イギリス海外派遣軍 フランス 1940
「イギリス海外派遣軍 フランス 1940 (プラモデル) (ドラゴン 1/35 39-45 Series No.6552 )」です
●第2次世界大戦初期のフランス戦におけるイギリス軍兵士4体を1/35のスケールで再現したプラスチックモデル組立てキット【 「大戦初期におけるイギリス軍」について 】
●イギリスは島国という地形と、海外に多くの植民地を保有している関係から第2次世界大戦の開戦時には世界最大の規模を誇る海軍国家でした
●しかし、多くの植民地を統治するために陸軍の兵力は大きく、また有事にはカナダ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカなどのイギリス連邦から、そしてインドなどの植民地から人員を補充できるという強みを持っていました
●ただ、このようなイギリス連邦や植民地は常備軍としての兵力は少なく、武器などの装備はイギリス本国で調達しなければならないという欠点も有りました
●1939年9月にドイツ軍がポーランドへ軍事侵攻を開始すると、イギリス、フランスはドイツに対し宣戦を布告、第2次世界大戦が勃発します
●ところが、イギリス、フランス両国共、第1次世界大戦での損害の大きさから積極的な行動は行わず、ドイツ軍がポーランドに兵力を集中しているのを見ながらも、西部戦線においてドイツ軍に対し攻撃は行いませんでした
●イギリスは、戦争の勃発によりフランス北部に陸軍の主兵力を派遣、ポーランド戦終結後も連合軍、ドイツ軍共に戦闘を開始することなく、時が過ぎて行きました
・ この状態を当時は「奇妙な戦争」と呼んでいました
●1940年4月、ドイツ軍はノルウェーに侵攻、少数のノルウェー軍と派遣されていたイギリス軍との間で戦闘が開始、続いて5月にドイツ軍はフランス方面に侵攻を行いました
●イギリス軍、フランス軍などの連合軍側は第1次世界大戦と同様な塹壕戦を想定していましたが、ドイツ軍は機動力を発揮した電撃戦を展開、ドイツ軍の動きに連合軍司令部は作戦として常に後手に回ってしまい、部隊は各個撃破されてしまいます
●連合軍は当初、ドイツ軍を上回る兵力を保有していましたが、有効な反撃を行うことができず、更には敗走する部隊が混乱を生み、徐々に軍隊としての統率力が失われ、壊滅状態となりました
●イギリス軍は、そのような連合軍部隊の中において勇敢に戦闘を繰り広げていたものの、空陸一体となったドイツ軍の攻撃によりその能力を奪われ、アラスにおける反撃も大勢に影響を与えず、ダンケルクに向かって撤退を開始します
●この撤退は、優勢なドイツ軍の下で壊走状態となり、重火器どころか個人携行装備もほとんどが失われ、イギリス本土に辿り着いた兵員は軍服のみの状態でした
●その陸軍の主力をフランスに派遣した関係から、イギリス本土では再装備する武器などが極端に不足、そのため生産し易い簡易な兵器の開発や、アメリカからの武器の輸入が必死に行われるようになります
【 「イギリス海外派遣軍 フランス 1940」のキット内容について 】
●このフランス戦におけるイギリス軍兵士4体を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●前線において戦闘を行っている機関銃チームが表現されています
●フィギュアの内訳は、将校1体、機関銃手1体、弾薬手1体、小銃手1体の合計4体です
●フィギュアの服装は、野戦服の上からトレンチコートを着用した姿となっています
・ このトレンチコートは、大戦初期に見られたタイプで、ノルウェー戦、フランス戦から北アフリカ戦初期(朝、晩の寒冷時)に見られた服装です
●服の皺のモールドはスケールに沿っており、服の縫い目などのディテールは深めのモールドで彫刻されています
●フィギュアは、頭部、胴体、両腕、両足のパーツ構成で、コートの裾は別パーツです
・ コートの裾の部分は3パーツの構成により立体的な造形となっています
【 「イギリス海外派遣軍 フランス 1940」のフィギュアのポージングについて 】
●将校のフィギュアは、片膝を付き、片手で指揮棒で指差して指示を与えているポーズ
●機関銃手のフィギュアは、両手で機関銃のグリップを持ち、射撃しているポーズです
●弾薬手のフィギュアは、伏せた姿勢で弾帯を保持しているポーズです
●小銃兵のフィギュアは、伏せながら、ライフルに銃弾を込めているポーズとなっています
●付属している装備品類
・ ビッカース重機関銃 ×1
・ 重機関銃用弾薬箱 ×3
・ エンフィールドライフル ×3
・ 銃剣 ×2
・ 将校帽 ×1
・ ヘルメット ×4
・ 拳銃ホルスター ×1
・ 双眼鏡ケース ×1
・ マガジンポーチ ×6
・ ガスマスク入れ ×4
・ 背嚢 ×4
・ 水筒 ×4
など
●弾薬箱の持ち手を再現するエッチングパーツが付属しています
●2012年 完全新金型