゼラー Fi156C シュトルヒ ×1機
●ダイキャスト製 彩色済完成品モデル
・ 一部プラスチックを使用している箇所があります
・ パッケージから取り出してすぐにディスプレイすることが出来ます