ドイツ Sdkfz135 砲兵観測車 ロレーヌ車体
「ドイツ Sdkfz135 砲兵観測車 ロレーヌ車体 (プラモデル) (RPM 1/35 ミリタリー No.35013 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の「Sd.kfz.135 砲兵観測車」を1/35のスケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●独仏戦の結果、捕獲した「ロレーヌ 38L」をドイツ軍が改造使用した「Sd.kfz.135 砲兵観測車」を再現、ドイツらしい先鋭的なデザインの車体上部を持つ特徴的なフォルムを再現した内容となっています
●RPM社製「フランス TRC ロレーヌ 37L 牽引車体」をベースとし、「Sd.kfz.135 砲兵観測車」を再現するために、車体上部構造物パーツを新規に追加したバリエーションキットとなります【 「ロレーヌ 38L トラクター」について 】
●1920年代、イギリスのビッカース社が開発した小型戦車「ガーデンロイド機銃車」は、コストが低かったため受注が集まり各国に輸出されました
●フランス軍も、この「ガーデンロイド機銃車」を採用しようと考えましたが、戦車として運用するには小さ過ぎるという冷静な判断を下し、戦場への弾薬運搬、及び軽火砲の牽引用として、「ガーデンロイド機銃車」を参考にした「ルノーUE」トラクターを採用、この車両は陸軍内で広く使用されます
●しかしながら、「ルノーUE」は車体が小さく、車両単体では何も搭載することが出来ないため、この後継車両として1939年に開発されたのが「ロレーヌ 37L トラクター」です
●「ロレーヌ 37L トラクター」は、荷物を運搬するために車体の中央部にエンジンを配置、その前方には操縦手席を、後方にはオープントップ式の荷台が設置され、物資もしくは兵員の輸送が可能でした
●また、戦場での運用を考慮し、小銃弾に耐えうる程度の装甲を持っていました
●1940年、ドイツ軍はフランスに侵攻、電撃戦の前に強大な戦力を誇ったフランス軍はわずか1ヶ月で崩壊してしまいフランスは降伏、フランス軍の装備はドイツ軍によって鹵獲され運用されることになります
●フランス軍の車輌は、第1次世界大戦時の塹壕戦を前提にして開発されたものが多く、機甲部隊の縦深進撃を念頭においた兵器設計思想の違いからドイツ軍にとって扱い難いものとなっていましたが、その中でも最も有効に使用できたのが「ロレーヌ 37L」です
●同車は、前述のように車体中央部にエンジンを配置した関係から、自走砲に最適のレイアウトであり、車格自体は小さな車輌でしたが、「75mm対戦車砲 Pak40」を搭載した「マーダー 1」や、「105mm榴弾砲」搭載型などへと改造されてノルマンディ戦などで活躍しています
●また、車体上部に装甲板で覆われたスペースを増設、内部に砲兵観測器材を積載した砲兵観測車「Sd.kfz.135」も作られ、機甲砲兵部隊の装備車輌として使用されました【 「ドイツ Sdkfz135 砲兵観測車 ロレーヌ車体」のキット内容について 】
●このドイツ軍の「Sd.kfz.135 砲兵観測車」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●RPM社の素朴性な表現力により「Sd.kfz.135 砲兵観測車」を再現、東欧系のメーカーとしてディテール表現では日本や中国などのメーカーには及ばないものの、リベットの表現などの実車のポイントを押さえた内容となっています
●「Sd.kfz.135 砲兵観測車」は「車体上部」「荷台部」「下部」「上部構造物」の4ブロックで構成されています
●上部構造物は上下2分割式で、前部のグリル部、前面下部パネルが別パーツです
・ 後部ドアは別パーツです
・ 車外装備品がパーツ化
・ 上部側面のペリスコープ、砲隊鏡のパーツ、無線機などが付属しています
●車体上部は、フェンダーも含めて一体成型となっています
・ エンジングリル、トランスミッション点検ハッチは別パーツです
・ 操縦席前部の視察ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 独特な形状の前照灯がパーツ化されています
●荷台部は、各パネルを貼り合わせる箱組み方式となっています
・ 荷台内部の座席がパーツ化されています
●車体下部は、各パネルを貼り合わせる箱組み方式です
・ サスペンションは、中央のリーフ式サスペンションのパーツに、縦方向の枠、ボギー部、転輪を取り付ける構成となっています(全6ユニット)
・ 履帯は、ラバー製のベルト式履帯が付属しています
●「Sd.kfz.135 砲兵観測車」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されており、塗装例に基づく、国籍マーク、戦術マークなどを再現したデカールが付属しています
・ 対空標識を再現したデカールも付属