ロシア M1902型 76.2mm野砲 後期型
「ロシア M1902型 76.2mm野砲 後期型 (プラモデル) (ユニモデル 1/35 AFVキット No.627 )」です
●第2次世界大戦初期のソ連軍の主力野砲の1つである「76.2mm 野砲 M1902」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●ユニモデル社製「ロシア M1902型 76.2mm 野戦砲 木製スポーク」をベースとし、「後期型」を再現するため防盾後方の収納箱のエッチングパーツを追加したバリエーションキットとなります【 「76.2mm 野砲 M1902」について 】
●ソ連陸軍は帝政ロシアからの伝統である砲兵火力を重視しており、第2次世界大戦の開戦時においても大量の火砲を保有していましたが、大量の兵器を時代に合わせて保有することは難しく、その全てが近代化された火砲ではなく旧式化した火砲も多数存在していました
●「76.2mm 野砲 M1902」は、そのような旧式砲の1種で、帝政ロシアにおいて1902年に開発された野砲でした
●この砲は、ドイツのクルップ製の75mm砲を原型としており、ロシアでは始めて駐退復座機を装備した火砲でもありました
●第1次世界大戦では主力野砲として活躍、ロシア革命が勃発すると赤軍・白軍双方で使用され、ソ連邦が成立してからも生産が続けられました
●「76.2mm 野砲 M1902」は、箱型砲架を持つ30口径の短砲身砲で、8750mの射程を持ち、馬匹専用として木製の車輪を装備していました
●1930年に、同砲をベースとした改良型の「M1902/30」が登場するまでソ連軍の主力野砲として運用されています
●第2次世界大戦時においては、さすがに時代遅れとはなっていましたが、相当数がソ連軍の砲兵部隊で使われていました
●また、ソ連周辺の国々を中心に輸出が行われており、そのような国では1線級の兵器として第2次世界大戦に使用されました
●緒戦の勝利でドイツ軍は同砲を大量に捕獲、しかし、さすがに旧式化が目立ち、極少数が捕獲兵器として用いられたに過ぎませんでした【 「ロシア M1902型 76.2mm野砲 後期型」のキット内容について 】
●この「76.2mm 野砲 M1902」の「後期型」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●古風でクラシカルなフォルムの「76.2mm 野砲 M1902」を再現、砲身と一体化された砲尾、旧式な箱型砲架、木製車輪など、いうかにも洗練されていない姿を楽しむことができる内容となっています
●また、簡素な作りの同砲を再現しているためにパーツ数は60弱と少なめとなっています
・ ただし、総パーツの1/3ほどがエッチングパーツで構成されていますので、製作にはある程度の工作技術が必要となります
●「76.2mm 野砲 M1902」は、砲身、砲架、防盾、車輪部の4ブロックで構成されています
●砲身は、下部の揺架部も含めて左右分割式で、砲口部分と揺架先端部が別パーツとなっています
・ 閉鎖器部分が別パーツとなっています
●砲架(砲脚部を含む)は、各パネルを貼り合わせる箱組み方式となっています
・ 座席、操作ハンドル、駐鋤などがパーツ化されています
●防盾は、実物通りの2枚構造が表現され、それぞれの防盾部はエッチングパーツとなっています
・ 防盾後方の収納箱を再現するエッチングパーツが付属しており、再現する国によってその使用を選択します
●車輪部は9パーツで構成されています
・ 木製の車輪の本体は1パーツで構成、繊細なモールドでスポーク部が再現されています
●防盾や収納箱、細部を再現するエッチングパーツが付属しています
●アクセサリパーツが付属しています
・ 木製砲弾箱×1
・ 砲弾2種×各3
●マーキングは、4種類の塗装例が説明書に記載されています
・ フィンランド陸軍 (1940年~1941年)
・ フィンランド陸軍 (冬戦争 / 1939年~1940年)
・ ポーランド陸軍
・ ドイツ国防軍捕獲使用 (東部戦線 / 1941年~1942年)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、パーソナルネーム、射表などを再現したデカールが付属しています
●2012年 エッチングパーツ追加 バリエーションキット
-------------------------------------------【 「ロシア M1902型 76.2mm野砲 後期型」のワンポイント 】
●キットは、ソ連軍の2戦級野砲「76.2mm 野砲 M1902」を再現したものですが、前述の通り、同砲は各国に輸出されたために、ポーランドやフィンランドなどの小国軍隊のジオラマシーンなどに重宝することでしょう