日本戦車兵 フィギュアセット 5体入り
「日本戦車兵 フィギュアセット 5体入り (プラモデル) (ミニアート 1/35 WW2 ミリタリーミニチュア No.35128 )」です
●「日本戦車兵 フィギュアセット 5体入り」です
●太平洋戦争時における帝国陸軍の戦車兵5体を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット 【 「帝国陸軍の戦車兵」について 】
●帝国陸軍は、明治維新時における創設の関係から欧米列強の動向に注目しており、軍の近代化を図っていました
●第1次世界大戦において、初めて近代の戦車が登場、この戦車は戦争の趨勢を決定付ける存在とはなりませんでしたが、その潜在的な可能性は各国の軍関係者に注目されることとなります
●帝国陸軍でも、イギリス、フランスから戦車を輸入、その構造と用兵戦術を研究しましたが、技術者サイドから国産の戦車開発が勧められ、事後国産化が行われました
●1929年、国産第2号の戦車として「89式中戦車」が制式化、この戦車は当時導入していた「ルノーNC」や「ビッカースC型」よりも機動性能が良く、中国大陸での実戦使用においても高い評価を得ました
●この「89式中戦車」は、以後の日本戦車開発のベースとなり、「95式軽戦車」や「97式中戦車」などへと発展して行きます
●もっとも、当時の日本の国力自体は欧米列強と比べると弱小国であり、軍では可能な限り機械化が行われましたが、国内でのモータリゼーションは普及しておらず、民間の自動車、トラックは極めて少ないものでした
●このような環境下において、アメリカなどと違って通常の国民はメカに通じておらず、戦車兵や整備兵の育成には努力と時間が必要であり、戦車兵は航空機搭乗員と並んで陸軍内でのエリート的存在となりました
●帝国陸軍の戦車兵は、基本的に通常の歩兵と同じ服装であり、頭部を保護するものとしてヘルメットの代わりに戦車帽が支給されていました
・ この戦車帽は、あくまでも走行時などにおける車内での衝撃に対して頭部を保護するものであり、鉄板などは内蔵されておらず、対弾能力は有りません
●しかし、歩兵用の「昭5式軍衣」や「98式軍衣」は戦車内外での操作性や機能性があまり良いものと言えず、ツナギ式の作業衣(第2種作業衣)が用意されており、戦車兵の多くがこの服を着用していました
●ただ、当時の服装は、下士官、兵卒が国から支給されるのに対して、将校や曹長などの一部の上級下士官では自前で揃えており、戦車兵でもこのような階級の兵士は「昭5式軍衣」や「98式軍衣」のスタイルをしている場合が多かったようです
【 「日本戦車兵 フィギュアセット 5体入り」のキット内容について 】
●この太平洋戦争時における帝国陸軍の戦車兵を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●戦線後方において、戦車のキューポラ上や戦車の傍らなどで若干リラックスした様子が再現されています
●インジェクションキットの日本戦車兵のフィギュアは少なく、各社の日本軍装甲車両のキットを製作する場合に重宝することでしょう
・ ただし、キットが表現しているのは帝国陸軍の戦車兵であり、「特2式内火艇」などに搭乗する帝国海軍の戦車兵は服装が異なりますから注意して下さい
●フィギュアの内訳は、戦車隊将校が1体、戦車兵が4体の計5体です
●服装は、戦車兵が作業衣、将校は開襟軍服を着用した姿です
・ 作業衣は日中戦争から、開襟軍服は太平洋戦争からであり、この服装は戦争終結時まで使用されています
●服の皺の表現はスケールに沿っており、ポケットや服の縫い目などのディテールは、繊細なモールドで彫刻されています
・ ミニアート社特有のパターンの細かな皺となっています
●顔の造形は、ミニアート社としては東洋人を意識したものとなっていますが、我々日本人から見ると若干欧米人を感じさせる彫りの深い顔立ちです
●フィギュアは頭部、胴体、両腕、両足のパーツ構成です
・ 戦車帽の上半分は別パーツです
【 「日本戦車兵 フィギュアセット 5体入り」のフィギュアのポージングについて 】
●戦車兵のフィギュアの1体は、車長キューポラに収まり、両手をキューポラ部分に置いているポーズです
・ 服装は、作業衣を着用、戦車帽を被り、足にゲートルを巻いています
●戦車兵のフィギュアの1体は、車長キューポラに収まり、両手でハッチの両端を持っているポーズ
・ 服装は、作業衣、戦車帽を着用、日章旗を襷掛けにして上半身に巻いている姿です
●戦車兵のフィギュアの1体は、戦車の形状に合わせて片足を上げた状態で立ち、佇んでいるポーズです
・ 作業衣を着用、戦車帽を被り、足にはゲートルを巻いています
●戦車兵のフィギュアの1体は、胡坐を組んで腰を下ろしているポーズです
・ 服装は、防暑シャツを着用、帽垂れ付き略帽(帽垂れは別パーツ)を被り、足にゲートルを巻いた姿です
●戦車隊将校のフィギュアは、立った姿で片手を腰に置き、もう一方の手を突き出して、大声で指示を与えているポーズとなっています
・ 将校用の開襟軍服(襟の部分が白地となっている服)を着用、戦車帽を被り、将校用ブーツを履いています
・ 軍刀、マップケースなどの将校用の軍装が別パーツにて再現
●付属している装備品類
・ 銃剣 ×4
・ 拳銃ホルスター ×5
・ 拳銃用マガジンポーチ ×5
・ 軍刀 ×1
・ マップケース ×1
・ 双眼鏡ケース ×1
・ 略帽 ×1
・ 略帽用帽垂れ ×1
・ ゴーグル ×4
など
●2012年 完全新金型
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【 「日本戦車兵 フィギュアセット 5体入り」のワンポイント 】
●このキットは、ミニアート社の初期のキットよりは小さめですが、他社のキットと比べて若干大きめですので、他の日本兵フィギュアと並べて使用する場合には留意して下さい
●キットの戦車兵のフィギュアはゲートルを巻いた状態が再現されています
●このゲートルは、巻き方が決まっており、本来はパッケージに描かれているように正面側の部分に×のラインが巻かれるのが特徴となります
●キットのゲートルのモールドは、横のラインのみが再現されていますので、正確を期すならばプラペーパーなどで×のラインを追加すると良いでしょう
●また、腰を下ろしているフィギュアは、ゲートルの巻き方が斜めとなっていますから、上記のように横方向の線に×ラインを付けると、より正しいものとなります