アブロ ランカスター B Mk.3 スペシャル ダムバスター / B Mk.1 スペシャル グランドスラムボマー」
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「アブロ ランカスター B Mk.3 スペシャル ダムバスター / B Mk.1 スペシャル グランドスラムボマー」 (プラモデル) (タミヤ 1/48 傑作機シリーズ No.111 )」です
●第2次世界大戦時におけるイギリス空軍の重爆撃機「アブロ ランカスター」を1/48スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●イギリス空軍の戦略爆撃機を代表する「アブロ ランカスター」を再現、イギリス軍機らしい無骨なデザインに、「ロールスロイス マーリンエンジン」を4基搭載した迫力あるフォルムを再現した内容になっています
●「アブロ ランカスター」の機体バリエーションのうち、特殊爆弾「グランドスラム」を搭載した「アブロ ランカスター B Mk.1 スペシャル」と、ダム攻撃用爆弾「アップキープ」を搭載した「アブロ ランカスター B Mk.3 スペシャル」とを選択して作製することができます
【 アブロ ランカスター について 】
●イギリス空軍では、第2次世界大戦以前から戦略爆撃の作戦思想を持っており、1936年ごろから4発の重爆撃機の開発を開始、1940年には同軍初の4発爆撃機「ショート スターリング」が登場します
・ この作戦思想の元となったのは、第1次世界大戦でのドイツ軍の重爆撃機、飛行船の戦略爆撃によってイギリスが恐怖に曝されたことから発生していると思われます
●一方、1939年に第2次世界大戦が勃発したものの、ドイツとイギリス、フランスはお互いに牽制状態となり、積極的な攻撃行動はしばらく行われませんでした
●1940年5月、ドイツ軍がフランスへと進攻を開始、この時点から双方の航空機による攻撃が始まります
●その頃、イギリス空軍は「軽爆撃機」「中爆撃機」しか保有しておらず、当初はドイツ軍地上部隊を爆撃、その後、「ウェリントン」などの航続距離の長い爆撃機により戦略目標の爆撃が行われました
●ところが、このような地上部隊、戦略目標の爆撃は、優勢なドイツ空軍による迎撃と、濃密な対空砲火に曝されることとなり、極めて大きな損害を被ってしまい、戦果も挙がりませんでした
●そこで、イギリス空軍は、従来の昼間爆撃を諦め、夜間爆撃へと移行、フランスの降伏によりドイツへの攻撃方法が航空機へと限定されたことにより、イギリスは爆撃攻撃に傾倒して行きます
●また、爆撃を夜間実施することで、戦略目標をピンポイントで狙うことはできなくなり、その結果イギリス空軍は爆撃機を集中使用することで、都市全域を爆撃、その機能を麻痺することを目指しました
●アメリカの参戦後は、アメリカ軍の爆撃機が昼間による精密爆撃を担当、イギリス空軍は夜間による都市爆撃を実施、このような昼夜を問わない爆撃がドイツの体力を奪い、第2次世界大戦の雌雄を決したのでした
●イギリスの飛行機メーカー「アブロ」社は、1936年のイギリス空軍の中型爆撃機整備計画に参加、双発の中型爆撃機「マンチェスター」を1939年に開発します
●しかし、この「マンチェスター」は、搭載する「ロールスロイス バルチャーエンジン」の不調が響き、爆撃機としては失格の烙印が付いてしまい、200機が生産に過ぎませんでした
●「アブロ」社は、「マンチェスター」をベースに拡大改良、「ロールスロイス マーリンエンジン」を4基搭載した重爆撃機「ランカスター」を1941年に開発、同機は当時の重爆撃機「スターリング」「ハリファクス」よりも高い性能を示しました
●この「ランカスター」は、量産が急がれましたが、「ロールスロイス マーリンエンジン」は戦闘機「スピットファイア」に搭載されている関係から供給不足となっており、実質的な部隊運用は1942年からとなります
●「ランカスター」の最大の特徴は、その最大搭載量「10t」という搭載量の大きさで、同じ4発重爆撃機であるアメリカの「B-17」の倍以上の能力となっています
