NbFz ノイバウファールツォイク 多砲搭載戦車 (1号機)
「NbFz ノイバウファールツォイク 多砲搭載戦車 (1号機) (プラモデル) (ドラゴン 1/72 アーマー シリーズ No.7436 )」です
●第2次世界大戦初期におけるドイツ軍の多砲塔戦車「ノイバウファールツォイク」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット、その試作型である「1号車」を再現した内容となっています【 多砲塔戦車「ノイバウファールツォイク」について 】
●第1次世界大戦時に誕生した「戦車」は、大戦が終結すると陸上軍艦的な存在である大型のタイプと、「ルノーFT」から発展した小型のタイプとの2形態で開発が行なわれていました
●第1次世界大戦の敗北から、ドイツ軍は戦車の保有を禁止されましたが、当時の友好国であったソ連国内において秘密裏に開発を進め、その生産技術を徐々に習得して行きます
●1933年、「ヒトラー」率いる「ナチス党」がドイツの政権を掌握すると、再軍備化が進められ、戦車の本格的な開発、生産が行なわれました
●これらの戦車は、その用途により「1号~4号戦車」という4車種に区分され、基本的のはそれぞれが独立して開発が行なわれます
●一方、それらの戦車の他に、秘密裏に開発されていた頃に作られた大型戦車を祖とする多砲塔戦車の開発も進められており、1934年に「ノイバウファールツォイク」が製作されます
●この「ノイバウファールツォイク」は、主砲塔に「75mm砲」と「37mm砲」を搭載、前後に機銃用の銃搭を装備しているのが特徴で、試作車2輌と生産車3輌の合計5輌が生産されました
●試作車の2輌は、「ラインメタル」社が開発を担当し、主砲と副砲を縦に配置しているのが特徴でした
●また、この2輌は、軟鉄製で作られており、生産型への橋渡し的な存在で、あくまでも実戦での使用を前提としない車両となっていました
●この試作車をベースに、「クルップ」社により生産車が作られ、この3輌の生産車では操作性の観点から主砲と副砲の配置は並列式に改められています
●この5輌の「ノイバウファールツォイク」は、多砲塔式戦車として見た目には威圧的に映るため、ナチスドイツの絶好のプロパガンダアイテムとなり、新型戦車として多くの写真が世界中に公開されてました
●ただし、このような多砲塔式は生産工程が複雑な上に、重量が嵩み、装甲を厚くすることができず、その姿とは裏腹に脆弱な車輌となっており、その後の開発が行われることは有りませんでした
●生産型の3輌の「ノイバウファールツォイク」はノルウェー戦に参加、しかし多砲塔式は実戦での運用が難しく、1輌が撃破、残る2輌は本国に送還されてしまいます
●同車は、以後戦いには使用されず、その名を残すのみとなりました【 「NbFz ノイバウファールツォイク 多砲搭載戦車 (1号車)」のキット内容ついて 】
●この「ノイバウファールツォイク」の「1号車」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●「ノイバウファールツォイク」の「1号車」をシャープに再現、ドラゴン社の特徴である細部のディテール表現を重視しながらも、ミニスケールらしく一体成型によりパーツ数が抑えられた内容となっています
・ パーツ数は60個ですので、複雑な形状を持つ「ノイバウファールツォイク」の姿を気軽に楽しむことができることでしょう
・ また、ディテール類はしっかりと再現、砲塔、車体の溶接跡やリベットの表現なども彫刻されています
●ドラゴン社製「ドイツ ノイバウファールツォイク 多砲塔戦車 (3~5号車)」をベースキットとし、「1号車」を再現するため、砲塔、銃塔、フェンダーなどの新規パーツへと変更したバリエーションキットとなります
●「ノイバウファールツォイク」は「車体」「砲塔」「前・後銃搭」の4ブロックで構成されています
●「75mm」の主砲及び「37mm」の副砲は、基部も含めて一体成型となっています
・ 砲口は開口処理されています
・ 砲身は、上下に可動します
●主砲塔は上下2分割式となっています
・ 砲塔上部パーツには、スライド式金型により、側面のハッチ、前方のクラッペなどがモールド再現されています
・ 車長キューポラは2パーツで構成
・ 鉢巻式アンテナは1パーツで再現
・ 砲塔は左右旋回可能です
●前後の銃搭は、上下部及び前部の3分割式となっています
・ 上部のハッチは、銃搭パーツにモールドにて再現
・ 機銃は細かなモールドで、放熱口などが表現されています
・ 銃搭は左右旋回可能です
●車体は、側部のスポンソンも含めて一体成型となっており、これに底板、フェンダー、サスペンションパーツを取り付ける構成です
・ 操縦席の前面板は別パーツです
・ 側面のハッチ、クラッペ類は車体にモールドされています
・ 車載工具類は、フェンダー上にモールドで再現され、ジャッキ、消火器、クリーニングロッドは別パーツとなっています
●サスペンションパーツには、転輪が一体成型されています(下部転輪は、サスペンションも含めて1パーツで構成)
・ 履帯は、接着及び塗装が可能なDS素材によるベルト式履帯が付属しています
●マーキングは、ドイツ軍仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 所属不明 (1938年)
・ 所属不明 (1938年)
●国籍マークを再現したデカールが付属しています
●2012年 一部新金型