ソビエト T-26 軽戦車 1931年型
「ソビエト T-26 軽戦車 1931年型 (プラモデル) (ホビーボス 1/35 ファイティングビークル シリーズ No.82494 )」です
●「ソビエト T-26 軽戦車 1931年型」です
●1930年代から第2次世界大戦初期におけるソ連軍の軽戦車「T-26」の「1931年型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●「ビッカース 6t戦車」から継承した双砲塔型となるソ連軍の軽戦車「T-26 1931年型」を再現、小柄の車体に並列式に砲塔を装備した、その特異なフォルムが表現されています【 「T-26 1931年型」について 】
●近代戦車発祥の地イギリスは、第1次世界大戦後において戦車開発の技術力では世界トップレベルであり、兵器メーカー「ビッカース」社は1928年に「ビッカース 6t戦車」を開発します
●この「ビッカース 6t戦車」は、イギリス軍では採用が見送られたものの、当時としては最新鋭の軽戦車であり、比較的安価なこともあって世界恐慌後の軍縮ムードにもかかわらず世界各国はこぞって同車を購入、その後の戦車開発の礎となりました
●「ビッカース 6t戦車」は、当時の最先端な技術となるボギー式サスペンションを採用、「ビッカース」社では各国の要望を踏まえて各装備類等がオプション化しており、武装の選択、単砲塔と並列砲塔、そして装甲厚までを変更することができました
●一方、ソ連軍はロシア革命の混乱時から脱して軍隊の近代化を図っていましたが、戦車の開発は思うように進まず、この「ビッカース 6t戦車」を1929年に輸入、その優秀さに注目し、ライセンス生産契約を獲得します
●1931年、そのライセンス契約に基づき自国で生産した車輌が誕生、軽戦車「T-26」として制式採用されます
●この「T-26」は、「ビッカース 6t戦車」の双砲塔式のタイプを元にしており、砲塔には「デクチャレフ DT機関銃」を各1丁装備、この砲塔は左右の干渉を防ぐために全周旋回はできず、各270度の限定旋回方式となっています
●双砲塔型の「T-26」は「1931年型」と呼ばれ、スペイン内戦やフィンランド戦などに投入されています
●スペイン内戦において、「45mm砲」を搭載した「T-26 1933年型」はその強力さを発揮しましたが、「T-26 1931年型」は武装の貧弱さと砲塔の操作性などから評価は低いものでした
●同車は後に右側の砲塔に「37mm砲」や「45mm砲」へと換装したタイプも作られましたが、双砲塔式としての操作性の解決には至らず、徐々に第1線から引揚げられています
●しかし、ソ連軍における同車が果たした役割は大きく、後の「T-26」シリーズの基礎となったことに止まらず、ソ連の戦車開発技術、そして戦車運用方法の確立へ寄与した存在となっています【 「ソビエト T-26 軽戦車 1931年型」のキット内容について 】
●このソ連軍の軽戦車「T-26 1931年型」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●ホビーボス社のファイティングビークルシリーズの現行フォーマットによって「T-26 1931年型」を再現、細部に渡るパーツ成型により砲塔、車体下部などは一体成型としながらも、ディテールについては細分化されたパーツ構成により、同車の特徴を表現した内容となっています
●右砲塔は、機銃装備タイプと砲搭載タイプとを選択して組立てることが可能です
●「T-26 1931年型」は、左右砲塔、車体、左右フェンダーの5ブロックで構成されています
●「デクチャレフ DT機関銃」は、機関部も含めて一体成型となっています
・ ドラム型マガジンは別パーツです
・ ボールマウントは前後2分割式で、機銃は可動します
●右砲塔用に砲(口径から判断すると45mm砲と思われます)のパーツが付属、機銃装備タイプと砲搭載タイプとを選択できます
・ 砲身は一体成型となっており、砲口が開口処理されています
・ 防盾はエッチングパーツにて再現
●砲塔は上下分割式で、上下の前面パネルは別パーツです
・ 砲塔上部には天板及び側面部のリベットがモールドされています
●車体は、バスタブ式に一体成型された車体下部に、車体上部の各パネルを貼り付ける構成となっています
・ 車体前部の追加装甲板は別パーツです
・ 操縦手ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 排気管は横方向に7パーツに分割されており、先端部は開口処理済みです
・ エンジングリルのメッシュを再現するエッチングパーツが付属しています
・ 前照灯のガラス部を再現するクリアーパーツが付属
●足周りは、細分化されたパーツ構成となっています
・ ボギー式サスペンションは、ボギー部及びリーフ式サスペンション(左右分割式)、ボギーアームで構成、各軸がパーツ化されています
・ 起動輪は左右分割式で、起動輪内側の棒(×6)がパーツ化
●履帯は、1枚ずつが分割された連結可動式履帯が付属しています
・ 履帯本体を左右両側のピンで繋ぐ方式です
・ 左右両側のピンは、内側と外側の形状の違いを再現
●左右のフェンダーは、各1パーツで構成されています
・ フェンダー支持架はエッチングパーツにて再現
●前照灯のガラス部を再現するクリアーパーツが付属しています
●エンジングリルのメッシュ、フェンダー支持架、砲の防盾などを再現するエッチングパーツが付属
●「T-26 1931年型」のマーキングとして、ソ連軍仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されており、砲塔部の識別帯などを再現したデカールが付属しています
●2012年 完全新金型