●コクピットは視認性に優れた「グリーンハウス・コクピット」を採用、前後の銃座も視認性が重視されています
●同機は、イギリス空軍の戦略爆撃機の主力として活躍、その搭載量とイギリス軍機らしい頑丈さで連合軍の勝利に貢献しています
●一方、ドイツ軍はその優れた建築技術により、爆撃にも耐えうる「Uボート」の基地「ブンカー」をノルウェーやフランス沿岸部に建設、イギリス空軍はこの基地を破壊するための特殊爆弾「トールボーイ」と「グランドスラム」を開発します
●この「トールボーイ」は「5t」、「グランドスラム」は「10t」の重量を持ち、これを積載することができるのは「ランカスター」のみでした
・ 「トールボーイ」、及び「グランドスラム」を搭載するように改造された同機は制式名称「ランカスター B Mk.1スペシャル」と呼ばれます
●「トールボーイ」、「グランドスラム」を搭載した「ランカスター」の部隊は、ドイツの重点目標を爆撃、その圧倒的な威力により、多くの目標を破壊しました
●また、ドイツはルール地域に重工業を集中させており、同地への電力の供給源であった2箇所のダムがイギリス空軍の目標となります
●ダムは、上空からでは目標として小さく、爆弾が命中しても表面だけが損傷するだけで機能を奪うことは難しいのが現状でした
●そこで、イギリス空軍は、円筒状の爆弾を開発、これに回転を与えて水面すれすれで投弾することにより、爆弾は水面をバウンド、ダムの側壁に衝突します
●側壁に衝突すると、爆弾は沈下を開始、その後圧力信管によって水面下で爆発、これによりダムに深刻なダメージを与える仕組みでした
●同爆弾用に回転装置を搭載した「ランカスター」(制式名「ランカスター B Mk.3 スペシャル」)が作られ、同機で編成された部隊は1943年5月に出撃します
●この夜間(満月の夜)での4発爆撃機による超低空飛行という前代未聞の困難な作戦は、熟練したパイロットにより成功、この爆撃によりダムは決壊し、その機能を麻痺させています
【 アブロ ランカスター B Mk.3 スペシャル ダムバスター / B Mk.1 スペシャル グランドスラムボマー (タミヤ 1/48 傑作機シリーズ No.111) プラモデルの内容 】
●このイギリス空軍の重爆撃機「アブロ ランカスター」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●タミヤタッチにより1/48というビックスケールで「アブロ ランカスター」を再現、その重厚なフォルムと大型モデルならではの解像度により同機のディテールが表現されています
●同キットのベースは1975年製という古いキットで、その時代を反映して機体のパネルラインは凸モールドで彫刻されていますが、その表現は繊細かつ雰囲気に優れ、当時のタミヤと金型職人の技術の粋を結集したものであり、現在においても輝きが失われていない傑作キットとなっています
・ このディテール表現は、現在の金型の機械彫刻では再現が不可能と思われます
●また、タミヤらしく作りやすさが考慮されており、爆撃機の大型モデルのポイントとなるコクピット部分もディテール感豊かに再現、新たに用意されたフレーム部分着色済みクリアーパーツにより、その難関となるキャノピー部分の塗装を省略することができます
●イギリス軍機ファンのみならず、大戦機ファンに広くお勧めできるキット内容となっています
●タミヤ社製の旧「ランカスター B1 スペシャル グランドスラムボマー」に、「アブロ ランカスター B. Mk.1/3」の追加パーツ、そして新規にフレーム着色済みのクリアーパーツをセットしたキット内容となっています
●「アブロ ランカスター」の機体バリエーションのうち、特殊爆弾「グランドスラム」を搭載した「アブロ ランカスター B Mk.1 スペシャル」と、ダム攻撃用爆弾「アップキープ」を搭載した「アブロ ランカスター B Mk.3 スペシャル」とを選択して作製することができます
●「アブロ ランカスター」は、機体胴体部を左右分割のパーツで構成、主翼、水平尾翼部などは別ブロック化されています
・ 胴体パーツには、パネルライン、リベットが繊細な凸モールドで再現されており、胴体側面の「窓」は開口処理されています
