NbFz ノイバウファールツォイク 多砲塔戦車 (2号車)
「NbFz ノイバウファールツォイク 多砲塔戦車 (2号車) (プラモデル) (ドラゴン 1/72 アーマー シリーズ No.7437 )」です
●第2次世界大戦初期におけるドイツ軍の多砲塔戦車「ノイバウファールツォイク」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット ・ 「イバウファールツォイク 多砲塔戦車」の試作型である「2号車」を再現した内容となっています【 「NbFz ノイバウファールツォイク 多砲塔戦車」について 】
●第1次世界大戦時に誕生した「戦車」は、大戦が終結すると陸上軍艦的な存在である大型のタイプと、「ルノーFT」から発展した小型のタイプとの2形態で開発が行なわれていました
●第1次世界大戦の敗北から、ドイツ軍は戦車の保有を禁止されましたが、当時の友好国であったソ連国内において秘密裏に開発を進め、その生産技術を徐々に習得して行きます
●1933年、「ヒトラー」率いる「ナチス党」がドイツの政権を掌握すると、再軍備化が進められ、戦車の本格的な開発、生産が行なわれました
●これらの戦車は、その用途により「1号~4号戦車」という4車種に区分され、基本的のはそれぞれが独立して開発が行なわれます
●一方、それらの戦車の他に、秘密裏に開発されていた頃に作られた大型戦車を祖とする多砲塔戦車の開発も進められており、1934年に「ノイバウファールツォイク」が試作されます
●この「ノイバウファールツォイク」は、主砲塔に「75mm砲」と「37mm砲」を搭載、前後に機銃用の銃搭を装備しているのが特徴で、試作車2輌と生産車3輌の合計5輌が生産されました
●試作車の製造は「ラインメタル」社、生産車は「クルップ」社が担当、試作車の1号車は「75mm砲」と「37mm砲」を縦置きに配置していましたが、2号車では生産車と同じく並列に変化しています
・ ただし、2号車は生産車と形状的に同じではなく、前後の銃塔などは1号車に準じています
●多砲塔式戦車は生産工程が複雑な上、複数の砲を搭載することにより重量がかさんでしまうため装甲を厚くすることができず、その威圧感のある重々しい姿とは裏腹に脆弱な車輌でした
●このため、「ノイバウファールツォイク」は5輌の生産に止まりましたが、威圧的なフォルムはナチスドイツの絶好のプロパガンダアイテムとなり、新型戦車として多くの写真が世界中に公開されています
●「ノイバウファールツォイク」はノルウェー戦に参加、ノルウェー軍が本格的に対戦車火器を使用しなかったために同車の脆弱さは露呈しませんでしたが、1輌が撃破され、残る車輌は本国に送還されてしまいます
●その後、独ソ戦にも投入されましたが、このような弱装甲の多砲塔戦車は使用できる場合が限定され、早々に戦場から引き上げられています
【 「NbFz ノイバウファールツォイク 多砲塔戦車 (2号車)」のキット内容について 】
●この「ノイバウファールツォイク」の2号車を再現した組立てキット
●「ノイバウファールツォイク」をシャープに再現、ドラゴン社の特徴である細部のディテール表現を重視しながらも、ミニスケールらしく一体成型によりパーツ数が抑えられた内容となっています
・ パーツ数は60個ですので、複雑な形状を持つ「ノイバウファールツォイク」の姿を気軽に楽しむことができることでしょう
・ また、ディテール類はしっかりと再現、砲塔、車体の溶接跡やリベットの表現なども彫刻されています
●「ノイバウファールツォイク」は、車体、砲塔、前後銃搭の4ブロックで構成されています
●「75mm」の主砲及び「37mm」の副砲は、基部も含めて一体成型となっています
・ 砲口は開口処理されています
・ 砲身は、上下に可動します
●主砲塔は上下2分割式となっています
・ 砲塔上部パーツには、スライド式金型により、側面のハッチ、前方のクラッペの他、側面部のディテールがモールド再現されています
・ 車長キューポラは2パーツで構成
・ 砲塔は左右旋回可能です
●前後の銃搭は、上下部及び防盾の3分割式となっています
・ 上部のハッチは、銃搭パーツにモールドにて再現
・ 機銃は細かなモールドで、放熱口などが表現されています
・ 銃搭は左右旋回可能です
●車体は、側部のスポンソンも含めて一体成型となっており、これに底板、フェンダー、サスペンションパーツを取り付ける構成です
・ 操縦席の前面板は別パーツです
・ 側面のハッチ、クラッペ類は車体にモールドされています
・ 車載工具類は、フェンダー上にモールドで再現され、ジャッキ、消火器、クリーニングロッドは別パーツとなっています
●サスペンションパーツには、転輪が一体成型されています(下部転輪は、サスペンションも含めて1パーツで構成)
・ 履帯は、接着及び塗装が可能なDS素材によるベルト式履帯が付属しています
●「ノイバウファールツォイク」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 実験車輌部隊 (ノルウェー / 1940年)
・ 実験車輌部隊 (ドイツ本国 / 1935年)
●国籍マークなどを再現したデカールが付属しています
●2012年 一部新金型