アメリカ M10 タンクデストロイヤー 初期型
「アメリカ M10 タンクデストロイヤー 初期型 (プラモデル) (UNI MODEL 1/72 AFVキット No.201 )」です
●第2次世界大戦時におけるアメリカ軍の「駆逐戦車 M10」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●その砲火力によって連合軍の対戦車部隊の主軸となった「M10駆逐戦車」を再現、長砲身砲を装備し、傾斜装甲を身に纏ったスパルタンなフォルムが表現されています【 駆逐戦車「M10」について 】
●アメリカ軍は、第2次世界大戦が開戦すると将来の参戦を考慮し、軍備の拡充と、各種車両、火砲の開発を急ピッチで進めました
●当初、対戦車自走砲として「M3 ハーフトラック」をベースに36口径の「75mm砲」を搭載する「M3 自走砲」が生産されましたが、同砲の装甲貫通能力は低く、ハーフトラックの車体のために防御力は小火器射撃に耐えうる程度しか持っていませんでした
●このため、より能力の高い全装軌式の対戦車自走砲の開発が1941年9月頃から進められ、3インチ(76.2mm)高射砲を搭載する「T24」「T35」「T40」という3種類の車両が試作されました
●これらの車両は、試験と検討の結果、「T35」に開発を絞ることが決定、同車を元に改良が重ねられ、1942年6月に「M10」として制式化されました
●「M10」は、「M4A2」中戦車の車体をベースに、傾斜した装甲を持ち、砲塔はオープントップ式となっており、当時のアメリカ軍車両の中では最も装甲貫通能力の高い「3インチ 高射砲 M7」を搭載していました
●ただし、対戦車自走砲という役割と、比較的大きな火砲を積む必要性から装甲は比較的薄く、ベースとなった「M4A2」と比べるとその装甲厚は2/3程度でした
●「M10」は、1943年初めの北アフリカ戦線から実戦に参加、その主砲の優れた威力で、対戦車大隊(駆逐戦車大隊)の主力車両として大戦を通じて使用されました
●「M10」は、当初砲塔後部に箱型のカウンターウェイト(「初期型」)を装備していましたが、砲身とのバランスが悪く、「中期型」では三角形型のタイプへと変更、更に「後期型」では後部へと延長されたタイプとなり、その形状から「ダックビル」と呼ばれました【 「アメリカ M10 タンクデストロイヤー 初期型」のキット内容について 】
●このアメリカ軍の駆逐戦車「M10」の箱型のカウンターウェイトを装備した「初期型」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●キットは、ユニモデル社のスタンダードな細かな表現力により「M10」の「初期型」を再現、ライトガードなどの細部にはエッチングパーツが用意されており、中級者以上のユーザーを対象とした内容となっています
●砲塔内部、車体の戦闘室部分も再現、オープントップ車輌の魅力が表現されています
●「M10」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成されています
・ 車体・砲塔などに取り付けられている「M10」特有の大型のボルトは別パーツ化されています
●「3インチ 高射砲 M7」の砲身は、一体成型となっています
・ 砲身は上下可動式です
・ 砲尾部分は7パーツで構成されています
●砲塔は、左右分割式となっています
・ 砲塔内部が再現されており、座席、砲弾、照準器、操作ハンドルなどがパーツ化されています
●車体上部は、一体成型となっており、エンジングリル部は別パーツです
・ 操縦手ハッチ、前方機銃手ハッチは車体にモールドにて再現
・ 前照灯、尾灯がパーツ化
・ 前照灯と尾灯のライトガードは、エッチングパーツが用意されています(治具が付属)
・ 車載工具類は別パーツとなっています
●車体下部は、各パネルを貼り合わせる箱組み方式です
・ VVSSサスペンションは左右分割式で、上部のスキッド部分はエッチングパーツとなっています
・ 履帯は、プラパーツによる一部連結式で、上下の直線部は繋がった状態、前後の曲線部は1枚ずつが分割されたパーツとなっています
・ 履帯はラバーシェブロンタイプの「T48」が表現されています
●戦闘室部分の車体内部が再現されています
・ 戦闘室の床部分、前部の座席、トランスミッション、側面の砲弾ラックがパーツ化
●ライトガード、サスペンションのスキッドなどを再現するエッチングパーツが付属しています
●「M10」のマーキングとして、3種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 自由フランス軍 第8機甲連隊 第3中隊 (イタリア / 1944年)
・ 自由フランス軍車輌 (1944年)
・ アメリカ陸軍 第601駆逐戦車大隊 (南フランス / 1944年8月)
●説明書の塗装例に基づく、部隊記号、車台番号などを再現したデカールが付属しています
●2012年 一部新金型