・ 「窓」はクリアーパーツが用意、ブロックごとパーツ化されています
●コクピットは、床面パーツに、座席、メーターパネル、操縦桿などを取り付ける構成となっています
・ 「アブロ ランカスター B Mk.1 スペシャル」と「アブロ ランカスター B Mk.3 スペシャル」とで、内装は異なります
・ 胴体パーツには、コクピット部分の内部構造が彫刻されています
・ パイロットの座席は、8パーツによって細かく再現
・ メーターはデカールにて再現されています
・ 後部の無線機及び無線手席もパーツ化
●主翼は上下分割式で、エンジンナセルは別パーツとなっています
・ パネルライン、リベットは繊細な凸モールドで表現、フラップ、ラダーはエッジが立った深めの凹モールドで再現しています
・ 翼端灯部分はクリアーパーツが用意されています
●「ロールスロイス マーリンエンジン」のカバー部は、パネルラインに合わせて3分割式、エンジンナセル部は左右分割式となっています
・ エンジン部分も再現、エンジンを支えるフレームもパーツ化されており、カバーのパネル部を外すことで、エンジンの様子を展示することが可能です(エンジンは2基のみがセットされています)
・ 排気管は、2分割式で再現
●プロペラは、プロペラ本体とキャノピーとの2分割式となっています
・ プロペラパーツは、「アブロ ランカスター B Mk.1 スペシャル」用と「アブロ ランカスター B Mk.3 スペシャル」用とが付属しています
●水平尾翼は上下分割式、垂直尾翼は一体成型となっています
・ 表面上のパネルライン、リベットは繊細な凸モールドで再現、各ラダーは深めの凹モールドにて再現
●主脚は、展開・収納状態を選択して組み立てることができます
・ 脚柱、タイヤ、脚カバーを別パーツにて再現しています
・ 脚柱は、実機の構造に合わせて、独特のフレーム構造が表現されています
・ タイヤは左右分割式で、自重変形の状態を再現
●尾輪は左右分割式となっています
●コクピットのキャノピーは、本体部分と左右側面中央部の3分割式となっています
・ 左右の側面中央部は、「アブロ ランカスター B Mk.1 スペシャル」と「アブロ ランカスター B Mk.3 スペシャル」とで使用するパーツが異なります
・ キャノピーは、無塗装状態のクリアーパーツと、枠の部分がダークグリーンで着色されたクリアーパーツとが付属、選択して使用します
●爆撃手用のキャノピーと前部機銃座のキャノピーは、無塗装状態のクリアーパーツと、枠の部分がフラットブラックで着色されたクリアーパーツとが付属、選択して使用します
・ 前部機銃座は、内部の機銃架などが再現されています
●後部機銃座のキャノピーは、無塗装状態のクリアーパーツと、枠の部分がダークグリーンで着色されたクリアーパーツとが付属、選択して使用します
・ 後部機銃座は、内部の機銃架などが再現されています
●搭乗員4体と地上員1体の合計5体のフィギュアが付属しています
・ 搭乗員は、パイロット、無線手、機銃手、爆撃手となっています
・ 各フィギュアは一体成型で、パイロットと無線手の片腕は別パーツです
・ 服装は、搭乗員が飛行服に飛行帽を着用、地上員は制服に略帽を被った姿です
●「グランドスラム爆弾」は、左右分割式で、後部のフィンは別パーツです
●ダム攻撃用の「アップキープ爆弾」は、円筒状の本体と蓋の部分との2分割式です
【 アブロ ランカスター B Mk.3 スペシャル ダムバスター / B Mk.1 スペシャル グランドスラムボマー (タミヤ 1/48 傑作機シリーズ No.111) 塗装とマーキング 】
●イギリス空軍爆撃隊所属の3種類のマーキング指示が記載されています
・ 第617飛行隊 ED932 (アブロ ランカスター B Mk..3スペシャル)
・ 第617飛行隊 ED915 (アブロ ランカスター B Mk..3スペシャル)
・ 第617飛行隊 PD119 (アブロ ランカスター B Mk.1スペシャル)
●マーキング指示に基づく、国籍マーク、部隊記号、機体番号などを再現したデカールが付属しています