ドイツ 高射機関砲搭載 ベルゲパンサー 現地改修車
「ドイツ 高射機関砲搭載 ベルゲパンサー 現地改修車 (プラモデル) (ホビーボス 1/35 ファイティングビークル シリーズ No.82492 )」です
●「ドイツ 高射機関砲搭載 ベルゲパンサー 現地改修車」です
●第2次世界大戦中期以降におけるドイツ軍の戦車回収車「ベルゲパンター」を再現したキットで、現地改修により「37mm機関砲 Flak37」を装備した車輌が表現されています
●「パンターD型」をベースとした「ベルゲパンター」を再現、初期型の特徴である砲塔リング部の木製の蓋などが表現されています【 「ベルゲパンター」について 】
●ドイツ軍は、1942年の後半から重戦車「タイガー 1」を戦場に投入、更には重駆逐戦車「フェルディナント」、中戦車「パンター」(他国の基準では重戦車クラス)が登場し、それらの車輌の重量は40t~65tと、それまでのドイツ軍戦車の重量の2倍以上にもなりました
●戦車回収の車輌としては「Sd.kfz.9 18tハーフトラック」が用いられていましたが、この車輌の牽引能力は文字通りの18tであり、「タイガー 1」では3両、「フェルディナント」では5両が必要とされます
●そこで、新鋭車輌である「パンター」の車体を利用した戦車回収車「ベルゲパンター」が生産されました
●この「ベルゲパンター」は、「パンター」の各型(「D型」~「A型」)が流用され、初期型では砲塔を取り去っただけでしたが、後期型ではウインチなどを装備して本格的な回収車の機能が備わりました
・ 「パンター」は、戦車としての能力が高く評価され、戦車型が優先して生産が行われたため、主な派生型は「ヤクトパンター」と「ベルゲパンター」のみでした
・ 本来このような後方車輌には旧型車輌が転用されるべきなのですが、重戦車を回収できる馬力のエンジンを装備した適当な車輌(「タイガー」系列は自重が重いため)は「パンター」しかありませんでした
・ 「ベルゲパンター」の生産は1943年6月からで、1943年7月の「クルスク戦」から実戦使用されています
●「ベルゲパンター」は、各戦車部隊に配備されて活躍、戦車の回収に努め、戦力の維持に尽力を果たしました
●また、初期型の「ベルゲパンター」では前述のように砲塔を取っただけであり、現地部隊での改修により対空機関砲を装備し、対空能力を兼ね備えた車輌も見られました
【 「ドイツ 高射機関砲搭載 ベルゲパンサー 現地改修車」のキット内容について 】
●このドイツ軍の戦車回収車「ベルゲパンター」の対空機関砲装備型を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●新規にキット化された「ベルゲパンター 初期型」に、トランペッター社製「ドイツ軍 Flak 37 3.7cm高射機関砲」をセットした内容となっています
・ プラパーツの機関砲の防盾は新規パーツとなっています
●パッケージアートにあるように「37mm機関砲 Flak37」装備型が再現されていますが、機関砲を装備せずに通常の「ベルゲパンター 初期型」として作製することも可能です
●「ベルゲパンター 対空機関砲装備型」は、「機関砲」「車体上部」「車体下部」「後部パネル」の4ブロックで構成されています
●「37mm機関砲 Flak37」の砲身は、フラッシュハイダーも含めて一体成型となっています
・ フラッシュハイダーの細かな穴がモールドにて再現
・ 砲身は上下に可動します
●砲架は左右分割式となっており、これに操作ハンドル、照準器、照準手席などを取り付けます
・ 平衝器は左右分割式で、砲身の動きに合わせて可動します
●台座部分は一体成型となっています
●防盾は、エッチングパーツとプラパーツとが付属しており、選択して使用します
・ エッチングパーツの防盾は、裏側の固定板は別パーツとなっています
●アクセサリパーツとして砲弾クリップが5個付属しています
●「ベルゲパンター」の車体上部は、一体成型となっており、前部の点検パネル、エンジン点検ハッチ、エンジンルーバーは別パーツです
・ 前部フェンダーは別パーツで、マッドフラップの装着の有無が選択可能です
・ フェンダーに装着される車幅ポールがパーツ化
・ 操縦手ハッチ、前方機銃手ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ ペリスコープ、ペリスコープガードは別パーツです
・ 操縦手クラッペ、ピストルポートは別パーツで、操縦手クラッペは開閉状態が選択できます
・ エンジングリルのメッシュを再現するエッチングパーツが付属しています
・ 砲塔リング部の木製の蓋は前後分割式です
・ シュルツェン架がパーツ化、シュルツェン自体はエッチングパーツとなっています
●車体下部は、バスタブ式に一体成型されています
・ 車体内部のサスペンション構造がパーツ化
・ サスペンションアームは別パーツで、トーションバーも再現
・ サスペンションアームは、ダボ穴の形状によって固定されます
●履帯は、1枚ずつが分割された接着連結式履帯が付属しています
・ 履帯裏側のガイド部は別パーツで、中央の肉抜き穴も表現
・ 履帯自体は、表面に滑り止めパターンが付いた「後期型」となっています
●後部パネルは一体成型となっており、ゲベックカステン、車間表示灯は別パーツです
・ 排気管は、排気管本体と装甲カバーとで構成され、排気管先端部は開口処理済です
●機関砲の防盾、シュルツェン、エンジングリルのメッシュなどを再現するエッチングパーツが付属しています
●「ベルゲパンター 対空機関砲装備型」のマーキングは、ドイツ軍仕様となる1種類の塗装例が説明書に記載されており、キルマークなどを再現したデカールが付属しています
●2012年 車体部分完全新金型
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【 「ドイツ 高射機関砲搭載 ベルゲパンサー 現地改修車」のワンポイント 】
●「37mm機関砲 Flak37」を搭載しない通常の「ベルゲパンター 初期型」を製作する場合は、機関砲の取り付け基部(パーツF12他)を取り付けません
●また、操縦手ハッチ後方に装着するスクリーン(パーツD23他)は、「後期型」用のパーツであり、「初期型」では装備されていませんので、取り付けない方が良いでしょう
●キットには「パンター」戦車の「後期型」の履帯が付属していますが、この「ベルゲパンター 初期型」では基本的に「初期型」履帯が使用されています
●大戦後期まで使われ続けた車輌では「後期型」履帯へと変更した車輌がありますが、大戦中期に使用する場合には注意が必要です