Sd.Kfz.4/1 パンツァーベルファー42 マウルティア 後期型 自走ロケット砲
「Sd.Kfz.4/1 パンツァーベルファー42 マウルティア 後期型 自走ロケット砲 (プラモデル) (ローデン 1/72 AFV MODEL KIT No.714 )」です
●「Sd.Kfz.4/1 パンツァーベルファー42 マウルティア 後期型 自走ロケット砲」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の自走ロケット砲「パンツァーベルファー 42」の「8cm ロケット砲型」搭載車輌を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●ローデン社製「ドイツ 15cm パンツァーベルファー 42 マウルティア 自走ロケット砲 (Sd.Kfz.4/1)」をベースとし、「8cmロケット砲型」を再現するためランチャー部分を新規パーツへと変更したバリエーションキットとなります【 「パンツァーベルファー 42 8cmロケット砲型」について 】
●独ソ戦で苦戦を続けるドイツ軍はソ連領内における補給事情に苦しめられました
●ソ連領内は道路状態が悪く、雨が降るか雪解けの季節となると道路は泥濘となり、装輪車の走行は困難を極め、装軌車であっても機動力を奪われました
●そこで、1942年にドイツ軍は「オペル」、「フォード」、「KHD」の「3トントラック」の後輪部分を装軌式とする「マウルティア」の生産を指示しました
●一方、ドイツ軍は第2次世界大戦全般において「ロケット砲」を多く使用しました
●「ロケット砲」は、発射時の反動が無いために砲架は簡単にすることが可能で生産コストが低く、多弾発射により面制圧の効果を得ることができましたが、弾道が不安定で命中率が悪く、射程が短いのが欠点でした
●また、発射時には大量の噴煙が上がり、射程の短さから発射地点が直ぐに判明することになります
●大戦終盤に近づくにつれ、大量の兵員、装甲車両でドイツ国内に攻め寄せるソ連軍に対応するため、「ロケット砲」を搭載する自走化が求められ、「Sd.kfz.251」をベースとして外側にロケットランチャーを搭載したタイプが誕生します
●しかし、オープントップ式の「Sd.kfz.251」では、「ロケット砲」の噴煙から発射時には兵員は車外に退避する必要が有り、次発装填もランチャーごとに入れ替える方法により時間が掛かりました
●1943年、このような自走式ロケット砲の短所を少しでも解消するために「マウルティア」の車体を完全装甲化し、上部に10連装式の「ロケット砲」を搭載した車両の開発が行なわれ、「Sd.kfz.4/1 パンツァーベルファー 42」として制式化、同年4月から生産が開始されました
●一方、ドイツ軍はソ連軍の多連装式ロケット砲「カチューシャ」に遭遇、ドイツ軍のロケット弾は旋回安定式に対して、同砲は製造が容易な翼安定式により量産性に優れている事に注目します
●ドイツ軍は「カチューシャ」をコピーした「8cm ロケット弾」と「BM-8 ランチャー」を生産、武装親衛隊向けの自走ロケット砲として、「パンツァーベルファー 42」の弾薬車タイプの上部に同ランチャーを装備したタイプを開発します
●この「パンツァーベルファー42 8cm ロケット砲型」は16両が生産され、前述のように主に武装親衛隊のロケット砲部隊へと配備、小口径弾ながら多連装式による弾幕効果により、火力支援に活躍しています【 「Sd.Kfz.4/1 パンツァーベルファー42 マウルティア 後期型 自走ロケット砲」のキット内容について 】
●この「パンツァーベルファー42 8cmロケット砲型」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●キットは、「パンツァーベルファー42 8cmロケット砲型」をシャープに再現、複雑な形状の車体、その車体全面に取り付けられたリベット、そしてドイツ軍のロケット兵器らしくないランチャー部など、同車の特徴が表現された内容となっています
●「8cmロケットランチャー」部は、レーンの1本づつが分割されたパーツ構成となっています
・ ランチャーの肉抜き穴が表現されています
・ ランチャーに装備されるロケット弾が付属
●「パンツァーベルファー 42」の車体は、上下分割式となっています
・ 車体上部には表面上のリベットがモールドされています
・ フロントグリル部は別パーツです
・ 車体下部にはシャーシ部がモールドされています
・ エンジン点検ハッチ、車体上部と後部のハッチは別パーツ
・ 操縦室部分のクラッペは別パーツとなっています
・ 車体側部の雑具箱はそれぞれ1パーツで構成され、蓋の部分は別パーツです
・ 前照灯、ノテックライト、車幅ポールは別パーツにて再現
・ 車載工具類は、別パーツとなっています
●エンジン部分及び操縦室内部が再現されています
・ エンジンは、エンジン本体、冷却ファン、ラジエターなどを細かく再現
●足回りは、車体下部にモールドされているシャーシフレームにアーム、サスペンション、転輪を取り付ける構成となっています
・ 前輪は、本体部分と内側ホイールとに分割、トレッドパターンが彫刻されています
・ 起動輪、転輪、誘導輪は各1パーツで構成
・ 履帯は、ラバー製のベルト式履帯となっています
●マーキングは、1種類の塗装例がパッケージに記載されています
・ ドイツ武装親衛隊所属車両 (ブレスラウ / 1944年秋)
●パッケージの塗装例に基づく、国籍マーク、ナンバープレートなどを再現したデカールが付属しています
●2012年 一部新金型